公演情報詳細
初代 市川猿翁 三代目 市川段四郎 五十回忌追善 | ||
六月大歌舞伎 | ||
二代目 市川猿 翁 |
当公演は終了いたしました。
2012年6月5日(火)~29日(金)
劇場:新橋演舞場
- 新橋演舞場「六月大歌舞伎」1階ロビー展示のお知らせ
- 襲名披露「六月大歌舞伎」初日の幕が開きました!
- 7月『ヤマトタケル』でも「口上」決定
- イヤホンガイド特別放送のお知らせ~新橋演舞場「六月大歌舞伎」「七月大歌舞伎」
- 香川照之さん、政明さん「六月大歌舞伎」「七月大歌舞伎」に向けて
- 猿之助、中車が『ヤマトタケル』で「口上」
- 亀治郎が語る襲名披露興行「猿之助の名に厚みを」
- 猿之助、段四郎、亀治郎、香川照之、香川政明らが「浅草寺お練り」を行いました~新橋演舞場「六月大歌舞伎」「七月大歌舞伎」
- 平成24年新橋演舞場「六月大歌舞伎」~初代猿翁・三代目段四郎五十回忌追善、二代目猿翁・四代目猿之助・九代目中車襲名披露、五代目團子初舞台
料金(税込)
- 1等A席19,000円
- 1等B席15,000円
- 2等A席10,000円
- 2等B席6,500円
- 3階A席6,500円
- 3階B席3,000円
- 桟敷席21,000円
※一幕見席はございません
- 新橋演舞場「六月大歌舞伎」1階ロビー展示のお知らせ
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- 7月『ヤマトタケル』でも「口上」決定
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演目と配役
昼の部
一、小栗栖の長兵衛(おぐるすのちょうべえ)
長兵衛 馬士弥太八 妹おいね 堀尾茂助 猟人伝蔵 父長九郎 巫女小鈴 僧法善 七之助 | 中車 右近 笑三郎 月乃助 弘太郎 寿猿 春猿 猿弥 門之助 |
二、口上(こうじょう)
猿之助改め猿翁 亀治郎改め猿之助 中車 初舞台團子 幹部俳優出演 |
三、三代猿之助 四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
川連法眼館の場
市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候 |
佐藤忠信/忠信実は源九郎狐 駿河次郎 亀井六郎 飛鳥 川連法眼 静御前 源義経 | 亀治郎改め猿之助 門之助 右近 竹三郎 段四郎 秀太郎 藤十郎 |
夜の部
スーパー歌舞伎
三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル
小碓命後にヤマトタケル/大碓命 帝 タケヒコ ワカタケル 兄橘姫/みやず姫 弟橘姫 老大臣 ヘタルベ 帝の使者 倭姫 熊襲弟タケル/ヤイラム 尾張の国造 皇后/姥神 熊襲兄タケル/山神 | 亀治郎改め猿之助 中車 右近 初舞台團子 笑也 春猿 寿猿 弘太郎 月乃助 笑三郎 猿弥 竹三郎 門之助 彌十郎 |
みどころ
昼の部
一、小栗栖の長兵衛(おぐるすのちょうべえ)
小栗栖村の長兵衛は、博打や酒、喧嘩に明け暮れて、村人には嫌われ、父親にまで見放される乱暴者。今日も馬を盗んだ疑いをかけられ、怒って暴れ廻ったため、村人たちに簀(す)巻きにされてしまいます。しかし、村に現れた秀吉の家臣堀尾茂助の尋ねによって、長兵衛が謀反の大将明智光秀を竹槍で討った手柄者だと分かると、皆の態度は一変。長兵衛を村の英雄だと褒め称えます。長兵衛は英雄の証である竹槍を手に、秀吉の陣のある京へと向かうのでした。
山崎の合戦の後、明智光秀が農夫に襲われ命を落とした史実を背景として、岡本綺堂が浅薄な人間の姿や大衆心理に風刺を込めて描いた新歌舞伎の名作です。大正九年に初代市川猿翁(当時猿之助)が初演して以来の澤瀉屋の芸に、中車が挑みます。
二、口上(こうじょう)
古典から新作まで幅広い活躍を見せた初代市川猿翁と三代目市川段四郎。その五十回忌を機に、二代目猿翁、四代目猿之助、九代目中車、そして五代目團子が誕生致します。偉大な先人を偲び、また澤瀉屋の新たな門出となるご挨拶を申し上げます。
三、三代猿之助 四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 川連法眼館の場
市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候
川連法眼に匿われている源義経のもとへやってきた佐藤忠信に、義経が伏見で託した静御前のことを訊ねますが、忠信は覚えがない様子。義経が不審に思うところ、静御前と忠信の参上が告げられます。ひとり現れた静御前は、自分の供をしていた忠信と、目の前の忠信の様子が違うと言い、義経は静御前にもうひとりの忠信の詮議を命じます。初音の鼓を打つと姿を現した忠信に、静御前が斬りかかると...。
「川連法眼館の場」は、義太夫狂言の三大名作のひとつ『義経千本桜』の四段目の切にあたることから、通称「四の切」と呼ばれています。初音の鼓を慕う仔狐の姿に、人間の親子の情愛を重ねて描き出した名場面を、猿之助が澤瀉屋型ならではの数々の仕掛けや早替り、宙乗り、狐六法などケレン味溢れる演出でご覧に入れます。
夜の部
スーパー歌舞伎
三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル
日本がまだ国家として成立する以前のこと。謀反を企む双子の兄大碓命(おうすのみこと)と口論の末、兄を誤って手に掛けた小碓命(こうすのみこと)は、父帝の怒りを買い、いまだ大和に従わない熊襲(くまそ)の征伐に行かされることになります。大碓命の妻兄橘姫(えたちばなひめ)は、小碓命を夫の仇と襲いますが、その清らかで優しい心を知り、小碓命を慕うようになるのでした。熊襲を訪れた小碓命は踊り女に変装し、熊襲の首領タケル兄弟を殺害。熊襲弟タケルは、小碓命の勇気を称え、ヤマトタケルの名を与えます。
見事熊襲征服を果たし大和に帰ったヤマトタケルでしたが、父帝の許しは得られず、さらに蝦夷征伐を命ぜられます。吉備の大君タケヒコを伴っての蝦夷征伐は苦難の連続で、走水(はしりみず)では愛する弟橘姫(おとたちばなひめ)までも犠牲となります。
蝦夷を平定し、凱旋の途中立ち寄った尾張国で、タケルは国造の娘みやず姫に出会い、傷心を慰められますが、それも束の間、大和への帰途伊吹山の山神を退治することを命じられます。伊吹山の神を見くびったタケルは、みやず姫の元に宝剣草薙剣を置いたまま伊吹山に向かいます。苦戦ながらも伊吹山の神を倒したタケルでしたが、自身も深手を負ってしまいます。懐かしい故郷の大和を夢に見、父帝や兄橘姫、そして兄橘姫との間に生まれたまだ見ぬ我が子ワカタケルに会うことを願いながら、道半ばでタケルの命は尽きてしまいます。やがてタケルの魂は真っ白な大きな鳥となって昇天していくのでした。
「古事記」を題材に哲学者梅原猛が書き下ろし、日本神話のヤマトタケルの波瀾に満ちた半生を、雄大な構想で独創的なドラマとして構築した本作は、昭和六十一年に初演され、演劇界に"スーパー歌舞伎"という新しいジャンルを築き上げた歴史的な作品です。猿之助が小碓命後にヤマトタケルと大碓命、中車が帝、團子がワカタケルを演じる、新たなる『ヤマトタケル』にご期待下さい。
※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは"わかんむり"です。
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