2024年2月3日（土）、歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」夜の部で、「節分祭」の豆まきが行われました。

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　4年ぶりの「節分祭」が行われたのは『猿若江戸の初櫓』の終演後。一度閉じた幕が再び開くと、今月出演の18名が並んで登場し、客席も拍手と歓声で迎えました。「父・十八代目中村勘三郎の十三回忌追善、猿若祭にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。歌舞伎座で節分追儺式がおこなわれるのは実に4年ぶりでございます」との勘九郎の呼びかけで、「福は内！鬼は外！」の発声を合図に、皆それぞれ手に持った枡から、思い思いに福豆を客席に向けてまき始めます。「鬼は外、福は内」のかけ声に合わせ、福豆があちこちで飛び交い、歓声と笑顔が場内にあふれました。

　さらに、舞台に登場した鬼に向かって豆を投げる出演者の姿に、客席からは笑い声が起こる場面も。鬼が花道へ逃げて行き、用意された豆をまき終わると、劇場内が歓声と笑顔に包まれました。こうして無事に1年間の厄を落とし、「皆様にとりまして、今年が良い年に、幸せな年になりますよう、また沢山の福が舞い込みますよう祈念いたしまして」という勘九郎の発声で手締めを行いました。歌舞伎俳優とお客様が一体となって、無病息災と招福の祈りを込めた豆まきは、2月興行の始まりを飾る賑やかなひとときとなりました。

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　歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」は、26日（月）までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。