京都南座 師走の恒例「まねき書き」

京都南座 師走の恒例「まねき書き」

 京の年中行事「當る丑歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」(11月30日初日~12月26日千穐楽)を前に、11月5日京都の妙傳寺において、顔見世興行の期間、南座の館前をかざる、まねき看板の「まねき書き」が行われました。

 今年のまねき看板の総数は60枚。まねきを揮毫するのは、今年で13年目となる書家・川勝清歩さん(75歳)。文字の照りを良くするために清酒と、風雨にさらされるなど屋外環境の中でも耐えうるためのニカワを混ぜた墨をたっぷりと筆に含ませて、歌舞伎独特の「勘亭流」の文字で顔見世出演の役者たちの名前を書き上げていきます。

 今年の顔見世は、坂田藤十郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、坂東玉三郎、片岡我當、片岡秀太郎、中村歌六、中村芝雀、中村歌昇、中村翫雀、中村扇雀、市川門之助、中村錦之助、片岡進之介、片岡孝太郎、市川海老蔵、片岡愛之助ら、東西の人気俳優が揃います。顔見世興行らしく豪華な演目と配役で上演されます。

 仕上がったまねきは、25日に南座正面に掲げられ、冬の京都を彩ります。今回のニュースでは、川勝清歩さんの見事な筆さばきも動画でお楽しみいただけます。京都の年中行事として冬の風物詩にもなっている『當る丑歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』ぜひ、お楽しみに。

2008/11/07