新橋演舞場『四谷怪談忠臣蔵』右近、弘太郎が意気込み

新橋演舞場『四谷怪談忠臣蔵』右近、弘太郎が意気込み

 2月3日、神田明神での節分豆まきに参加した右近、弘太郎が4月新橋演舞場『四谷怪談忠臣蔵』への意気込みを語りました

市川右近
 『四谷怪談忠臣蔵』という外題のとおり、『四谷怪談』と『忠臣蔵』両方ご覧頂く盛りだくさんのお芝居の中で四役を勤めさせていただきます。今回はストーリー的にも前回よりもさらに判りやすく、そして最後の大滝の立廻りもさらに激しく、若々しくてエネルギッシュな舞台にしたいと思っています。

 『四谷怪談忠臣蔵』は、師匠・猿之助が2003年に歌舞伎座で勤めました。お客様の期待も毎年膨らみ、師匠の猿之助もその期待に応えようと"これでもか、これでもか"という思いで創り上げたお芝居です。言ってみれば、猿之助歌舞伎"通し狂言の決定版"と言っても良いほど、娯楽性に富んでいます。素晴らしいお手本にどこまで近づくことができるか、懸命に勤めたいと思っています。

 4月は現歌舞伎座で最後のさよなら公演の行われる月です。その1ヶ月、私たちが新橋演舞場で勤めさせていただく事に重責を感じています。新橋演舞場は"スーパー歌舞伎"や"通し狂言"など様々な事を学んできた思い出の深い劇場です。"演舞場カラー"と"作品の魅力"両方をふんだんに引き出したていきたいと思っています。

 1日から23日まで、昼夜40回公演です。実はこのお芝居、顔をする(化粧)の回数が序幕だけでも3回、昼夜では10回を優に超えます!お客さまにはなかなか判っていただけないのですが、実は顔を直すのは体力をものすごく使い、ここまで変えるのは未経験の世界です(笑)。皆さんの声援が何よりの励みになります。ぜひ劇場では"早ごしらえ"もお楽しみいただければと思っています。


市川弘太郎
 『四谷怪談忠臣蔵』には初めて出演させていただきます。2003年の上演の時は、お稽古で替わりをつとめさせていただき、とても勉強になったことを覚えています。今回は『忠臣蔵』と『四谷怪談』をしっかりと勉強するとても良いチャンスです。懸命に勤めたいと思っています。

2010/02/16