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『今昔饗宴千本桜』がデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー '16大賞、総務大臣賞受賞

『今昔饗宴千本桜』がデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー '16最優秀賞受賞

 3月13日(月)、「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー '16/第22回AMDアワード授賞式」が行われ、『超歌舞伎 今昔饗宴千本桜』が、大賞、総務大臣賞を受賞、中村獅童が登壇しました。

 昨年はスーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』が、優秀賞を受賞した「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー/AMDアワード」、今年は『超歌舞伎 今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』が大賞、総務大臣賞を受賞しました。

 

 優秀賞12作品のなかから大賞に選出された『今昔饗宴千本桜』について夏野剛審査委員長は、「今年はどの作品もよく、激論が交わされましたが、デジタルメディアのアワードに一番ふさわしいものを選びました」と、選出理由を述べました。

 

左より、日本電信電話株式会社篠原弘道副社長、株式会社ドワンゴ横澤大輔取締役、松竹株式会社安孫子正副社長

 左より、日本電信電話株式会社篠原弘道副社長、株式会社ドワンゴ横澤大輔取締役、松竹株式会社安孫子正副社長

 超歌舞伎チームを代表して赤間二郎総務副大臣からモノリスを受け取った獅童は、「アナログである歌舞伎と、デジタル、バーチャルの世界はなかなか結びつかないのでは、とお思いの方もいらっしゃると思います。私も最初、この話をいただいたときはとても悩みました。我々にとってもチャレンジでしたし、なんとか皆様のご協力を得て、歌舞伎の400年の歴史と、現代のデジタル、バーチャルの世界が融合することができたのではないかと思っています」とコメントしました。

 

中央左:松竹株式会社安孫子正副社長、右:谷英之審査員

 中央左:松竹株式会社安孫子正副社長、右:谷英之審査員

 2016年4月の「ニコニコ超会議」2日間5回にわたる公演では、会場に各回5,000人以上のお客様が、そしてインターネット上のニコニコ動画サイトでは16万人以上のユーザーが中継を閲覧。獅童はその盛り上がりに感謝するとともに、「(十八世)勘三郎の兄さんに、“お前は歌舞伎を見たことのない若者を振り向かせられる男なんだよ”ということを、約15年ぐらい前に言っていただいた。その言葉を胸に、日本のみならず、海外にも歌舞伎を広めていくことができる役者になれるよう、日々精進したいです」と、あらためて決意を述べました。

 

 授賞式後には、再度「超歌舞伎」の舞台を振り返り、「初音ミクさんがたいへん芸達者な方なので、ずいぶんと助けられました。初音さんといえばたいへんな人気者。共演できて光栄でした」。そして、「いつもは歌舞伎座で約2,000人のお客様、でも超歌舞伎では5,000人の大ホール。でも、歌舞伎の化粧法、衣裳の色彩美などは、どんなに会場が広くても映えるようによく計算されています。先人たちがつくり上げたもの、歌舞伎の型が、今日まで残っている、その意味をあらためて深く感じることができました」と、デジタルとの融合のパワー、歌舞伎の奥深さを実感していました。

 今年の超歌舞伎は4月29日(土・祝)・30日(日)、幕張メッセで開催されます。詳しくは4月、超歌舞伎『花街詞合鏡』上演決定ニュースをご覧ください。

 

「第22回 AMD Award '16」受賞作品一覧

「ニコニコ超会議2017」公式サイト

 

『今昔饗宴千本桜』がデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー '16最優秀賞受賞

 前列中央:襟川惠子AMD理事長、前列中央右:中村獅童/3列目右より、日本電信電話株式会社篠原弘道副社長、松竹株式会社安孫子正副社長、株式会社ドワンゴ横澤大輔取締役

2017/03/16