公演情報詳細
中日劇場最終公演シリーズ | ||
歌舞伎舞踊特別公演 |
当公演は終了いたしました。
平成30年2月27日(火)
劇場:中日劇場
料金(税込)
- A席13,000円
- B席10,000円
演目と配役
一、口上(こうじょう)
市川 右團次 |
二、藤娘(ふじむすめ)
藤の精 | 市川 笑也 |
三、澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精 狂言師左近後に仔獅子の精 | 市川 右團次 市川 弘太郎 |
みどころ
一、口上(こうじょう)
二、藤娘(ふじむすめ)
1826(文政9)年に江戸中村座で初演された五変化舞踊の一景を、六世尾上菊五郎が1937(昭和12)年に演出を一新し、歌舞伎座で上演。藤の精が娘の姿で現れ、恋心を踊るという内容に改めて大好評を博しました。以来、女方の舞踊の名作としてたびたび上演されてきました。
いくつもの藤の花房が松の大木に絡んで咲き乱れる舞台に、塗笠を被った娘姿の藤の精が現れ、藤の枝を掲げて華やかに踊ります。近江八景を織り込んだ詞章に合わせ、つれない男への恋に身を焼く乙女心を艶やかに描いたのち、ほろ酔い気分で踊るうち、再び藤の枝を担いで夕暮れとともに藤の精に戻って姿を消していきます。
三、澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)
1901(明治34)年、二世市川段四郎と七世松本幸四郎が演じた、能の「石橋」を題材にした「獅子物」とも呼ばれる作品群を代表する舞踊。三代目猿之助(現 猿翁)は、澤瀉屋にゆかりの深い作品として、家の芸である「澤瀉十種」の一つに選定しました。
前半は、前シテの狂言師が清涼山に架かる石橋の景色を連れ舞で舞い描いたのち、親獅子が仔獅子を千尋の谷に突き落とし、駆け上がってきた仔獅子だけを育てるという故実を踊ります。
宗派の異なる二人の僧が互いの宗派の優劣を競い合う間狂言の「宗論」に続き、白毛の親獅子の精と赤毛の仔獅子の精が現れ、勇壮な獅子の狂いを見せます。
長い毛を左右に振る「髪洗い」や丸く振り回す「巴」、「菖蒲叩き」という毛を舞台に叩きつける所作で、息の合った豪快かつ華麗な毛振りが最大の見せ場です。
※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは“わかんむり”です。
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