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猿若祭二月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 猿若江戸の初櫓

  • 幕間 20分
  • 大商蛭子島

  • 幕間 30分
  • 四千両小判梅葉

  • 幕間 10分
  • 扇獅子

  • 門出二人桃太郎

  • 幕間 25分
  • 絵本太功記

  • 幕間 30分
  • 梅ごよみ
    序幕

  • 幕間 5分
  • 梅ごよみ
    二幕目・三幕目

※2月8日時点での予定。
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

田中青滋 作

一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)
猿若
出雲の阿国
若衆
若衆
若衆
若衆
若衆
若衆
福富屋女房ふく
奉行板倉勝重
福富屋万兵衛
   勘九郎
   七之助
   宗之助
   児太郎
   橋之助
   福之助
   吉之丞
   
   萬次郎
   彌十郎
   鴈治郎

初代桜田治助 作


  戸部銀作 補綴

二、大商蛭子島(おおあきないひるがこじま)

「黒髪」長唄連中

正木幸左衛門実は源頼朝
地獄谷の清左衛門実は文覚上人/北条時政
おます実は政子の前
清滝
熊谷直実
畠山重忠
佐々木高綱
三浦義澄
下男六助
家主弥次兵衛
女房おふじ実は辰姫
   
   勘九郎
   七之助
   児太郎
   
   廣太郎
   
   福之助
   寿
   
   

河竹黙阿弥 作

三、四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)

四谷見附より牢内言渡しまで

野州無宿富蔵
女房おさよ
伊丹屋徳太郎
浅草無宿才次郎
寺島無宿長太郎
黒川隼人

三番役
下谷無宿九郎蔵
ぐでんの伝次
下金屋銀兵衛
穴の隠居
数見役
石出帯刀
生馬の眼八
隅の隠居
うどん屋六兵衛
浜田左内
牢名主松島奥五郎
藤岡藤十郎
   菊五郎
   
   錦之助
   
   菊之助
   
   亀三郎
   寿
   萬太郎
   橘太郎
   松之助
   由次郎
   権十郎
   調
   
   
   
   彦三郎
   左團次
   
四、扇獅子(おうぎじし)
鳶頭
芸者

   
   雀右衛門

夜の部

萩原雪夫 作

一、門出二人桃太郎(かどんでふたりももたろう)

三代目中村勘太郎 二代目中村長三郎 初舞台

劇中にて口上相勤め申し候

兄の桃太郎
弟の桃太郎
お婆さん
お爺さん
息子勘作/鬼の総大将
嫁お鶴
犬彦
猿彦
雉彦
村の女
村の男
村の男


村の男
庄屋妻お京
吉備津神社巫女お春
庄屋高砂
吉備津神社神主音羽
初舞台勘太郎
初舞台長三郎
   
   
   勘九郎
   七之助
   染五郎
   
   菊之助
   児太郎
   橋之助
   福之助
   
   
   彌十郎
   雀右衛門
   
   
   菊五郎

二、絵本太功記(えほんたいこうき)

尼ヶ崎閑居の場

武智光秀

真柴久吉
佐藤正清
初菊
武智十次郎
皐月
   
   
   錦之助
   橋之助
   孝太郎
   鴈治郎
   秀太郎

為永春水 原作


木村錦花 脚色

三、梅ごよみ(うめごよみ)

向島三囲堤上の場より深川仲町裏河岸の場まで

丹次郎
芸者仇吉
芸者米八
千葉半次郎
許嫁お蝶
本田近常
芸者政次
太鼓持由次郎
番頭松兵衛
古鳥左文太
千葉藤兵衛
   染五郎
   菊之助
   勘九郎
   萬太郎
   児太郎
   吉之丞
   歌女之丞
   松之助
   橘三郎
   
   

みどころ

昼の部

一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)
江戸歌舞伎の幕開けを舞踊で魅せる一幕

 京で評判の出雲の阿国と猿若の一座は、江戸へ向かう道中で材木商の福富屋万兵衛と出会います。万兵衛は、将軍家への献上品を届ける道すがら、狼藉者が暴れていたために立ち往生していました。事情を聞いた猿若は若衆を呼び寄せ、得意の音頭を取って荷物を運ばせます。そこへやってきた奉行の板倉勝重が猿若たちの働きを褒め、褒美として江戸中橋の所領を与えたうえ、江戸での興行を許可して福富屋に芝居小屋の普請を命じます。喜んだ猿若は、お礼として舞を披露するのでした。
 江戸歌舞伎の発祥を華やかに描いた猿若祭にふさわしい一幕です。

二、大商蛭子島(おおあきないひるがこじま)
源氏再興を描いたおおらかな復活狂言

 伊豆下田で寺子屋を営んでいる正木幸左衛門は大変な好色で、女房のおふじは夫の様子に悋気する日々。そんな幸左衛門の家へ、寺入りを希望する若い娘おますや、一夜の宿を求める地獄谷の清左衛門がやってきます。実は幸左衛門は源頼朝で、平家追討の野望を持つ身。おふじは平家方に通ずる伊藤祐親の娘辰姫。辰姫は夫の大願成就のために、実は北条時政の娘政子であるおますに妻の座を譲ります。さらに清左衛門は実は平家追討の院宣を持つ文覚上人で、上人から院宣を託された頼朝は、平家討伐の旗揚げを決意するのでした。
 劇中の長唄「黒髪」で有名な天明歌舞伎の傑作をご堪能いただきます。

三、四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)
四千両を盗み出した男たちの生き様と人情

 無宿人の富蔵は、四谷見附外の堀端で主筋の藤岡藤十郎に出会います。藤十郎は、遊女に入れあげ金に困り、同じ遊女を取り合う男を待ち伏せして、斬った挙句に金を奪おうとしているのです。そんな藤十郎に富蔵は江戸城の御金蔵に忍び込もうと持ちかけます。二人は金蔵から四千両を盗み出し、富蔵はその金を持って、生き別れた母に会うため金沢に向かいますが、その途中で捕まり、伝馬町の牢屋へ送られてしまうのでした。富蔵の仕置きの日を明日に控えたある日、藤十郎が牢へ連れてこられますが…。
 河竹黙阿弥が実際に起こった御金蔵破りを劇化した、異色の白浪物をご覧ください。

四、扇獅子(おうぎじし)
江戸の四季を抒情的な詞に乗せて綴る華やかな舞踊

 四季折々の風情を巧みに描いた舞踊で、鳶頭と芸者が扇獅子を手にして艶やかに踊ります。
 江戸情緒あふれる華やかな舞踊をお楽しみください。

夜の部

一、門出二人桃太郎(かどんでふたりももたろう)
初舞台を寿ぐ華やかで楽しい一幕

 むかしむかし。お爺さんがお婆さんを迎えに川へやって来ると、川上から大きな桃が流れてきます。お爺さんとお婆さんはその桃を家に持ち帰りますが、中から飛び出してきたのは、二人の元気な男の子。桃太郎と名付けられると、鬼退治に行くと高らかに名乗りをあげます。そこへ吉備津の神の使いである犬彦、猿彦、雉彦がお供として駆けつけ、さらに吉備津神社の神主と巫女、庄屋夫婦がお祝いにやってきます。桃太郎兄弟は鎧に身を固めて意気揚々と鬼が島へ向かい、鬼の大将に立ち向うと、見事降参させてたくさんの宝物を受け取るのでした。
 三代目中村勘太郎、二代目中村長三郎の初舞台で、豪華な顔ぶれが二人の門出を祝います。

二、絵本太功記(えほんたいこうき)
謀反を境に破滅に向かう光秀一家を描く時代物の名作

 武智光秀は、主君小田春永を本能寺で討ち果たしますが、光秀の母皐月は息子の謀反に怒り、尼ヶ崎の庵室に籠っています。そこへ光秀の嫡男十次郎が初陣の許しを得るために訪れます。討死を覚悟している十次郎でしたが、皐月や母操の勧めもあり、許婚の初菊と祝言を挙げ、出陣していきます。そこへ現れたのは一人の旅僧。この僧こそ、春永の腹心真柴久吉でした。その僧を追ってきた光秀は、久吉を討ち取ろうと、障子越しに竹槍で突き刺しますが…。
 明智光秀の謀反を題材にした義太夫狂言で、光秀が母と子を失い悲しみに暮れる場面が胸を打ちます。重厚感あふれる舞台をご堪能ください。

三、梅ごよみ(うめごよみ)
張りと意気地が身上の深川辰巳芸者の恋模様を描く

 唐琴屋の養子丹次郎はお蝶という許婚がいるにも関わらず、深川芸者の米八と暮らしています。同じ深川芸者の仇吉は、隅田川ですれ違った丹次郎にひと目惚れし、米八と張り合って、丹次郎が恩ある人のために探しているという茶入を手に入れようと策を巡らします。ある日、丹次郎のもとで鉢合わせた仇吉と米八の二人は大喧嘩となり、通りかかった千葉藤兵衛がやっとのことでその場を収めます。自分に言い寄る男が茶入を持っていると知った仇吉は、その男の意に沿う代わりに、茶入を手に入れようとしますが、そこへ米八が現れて…。
 丹次郎の色男ぶり、そして男勝りの深川芸者仇吉と米八の、辰巳言葉による丁々発止のやりとりが魅力の作品です。

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