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大阪松竹座「七月大歌舞伎」初日開幕

 2023年7月3日(月)、「大阪松竹座開場100周年記念 七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回」が初日の幕を開けました。

 今夏は大阪松竹座の開場100周年を記念しての開催となる「七月大歌舞伎」。昼の部は『吉例寿曽我』で幕を開けます。立廻り、だんまりと、曽我物のなかで様式美に富んだ華やかなひと幕に、客席からは大きな拍手が送られました。続いて歌舞伎舞踊屈指の大曲である『京鹿子娘道成寺』では、白拍子花子が恋する娘のさまざまな姿を華やかに踊り分け、場内の視線は釘付けに。親子の出会いと別れ、義理と人情が絡み合う義太夫狂言の名作『沼津』では、客席の涙を誘いました。

 夜の部の幕開きは、源平の世界を舞台に、鬼界ヶ島に流された流人たちの運命を描いた『俊寛』。仁左衛門が大阪の地で約20年ぶりに勤める圧巻の舞台に、鳴り止まない拍手が送られました。勘違いから巻き起こるおかしみと江戸情緒あふれる人情噺『吉原狐』では随所で笑いが起こり、幕切れでは会場全体が温かな雰囲気に包まれました。

 「大阪松竹座開場100周年記念 七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回」は25日(火)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。 

2023/07/08