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七月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等A席19,000円
  • 1等B席15,000円
  • 2等A席10,000円
  • 2等B席6,500円
  • 3階A席6,500円
  • 3階B席3,000円
  • 桟敷席21,000円

※一幕見席はございません。

上演時間

  • 三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル
    一幕

  • 幕間 30分
  • 三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル
    二幕

  • 幕間 20分
  • 三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル
    三幕

  • 将軍江戸を去る

  • 幕間 30分
  • 襲名披露 口上

  • 幕間 30分
  • 猿翁十種の内 黒塚

  • 幕間 20分
  • 楼門五三桐

演目と配役

昼の部

スーパー歌舞伎

  三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル

小碓命後にヤマトタケル/大碓命

タケヒコ
ワカタケル
兄橘姫/みやず姫
弟橘姫
老大臣
ヘタルベ
帝の使者
倭姫
熊襲弟タケル/ヤイラム
尾張の国造
皇后/姥神
熊襲兄タケル/山神
亀治郎改め猿之助
     
     
  初舞台
     
     
     寿
     弘太郎
     月乃助
     笑三郎
     
     竹三郎
     門之助
     彌十郎

夜の部

一、将軍江戸を去る(しょうぐんえどをさる)
徳川慶喜
山岡鉄太郎
間宮金八郎
吉崎角之助
天野八郎
高橋伊勢守
     團十郎
     
     
     月乃助
     
     海老蔵
二、 口上(こうじょう)

亀治郎改め猿之助
     
  初舞台
     幹部俳優出演
三、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
老女岩手実は安達原鬼女
山伏大和坊
山伏讃岐坊
強力太郎吾
阿闍梨祐慶
亀治郎改め猿之助
     門之助
     
     
     團十郎
四、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
真柴久吉
左枝利家
石川五右衛門
猿之助改め
     段四郎
     海老蔵

みどころ

昼の部

スーパー歌舞伎
三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル

  

 日本がまだ国家として成立する以前のこと。謀反を企む双子の兄大碓命(おおうすのみこと)と口論の末、兄を誤って手に掛けた小碓命(おうすのみこと)は、父帝の怒りを買い、いまだ大和に従わない熊襲(くまそ)の征伐に行かされることになります。大碓命の妻兄橘姫(えたちばなひめ)は、小碓命を夫の仇と襲いますが、その清らかで優しい心を知り、小碓命を慕うようになるのでした。熊襲を訪れた小碓命は踊り女に変装し、熊襲の首領タケル兄弟を殺害。熊襲弟タケルは、小碓命の勇気を称え、ヤマトタケルの名を与えます。
 見事熊襲征服を果たし大和に帰ったヤマトタケルでしたが、父帝の許しは得られず、さらに蝦夷征伐を命ぜられます。吉備の大君タケヒコを伴っての蝦夷征伐は苦難の連続で、走水(はしりみず)では愛する弟橘姫(おとたちばなひめ)までも犠牲となります。
 蝦夷を平定し、凱旋の途中立ち寄った尾張国で、タケルは国造の娘みやず姫に出会い、傷心を慰められますが、それも束の間、大和への帰途伊吹山の山神を退治することを命じられます。伊吹山の神を見くびったタケルは、みやず姫の元に宝剣草薙剣を置いたまま伊吹山に向かいます。苦戦ながらも伊吹山の神を倒したタケルでしたが、自身も深手を負ってしまいます。懐かしい故郷の大和を夢に見、父帝や兄橘姫、そして兄橘姫との間に生まれたまだ見ぬ我が子ワカタケルに会うことを願いながら、道半ばでタケルの命は尽きてしまいます。やがてタケルの魂は真っ白な大きな鳥となって昇天していくのでした。

 「古事記」を題材に哲学者梅原猛が書き下ろし、日本神話のヤマトタケルの波瀾に満ちた半生を、雄大な構想で独創的なドラマとして構築した本作は、昭和六十一年に初演され、演劇界に"スーパー歌舞伎"という新しいジャンルを築き上げた歴史的な作品です。猿之助が小碓命後にヤマトタケルと大碓命、中車が帝、團子がワカタケルを演じる、新たなる『ヤマトタケル』にご期待下さい。また、猿之助と中車が、劇中にて襲名披露の口上を申し上げます。

夜の部

一、将軍江戸を去る(しょうぐんえどをさる)

 鳥羽伏見の戦いの後、上野寛永寺に謹慎した徳川慶喜は、主戦論者の言葉を聞き、恭順を翻意。高橋伊勢守の諫言も聞き入れません。しかし、薩長と戦えば、いたずらに江戸の町を火に包み、罪のない人々の血を流すことになるという、幕臣山岡鉄太郎の必死の説得に、慶喜は江戸を官軍に明け渡すことを改めて決意します。そして江戸との別れを惜しみつつ、水戸へと旅立っていくのでした。
 真山青果の代表作のひとつ『江戸城総攻』の第三部で、青果作品ならではの火花を散らす重厚なせりふ劇に、中車が山岡鉄太郎で挑みます。

二、 口上(こうじょう)

 この度新たに誕生いたします四代目猿之助、九代目中車、五代目團子が、そのお披露目のご挨拶を申し上げます。

三、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)

 芒(すすき)の生い茂る奥州安達原。諸国を行脚する阿闍梨祐慶(あじゃりゆうけい)ら一行は、岩手という老女に一夜の宿を求めます。生きる望みを失っていた岩手ですが、祐慶の言葉に救われ、一行に閨(ねや)の内を見てはならないと固く禁じて、山へ薪を取りに行きます。しかし、祐慶の供をする強力が閨を覗き見て、岩手が実は安達原の鬼女であることが知れます。裏切られたことを知った岩手は、鬼女の本性を顕し…。
 昭和十四年に二代目猿之助(初代猿翁)が初演し、後に猿翁十種のひとつとなった人気の高い舞踊劇。猿之助が初役で勤める老女岩手実は安達原鬼女にご期待ください。

四、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)

 南禅寺の山門の上で煙管をくゆらせ、桜が咲き誇る景色を悠然と楽しんでいるのは、天下の大盗賊石川五右衛門。そこへ飛来した白鷹が咥えた血染めの遺書により、自らが真柴久吉に討たれた大明国の宋蘇卿(そうそけい)の遺児であることを知ります。父の仇久吉を討つと決心したその時、ひとりの巡礼が山門の下から現れます。その巡礼こそ真柴久吉。互いに気付いた久吉と五右衛門は、山門の上下で対峙するのでした。
 絢爛豪華な大仕掛けや様式美など、歌舞伎の醍醐味にあふれる一幕。猿翁が久吉で出演する見逃せない一幕です。

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