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秀山祭九月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等A席15,000円
  • 1等B席11,000円
  • 2等A席7,000円
  • 2等B席5,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 桟敷席16,000円

※一幕見席はございません。

上演時間

  • 再春菘種蒔
    舌出三番叟

  • 幕間 20分
  • 恋飛脚大和往来
    新口村

  • 幕間 35分
  • 菅原伝授手習鑑
    寺子屋

  • 幕間 15分
  • 勢獅子

  • 沓手鳥孤城落月

  • 幕間 25分
  • 三代目中村又五郎
    四代目中村
    襲名披露 口上

  • 幕間 35分
  • 菅原伝授手習鑑
    車引

  • 幕間 15分
  • 増補双級巴
    石川五右衛門

演目と配役

昼の部

再春菘種蒔

一、舌出三番叟(しただしさんばそう)
三番叟
千歳
     染五郎
種太郎改め

恋飛脚大和往来

二、新口村(にのくちむら)
忠兵衛
梅川
忠三郎女房
孫右衛門
     藤十郎
     
     
     

菅原伝授手習鑑

三、寺子屋(てらこや)
松王丸
千代
戸浪
涎くり与太郎
菅秀才
百姓吾作
園生の前
春藤玄蕃
武部源蔵
     吉右衛門
     
     
種太郎改め
     玉太郎
     由次郎
     
     段四郎
昇改め又五郎
四、勢獅子(きおいじし)
鳶頭鶴吉
鳶頭雄吉
鳶頭
鳶頭
鳶頭
手古舞
手古舞
手古舞
鳶頭亀吉
     
種太郎改め
     
     寿
     種之助
     
     
     
     

夜の部

一、沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)

二の丸乱戦の場

城内山里糒庫の場

淀君
豊臣秀頼
千姫
大住与左衛門
石川銀八
大蔵の局
正栄尼
大野修理之亮
氏家内膳
     
昇改め又五郎
     
     錦之助
     児太郎
     
     
     
     吉右衛門
二、 口上(こうじょう)

昇改め又五郎
種太郎改め
     幹部俳優出演

菅原伝授手習鑑

三、車引(くるまびき)
梅王丸
松王丸
杉王丸
藤原時平
桜丸
昇改め又五郎
     吉右衛門
種太郎改め
     
     藤十郎

増補双級巴

四、石川五右衛門(いしかわごえもん)

市川染五郎宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候

石川五右衛門
三好長慶
三好国長
左忠太
右平次
次左衛門
呉羽中納言
此下久吉

     染五郎
     
     寿
     廣太郎
     種之助
     
     
     

みどころ

昼の部

一、舌出三番叟(しただしさんばそう)

 荘厳な音楽が奏でられ、神聖な舞台の幕が開くと、千歳と三番叟が座についています。三番叟が、鼓の音に浮かれて舌を出して舞い、千歳も加わり、子々孫々栄えることを寿ぎます。最後に五穀豊穣を願って種蒔きの様子をみせた三番叟は、めでたく舞い納めるのでした。
 秀山祭、そして襲名披露の幕開に相応しい格調高い祝儀舞踊をご覧に入れます。

二、新口村(にのくちむら)

 大坂淡路町飛脚問屋の忠兵衛は、遊女梅川を身請けするために商売の金に手を付け、追われる身となり、梅川とともに生まれ故郷の大和の新口村に辿り着きます。罪人ゆえ身を隠す忠兵衛とその父孫右衛門の間を梅川が取り持ち、父子の再会がかなったのもつかの間、追手が迫ります。親子最期の対面を惜しみながら、二人は降りしきる雪の中を消えて行くのでした。
 死にゆく男女の悲恋と親子の情愛を描いた上方和事の名作をたっぷりとお楽しみください。

三、寺子屋(てらこや)

 武部源蔵と妻戸浪は、寺子屋を営みながら、流罪となった主人菅丞相の子菅秀才を匿っています。それを知った敵の藤原時平は、菅秀才の首を差し出すよう命じます。窮地に陥った源蔵は、今日寺入りした小太郎を菅秀才の身替りとし、検分役の松王丸と春藤玄蕃の前に、首を差し出します。意外にも菅秀才をよく知るはずの松王丸が、菅秀才の首と認めて去ります。やがて小太郎の母千代が我が子を迎えに来たので、源蔵が千代に斬りかかると、松王丸が現れ…。
 初代吉右衛門が得意とした『寺子屋』の松王丸と源蔵。播磨屋に所縁の深い人気義太夫狂言をご覧に入れます。

四、勢獅子(きおいじし)

 今日は江戸三大祭のひとつ、日枝神社の山王祭。町内の御神酒所へ、鳶頭をはじめ、手古舞、鳶の者たちが勢ぞろいします。ほろ酔い気分で、曽我兄弟の仇討の物語や、江戸前の威勢のいい踊りで、皆を盛り上げます。やがて獅子舞がやって来て、獅子の狂いを披露し、祭り気分もそのままに一同揃って、賑やかに舞い納めるのでした。
 江戸の風俗を織り込み、粋でいなせな常磐津の舞踊をお楽しみください。

夜の部

一、沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)

 大坂夏の陣、落城の迫る大坂城。亡き秀吉の側室で気位の高い淀君は、息子秀頼の妻で、敵の家康の孫娘にあたる千姫を手放そうとしません。千姫が徳川軍の内通者の助けによって、戦乱に紛れて豊臣方を脱出した事を知った淀君は乱心してしまいます。側近の大野修理之亮らは豊臣家の存続を考えて、秀頼に降伏を勧めます。秀頼は承伏しかねますが、狂気に陥り、家来の氏家内膳にしなだれかかる淀君の様子を見て耐えきれず、開城を決意するのでした。
 滅びゆく豊臣家一族の姿を詩情豊かに綴った坪内逍遙作の名作史劇をご覧いただきます。

二、 口上(こうじょう)

 又五郎の名跡は、播磨屋一門にとって大切な名跡で、その名を襲名することになった歌昇改め三代目又五郎、種太郎改め四代目歌昇と、幹部俳優がそろって、襲名披露のご挨拶を申し上げます。

三、車引(くるまびき)

 吉田神社の社頭で菅丞相の舎人梅王丸と斎世親王の舎人桜丸が互いの主人を追い落とした藤原時平に恨みを晴らそうと、参拝に来た時平の行列を襲います。しかし、それを止める時平の舎人松王丸。実は、梅王丸、松王丸、桜丸は三つ子の兄弟ですが、敵味方に分かれて奉公しているのでした。三兄弟が争う内に、牛車の中から時平が現れると、梅王丸、桜丸は時平の迫力に身をすくめてしまいます。松王丸は二人を成敗しようとしますが、時平は松王丸の忠義に免じてそれを止め、三兄弟は遺恨を残しながらもその場を後にするのでした。
 様式美にあふれ、歌舞伎の醍醐味が堪能できる華やかな舞台をお楽しみください。

四、石川五右衛門(いしかわごえもん)

 天下の盗賊石川五右衛門は、天皇の使いと偽って将軍の証である御正印を奪い取ろうと公家の呉羽中納言に化け、白昼堂々足利義輝の別荘に乗り込みます。そこへ現れたのは、饗応役としてまかり出た小田春永の名代此下久吉。実は久吉と五右衛門は、三河の犀ケ嶽で奉公した時の朋輩。打ち寛ぎますが、久吉は、五右衛門に古ぼけた葛籠(つづら)を買えと言います。なんと葛籠の中には五右衛門の父次左衛門が入っており…。
 初代吉右衛門の当り役の五右衛門。葛籠抜けの宙乗りなど、歌舞伎らしい趣向に富んだ奇想天外な物語をお楽しみください。

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