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歌舞伎座「四月大歌舞伎」初日開幕
4月2日(日)、新開場4周年を迎えた歌舞伎座「四月大歌舞伎」が、初日の幕を開けました。
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昼の部の幕開きは、豊臣秀吉が京都の醍醐寺で盛大に催した花見を題材にとった舞踊劇『醍醐の花見』。大正10(1921)年に初演された作品で、戦後初めての上演です。今回は台本を新たにし、秀吉を鴈治郎、北の政所を扇雀、義演を門之助、三成を右團次が演じ、まさに春らしく、満開の桜が舞台に咲き誇ります。
昼の部の二幕目は、江戸時代に実際に起こった事件をもとにした『伊勢音頭恋寝刃』です。染五郎が福岡貢、猿之助が万野、松也が喜助をそれぞれ初役で勤めます。「油屋」、「奥庭」での上演が多い作品で、「追駈け」からの上演は、歌舞伎座では実に22年ぶりとなります。前半の華やかな踊りから、妖刀を手にした貢が次々と人を手にかけていく歌舞伎独特の様式美にあふれる舞台となりました。
昼の部の幕切は、歌舞伎の名作として名高い『熊谷陣屋』。封建制度における武士の悲劇を描いた演目です。直実が義経より賜った弁慶の筆の制札が、物語に大きな展開を与えます。直実を幸四郎、弥陀六実は弥平兵衛宗清を左團次、義経を染五郎が演じる義太夫狂言です。
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夜の部は、『傾城反魂香』で始まります。「吃又」の通称で知られるこの演目は、吃音のために上手く話すことのできない夫と、饒舌で明るい妻という対照的な二人を描いた作品です。吉右衛門の又平、東蔵が将監北の方、女房おとくを初役で菊之助が、土佐将監を歌六がそれぞれ勤めます。
続く二幕目は、『帯屋』。親子ほどの年の差のある男女の恋を中心に物語は展開していきます。藤十郎が帯屋長右衛門、扇雀が長右衛門に献身的に仕える女房お絹、壱太郎が滑稽な丁稚長吉と、可憐な娘お半の2役を演じる、上方の世話物をお楽しみいただきます。
夜の部の幕切れは、『奴道成寺』です。猿之助は、白拍子実は狂言師左近を14年前の浅草歌舞伎でダブルキャストにて勤めていますが、歌舞伎座で演じるのは初めてです。おかめ、大尽、ひょっとこの三つの面を使って踊り分ける、変化に富んだ一幕です。
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歌舞伎座「四月大歌舞伎」は4月26日(水)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹にて販売中です。