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『夢幻恋双紙』出演者が公演成功祈願
3月14日(火)、赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙』出演者が赤坂氷川神社で、公演の成功を祈願し、絵馬を奉納しました。
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4月6日(木)から上演される赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生(ゆめまぼろしかこいぞうし あかめのてんせい)』に向けて、出演者と、作・演出の蓬莱竜太がそろい、劇場にほど近い赤坂氷川神社で成功祈願を行いました。平成20(2008)年9月のスタート以来、5回目となる今回の「赤坂大歌舞伎」。公演成功祈願の祈祷を終えた一同は、裏側に各人のサインを入れた大型絵馬を神社に奉納し、あらためて公演への意気込みを語りました。
「身の引き締まる思いで、赤坂にいよいよやってくるんだなと実感しました」と語ったのは蓬莱。勘九郎、七之助に続き、亀蔵は「赤坂で新作をやるのは初めてなので、とても楽しみ」、亀鶴と猿弥は「赤坂初出演なので、公演が楽しみです」、鶴松が「赤坂に帰ってきたなという感じです」、いてうは「大役をいただき、一所懸命勤めたい」と語りました。
現在、稽古真っ最中の『夢幻恋双紙』。蓬莱は「本読みをじっくりとやって、最近立ち稽古が始まったところです。歌舞伎の演出は初めてですが、劇団のような、皆で一緒につくる雰囲気。現代劇とは違うと思っていましたが、気にせずやっています。“自由に歌舞伎を発想していいんだ”と勘九郎さん、七之助さんも言ってくださるので」と、充実した稽古の様子に期待が高まります。
勘九郎は、「本がとにかく面白く、素晴らしいので、いかにこのまま、僕たちの肉体を通してお伝えするかということ。これからも濃厚な稽古をしていきたいです」と意気込みました。「僕は、転生する男として、いろいろな言葉を浴びせられるんですよ。歌舞伎の舞台の、突拍子もない、急に殺されるだとか、子どもを身替りにして…、というような激しいレベルの芝居の苦しさとは違う、日常の延長の芝居で、それもまた非常に疲れます(笑)」と、古典とは違った、今回の作品ならではの面白さをうかがわせました。
七之助も、「世の男性たちが少なからず体験したことのある、普遍的なエピソード中心の物語。だからこそ、表面上だけで演じたら薄っぺらいものになってしまうので、演じる側が芯を持って掘り下げないとと、一所懸命稽古中です」と語りました。「僕は男なので推測ですが、女性ってこうだろうなと考えて演じています」という七之助に、蓬莱は「女方さんは稽古場では男なので、不思議な気持ちになります。女優としてダメ出しをすればいいのか、どうなのか…」と困惑する様子も。和気あいあいとしたチームの様子に、ますます初日が楽しみになりました。
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TBS赤坂ACTシアター「赤坂大歌舞伎」は4月6日(木)から25日(火)までの公演。チケットは、ACTオンラインチケットほか、チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹にて発売中です。
※蓬莱竜太の「蓬」は、正しくはしんにょうの点が1つです。