ニュース
芝翫、橋之助、福之助、歌之助が博多へ船乗り込み
6月2日(金)から始まる「六月博多座大歌舞伎」を前にした5月29日(月)、公演出演者たちが船乗り込みで、ご当地博多にお目見えしました。
▼
快晴に恵まれた今年の博多座の船乗り込み。高張提灯とのぼりを立てたお囃子の船に続き、俳優たちを乗せた船が次々と博多川を下っていきます。橋の上や沿岸からの熱烈な声援、紙吹雪に、俳優たちが暑さをものともせず笑顔で手を振り、あちこちから歓声が上がりました。
舟から身を乗り出すように手を振っていたのは襲名披露を行う芝翫で、菊五郎と梅玉が同船。続く船には同じく襲名披露の橋之助、福之助、歌之助が乗り込んでおり、「成駒屋!」のかけ声だけでなく、名前を呼ぶ声も聞こえてきました。魁春と東蔵、時蔵と團蔵と権十郎、鴈治郎と松江と亀鶴、菊之助と児太郎、梅花と寿治郎と橘太郎がそれぞれ同船し、今年は合わせて7艘に公演出演者19名が乗り込みました。
◇
出発地のキャナルシティ博多で行われた式典では、芝翫が、「博多座は3年ぶりでございます。若い時分よりこの博多座で汗を流し修業をしてまいりました。博多座は私が大好きな大好きな劇場。どうか大勢の方々、お誘いあわせのうえ、博多座にお越しくださいますようお願い申し上げます」と挨拶。藤十郎の手締めで賑々しく一行を送り出しました。
また、劇場の隣にある博多リバレイン・フェスタスクエアで行われた式典では、到着したお待ちかねの一行を拍手と歓声で迎えた博多の皆さんに、出演者から感謝の挨拶が続きました。そして、橋之助は「憧れの『車引』の梅王丸と勤めさせていただきます。一所懸命勤めます」、福之助は「先輩方にいろいろなことを教えていただきながら、精いっぱい勤めさせていただきたい」、歌之助は「三人兄弟で憧れだった『車引』、そして初めて女方も勤めさせていただきます」と、襲名披露に向けての意気込みあふれる三人の挨拶にも、熱い拍手が贈られました。
▼
博多座「六月博多座大歌舞伎」は、6月2日(金)から26日(月)までの公演。チケットは、博多座の劇場窓口、電話予約センター(092-263-5555 10:00~18:00)、博多座オンラインチケットで販売中です。