公演情報詳細
初春花形歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2009年1月3日(土)~27日(火)
劇場:新橋演舞場
料金(税込)
- 1等席15,000円
- 2等席9,000円
- 3階A席5,000円
- 3階B席3,000円
- 1階桟敷席16,000円
演目と配役
昼の部
一、猿翁十種の内 二人三番叟(ににんさんばそう)
三番叟 三番叟 附千歳 千歳 翁 | 市川右近 猿弥 弘太郎 笑也 段治郎 |
二、寿初春 口上(こうじょう)
市川海老蔵「にらみ」相勤め申し候
海老蔵 |
三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
木の実
小金吾討死
すし屋
いがみの権太 梶原平三景時 若葉の内侍 女房小せん 娘 お里 主馬小金吾 母おくら 弥助実は三位中将維盛 鮓屋弥左衛門 | 海老蔵 獅童 笑也 笑三郎 春猿 段治郎 右之助 門之助 左團次 |
四、お祭り(おまつり)
鳶頭 鳶頭 鳶頭 鳶頭 鳶頭 芸者 芸者 芸者 芸者 | 海老蔵 獅童 市川右近 猿弥 段治郎 春猿 笑三郎 笑也 門之助 |
夜の部
一、歌舞伎十八番の内 七つ面(ななつめん)
元興寺赤右衛門 | 海老蔵 他 |
二、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)
封印切
亀屋忠兵衛 傾城梅川 槌屋治右衛門 丹波屋八右衛門 井筒屋おえん | 獅童 笑三郎 寿猿 猿弥 門之助 |
三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
白浪五人男
序 幕 大 詰 | 雪の下浜松屋の場 稲勢川勢揃いの場 極楽寺屋根立腹の場 同 山門の場 滑川土橋の場 |
弁天小僧菊之助/青砥左衛門藤綱 南郷力丸 鳶頭清次 忠信利平 赤星十三郎 浜松屋幸兵衛 日本駄右衛門 | 海老蔵 獅童 市川右近 段治郎 春猿 右之助 左團次 |
みどころ
昼の部
一、猿翁十種の内 二人三番叟(ににんさんばそう)
能『翁』を元にし、歌舞伎らしく仕立て上げた五穀豊穣を願う舞踊。翁の荘重な舞に引き続き、三番叟が躍動感たっぷりに、そしてユーモラスに踊ります。初世市川猿翁が昭和11年に上演し、「猿翁十種」にも制定されている人気舞踊です。
今回は市川右近、猿弥が三番叟に扮します。息のあったコンビによる迫力ある踊りをお楽しみください。
二、寿初春 口上(こうじょう)
海老蔵が、柿色の裃にまさかり髷姿で新年のご挨拶を申し上げます。江戸時代のお正月には、「巻」に記された外題・配役を読み上げる「仕初式」というものがあり、市川團十郎家では、読み上げた後に「にらみ」となりました。
この「にらみ」をご覧いただくと1年間風邪をひかないと言われることもあり、新年を飾るに相応しい一幕をお目にかけます。
三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 木の実・小金吾討死・すし屋
平維盛の妻・若葉の内侍と嫡子・六代君、家臣の小金吾が維盛の行方を捜しています。いがみの権太が現れ、小金吾に因縁をつけて金を巻き上げます。その後、小金吾は追手に囲まれてあえなく討死。そこへ通りかかった権太の父・弥左衛門は、小金吾の首を持ち帰ります(「木の実・小金吾討死」)。
弥左衛門は、維盛を弥助と名のらせ匿っています。この家の娘お里は弥助に恋していますが、その素性を知り、身を切られる思いで逃がします。様子を窺っていた権太の訴えにより、ほどなく梶原景時が詮議に訪れます。権太は維盛の首と生け捕りにした内侍親子を差し出します。弥左衛門が怒り、権太を手にかけると、意外な真相が語られます…(「すし屋」)。
これまで『義経千本桜』の知盛・忠信を演じてきた海老蔵が、初役で権太を勤めます。弥左衛門に左團次、梶原景時に獅童と好配役での上演をご堪能ください。
四、お祭り(おまつり)
赤坂・日枝神社の山王祭とあって、鳶頭と芸者が賑やかに踊り始めます。一座の花形たちによる粋で華やかな清元の舞踊をご覧ください。
夜の部
一、歌舞伎十八番の内 七つ面(ななつめん)
歌舞伎十八番のひとつで、二世市川團十郎が元文5(1740)年2月江戸市村座で初演しました。久しく上演が絶えていましたが、今回海老蔵が新たな構想のもと復活する注目の舞台になります。
二、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 封印切
飛脚問屋の養子・忠兵衛と遊女梅川は将来を言い交わした仲。忠兵衛は身請けの手付を打ちますが、残りの支払いに窮しています。井筒屋のおえんの取り計らいで、忠兵衛は梅川と久しぶりに再会します。
そこへ忠兵衛の飛脚仲間・八右衛門が現れ、梅川の身請けを断られた腹いせに、忠兵衛の悪態をつき出す始末。この様子を窺っていた忠兵衛は我慢できずに姿を現し、ついには屋敷へ届けるはずだった為替の金の封印を…。
上方歌舞伎の名作に獅童が初めて挑みます。梅川を笑三郎、八右衛門を猿弥、おえんを門之助が演じる清新な配役となります。
三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
浜松屋に武家の娘と供侍が婚礼の品を選びにやってきますが、娘は万引きをしたとの疑いをかけられ打ち据えられます。ところがこれは店の者の誤りだったことが分かり、供侍の求めに応じて浜松屋幸兵衛は百両を渡そうとします。それを玉島逸当という侍が呼び止め、娘が男であると見破ります。実はこの二人は弁天小僧、南郷力丸という盗賊二人組。そして玉島逸当こそ盗賊の首領・日本駄右衛門で、浜松屋の金を奪い取ろうとする企みでした。
追手を逃れて稲瀬川に勢揃いした白浪五人男は名乗りをあげます。やがて弁天小僧は、追い詰められ極楽寺の屋根の上で潔く立腹を切ります。一方、山門に潜む駄右衛門は…。
河竹黙阿弥の七五調の名せりふに彩られた世話物の人気狂言を、弁天小僧と藤綱に海老蔵、南郷力丸に獅童、赤星十三郎に春猿、忠信利平に段治郎、駄右衛門に左團次という魅力的な配役でお楽しみいただきます。
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