公演情報詳細
十月大歌舞伎 | 市川右之助改め 二代目 市川齊 入 市川右 近改め 三代目 市川右團次 | 襲名披露 |
当公演は終了いたしました。
2018年10月2日(火)~26日(金)
劇場:大阪松竹座
料金(税込)
- 一等席19,000円
- 二等席10,000円
- 三等席6,000円
演目と配役
昼の部
三世河竹新七 作
石川耕士 脚本
市川猿翁 演出
三代猿之助四十八撰の内
一、華果西遊記(かかさいゆうき)
市川右團次
市川右 近 宙乗り相勤め申し候
孫悟空 西梁国女王実は姉蜘蛛の精 孫悟空の分身 猪八戒 沙悟浄 女王妹芙蓉実は妹蜘蛛の精 玄奘三蔵法師 | 右 近改め右團次 笑三郎 初御目見得市川右近 弘太郎 猿四郎 廣松 米吉 |
二代目市川齊 入
二、三代目市川右團次 襲名披露 口上(こうじょう)
右之助改め齊入 右 近改め右團次 藤十郎 幹部俳優出演 |
竹柴其水 作
三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
め組の喧嘩
品川島崎楼より
神明末社裏まで
め組辰五郎 四ツ車大八 露月町亀右衛門 九竜山浪右衛門 島崎楼抱おさき/背高の竹 三ツ星半次 おもちゃの文次 三池八右衛門 葉山九郎次 柴井町藤松 宇田川町長次郎 江戸座喜太郎 尾花屋女房おくら 焚出し喜三郎 女房お仲 | 海老蔵 右 近改め右團次 友右衛門 男女蔵 廣松 男寅 弘太郎 寿治郎 寿猿 九團次 市蔵 家橘 右之助改め齊入 鴈治郎 雀右衛門 |
今井豊茂 作
新作歌舞伎舞踊
四、玉屋清吉(たまやせいきち)
團十郎花火
玉屋清吉 | 海老蔵 |
夜の部
平成30年度(第73回)文化庁芸術祭参加公演
近松門左衛門 作
戸部銀作 脚本・演出
奈河彰輔 脚本・演出
市川猿翁 脚本・演出
石川耕士 補綴・演出
三代猿之助四十八撰の内
通し狂言 雙生隅田川(ふたごすみだかわ)
市川猿之助
市川右團次 宙乗り相勤め申し候
市川右 近
〈序幕〉 〈二幕目〉 〈三幕目・大詰〉 | 班女御前 吉田少将行房 淡路前司兼成 小布施主税 次郎坊天狗 梅若丸/松若丸 伴藤内 勘解由兵衛景逸 局長尾 大江匡房 猿島惣太後に七郎天狗 唐糸 梅若丸 県権正武国 七郎天狗/奴軍介 班女御前 小布施主税 次郎坊天狗 松若丸 伴藤内 勘解由兵衛景逸 局長尾 大江匡房 | 猿之助 門之助 男女蔵 米吉 廣松 初御目見得市川右近 弘太郎 九團次 右之助改め齊入 鴈治郎 右 近改め右團次 笑也 初御目見得市川右近 海老蔵 右 近改め右團次 猿之助 米吉 廣松 初御目見得市川右近 弘太郎 九團次 右之助改め齊入 鴈治郎 |
みどころ
昼の部
一、華果西遊記(かかさいゆうき)
天竺を目指し旅をする三蔵法師の一行は、西梁国という女人だけの国にたどり着きます。そこで出会った美しい女王姉妹。しかし、孫悟空は二人が妖怪であると見抜き、如意棒で打ってかかります。すると姉妹はたちまち蜘蛛の本性を露にし、三蔵法師を連れ去ってしまいます。孫悟空は三蔵法師を救い出そうと…。
新右團次の孫悟空が魅せる棒術や奇術、分身の術などみどころ満載の作品にご期待ください。
二代目市川齊 入
二、三代目市川右團次 襲名披露 口上(こうじょう)
二代目市川齊入、三代目市川右團次の襲名を祝い、裃姿の俳優が居並び、ご当地の皆様にご挨拶を申し上げます。華やかな一幕をお楽しみください。
三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
品川の遊廓島崎楼で座敷を隣り合せていた力士とめ組の鳶たちは、些細なことから喧嘩になり、め組の頭辰五郎がその場をおさめます。しかし数日後、芝神明の芝居小屋に居合わせた鳶と力士の間で喧嘩が再燃。力士の四ツ車と辰五郎が一触即発の睨み合いとなりますが、江戸座の座元が仲裁に入り事なきを得ます。辰五郎の女房お仲は、家に帰ってきたきり、仕返しをしない夫に、愛想をつかして出て行こうとします。しかし、胸中を明かした辰五郎は、女房と子どもに別れを告げ、命を賭けて出かけていくのでした。
「火事と喧嘩は江戸の華」の言葉のとおり、男と男の命をかけた真剣勝負を描いた世話物の人気狂言です。
四、玉屋清吉(たまやせいきち)
江戸の夜空をきらびやかに彩る花火。江戸一の花火師の夢を追いかける玉屋清吉は、江戸の人々を喜ばせるために花火にさまざまな工夫をこらして…。
歌舞伎舞踊と映像のテクノロジーが魅せる、今回の大阪松竹座において初上演となる、かつてないコラボレーションによる新作舞踊をご堪能ください。
夜の部
通し狂言 雙生隅田川(ふたごすみだかわ)
吉田の少将行房は比良ヶ嶽の次郎坊天狗の恨みをかい、我が子の松若丸を天狗にさらわれ、自身も殺されてしまいます。
松若丸の双子の兄梅若丸は、吉田家の横領を企む勘解由兵衛景逸たちにそそのかされ、朝廷から預かっている「鯉魚の一軸」の絵の鯉に目を描き入れたため、鯉は絵から抜け出し、梅若丸は出奔。心労が重なった少将の妻班女御前は狂乱してしまいます。
その頃、吉田の家来だった淡路の七郎は、使いこんだ主家の金1万両を返済するために猿島惣太と名のって人買い業をしていました。残りあと10両までこぎつけたところで、売れずに帰って来た都生まれの稚児を折檻して殺してしまいます。しかし、その稚児は、実は若君の梅若丸でした。それを知った惣太は非を悔い、天井に貯めた小判が家中に降りしきる中、壮絶な最期を遂げ、その一念によって天狗となります。
一方、我が子を求めて隅田川のほとりへさまよい来た班女御前は、惣太の女房唐糸から梅若丸の死を聞き、川に身を投げようとします。しかし、松若丸と再会し、正気を取り戻します。吉田家再興のため、七郎天狗となった惣太に送られて、班女御前と松若丸は都へ向かって宙を飛んで行くのでした。
そして、一連の騒動に終止符を打つべく、奴軍介が「鯉魚の一軸」から抜け出した鯉の行方を捜していると…。
“三人宙乗り”や本水の中での大立廻り“鯉つかみ”の場など、スペクタクルにあふれた趣向とともに、親子の情愛や旧臣の悲劇を描く大作です。新右團次が襲名披露狂言として、猿島惣太後に七郎天狗、奴軍介を勤めます。
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