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七月大歌舞伎

七月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2011年7月2日(土)~26日(火)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~

劇場:新橋演舞場

料金(税込)

  • 1等A席15,000円
  • 1等B席11,000円
  • 2等A席7,000円
  • 2等B席5,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 桟敷席16,000円

※一幕見席はございません。

上演時間

  • 義経千本桜
    鳥居前

  • 幕間 25分
  • 勧進帳

  • 幕間 35分
  • 楊貴妃

  • 吉例寿曽我

  • 幕間 20分
  • 新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子

  • 幕間 35分
  • 江戸の夕映

演目と配役

昼の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

鳥居前

佐藤忠信実は源九郎狐
静御前
早見藤太
武蔵坊弁慶
源義経


寿

門之助
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶
富樫左衛門
亀井六郎
片岡八郎
駿河次郎
常陸坊海尊
源義経
團十郎
海老蔵
友右衛門
権十郎



三、楊貴妃(ようきひ)
楊貴妃
高力士
天真の従兄のちの楊国忠
一の姉のちの韓国夫人
二の姉のちの虢国夫人
三の姉のちの秦国夫人
女道士
竜武将軍陳元礼
李白
玄宗皇帝

海老蔵
権十郎
笑三郎

芝のぶ




夜の部

一、吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)

鶴ヶ岡石段の場

大磯曲輪外の場

工藤祐経
曽我五郎
曽我十郎
朝比奈三郎
秦野四郎
喜瀬川亀鶴
化粧坂少将
大磯の虎
八幡三郎
近江小藤太



男女蔵
弘太郎


笑三郎


二、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
小姓弥生後に獅子の精
家老渋井五左衛門
用人関口十太夫
胡蝶の精
同   
局吉野
老女飛鳥井
海老蔵


玉太郎
吉太朗
右之助

三、江戸の夕映(えどのゆうばえ)
堂前大吉
おりき
本田小六
お登勢
徳松
黒岩伝内
網徳娘お蝶
吉田逸平太
松平妻おむら
おきん
松平掃部
團十郎

海老蔵
壱太郎
男女蔵

宗之助


萬次郎
左團次

みどころ

昼の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  鳥居前

 兄源頼朝から謀反の疑いをかけられ、都落ちを余儀なくされた義経が伏見稲荷にさしかかると、愛妾の静御前と武蔵坊弁慶が追ってきます。義経は静御前に都に留まるように諭し、初音の鼓を預けて立ち去ります。残された静御前は、鎌倉方の追手早見藤太に引き立てられそうになりますが、駆けつけた義経の家臣佐藤忠信に救われます。義経は、忠信に静御前の守護命じ、西国へ落ち延びて行くのでした。
 三大義太夫狂言のひとつ『義経千本桜』より狐忠信の活躍する物語をお送り致します。右近をはじめとする配役で、荒事の豪快さをたっぷりお楽しみください。

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

 源義経の一行は、兄頼朝の追手から逃れるために、義経は強力(ごうりき)に、弁慶らは山伏に姿を変えて奥州を目指しますが、安宅の関で富樫左衛門の詮議を受けます。富樫は、義主従だと知りながらも、弁慶の主君を必死に守ろうとする姿に感じ入り関所の通行を許すのでした。
 弁慶による数々の見得、飛び六法の引込みなど、荒事の要素が存分に味わえる歌舞伎を代表する舞踊劇。團十郎の弁慶、海老蔵の富樫という親子競演に、梅玉の義経という豪華な顔触れで、成田屋の家の芸である歌舞伎十八番のひとつをご堪能ください。

三、楊貴妃(ようきひ)

 中国の唐代、玄宗皇帝は絶世の美女である天真(のちに楊貴妃)を妃として迎えることにします。使者として迎えに来たのは、皮肉にも楊貴妃が密かに想いを寄せる皇帝の寵臣高力士。楊貴妃は怒りと失望を抱くのでした。それから十年、帝の変わらぬ寵愛を受ける楊貴妃は、宦官として去勢し、肉体的に女を愛することのできない高力士を誘惑してなぶりものにします。屈辱を味わった高力士は…。
 愛情と憎悪の葛藤を巧みに描いた大佛次郎の作品。傾国の美女と称せられた楊貴妃を福助、高力士を海老蔵、詩人李白を東蔵、そして玄宗皇帝を梅玉が演じる魅力の舞台をお楽しみください。

夜の部

一、吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)

 鎌倉鶴ヶ岡八幡宮の大石段。工藤祐経の家臣で忠義心の篤い八幡三郎と工藤家横領を企む近江小藤太は、謀反を企む執権剱沢弾正の密書を奪い合って大立廻り。所かわって富士山を望む大磯の曲輪近く。工藤祐経のもとへ、朝比奈三郎の手引きで曽我十郎、弟の五郎がやって来て、父の仇の工藤に対面を果たすのでした。
 曽我兄弟の仇討ちを題材にした「曽我物」より石段の大掛りな舞台転換が見逃せない通称〝曽我の石段〟を上演致します。梅玉の工藤を中心とした配役で、曽我物お馴染みの登場人物が勢揃いしてのだんまりなど、歌舞伎の様式美に富んだ作品をお目にかけます。

二、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

 江戸城の大奥。将軍家の新年恒例行事であるお鏡曳きが執り行われ、その余興として小姓弥生の踊りを披露することとなります。恥じらいを見せながら、袱紗や扇子を使って舞い始めます。やがて、弥生が大奥秘蔵の祭壇に飾られた獅子頭(ししがしら)を手にして踊り始めると、獅子の精が弥生に乗り移り、姿を消します。しばらくすると、天竺清涼山に住むといわれる霊獣の獅子が現れ、勇壮な獅子の狂いを見せるのでした。
 新歌舞伎十八番のひとつで九代目團十郎により初演された歌舞伎舞踊の大曲を海老蔵が勤める華やかな舞台をご覧ください。

三、江戸の夕映(えどのゆうばえ)

 江戸幕府は瓦解し、新政府となった明治元年の夏。直参旗本の本田小六は、許嫁の松平掃部の娘お登勢を残し、幕府軍へ加わり軍艦に乗り込んで函館へ旅立ってしまいます。一方、同じ旗本でも小六の友人である堂前大吉は、柳橋芸者のおりきと夫婦になり町人として暮らし始め、あれから音沙汰のない小六の身を案じているのですが…。
  数々の新作歌舞伎を残した大佛次郎の代表作。激動の幕末を生きた市井の人々を主人公に、江戸の人情味や粋を巧みに描きます。今回は、大吉を勤める團十郎の演出で、祖父と父が演じた小六を海老蔵、おりきを福助、掃部を左團次で当月の舞台を締めくくります。

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