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明治座 五月花形歌舞伎

明治座 五月花形歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2014年5月2日(金)~26日(月)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時~
※14日(水)夜の部休演
※15日(木)夜の部のみ午後5時15分開演

劇場:明治座

料金(税込)

  • 一等席(1階席、2階席正面)12,600円
  • 二等席(2階席左右1・2列)8,400円
  • 三等A席(2階席左右3・4列、3階席正面)5,250円
  • 三等B席(3階席左右)3,150円

上演時間

  • 義経千本桜
    鳥居前

  • 幕間 30分
  • 釣女

  • 幕間 30分
  • 邯鄲枕物語
    艪清の夢

  • 三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役
    口上・発端・序幕・二幕目

  • 幕間 30分
  • 三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役
    三幕目

  • 幕間 30分
  • 三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役
    四幕目

※5月13日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

日程詳細

2014年5月

23
昼の部夜の部11:0016:0011:0016:00
45678910
昼の部夜の部11:0016:0011:0016:0011:0016:0011:0016:0011:0016:0011:00貸切11:0016:00
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昼の部夜の部11:0016:0011:00貸切11:0016:0011:00-貸切☆17:1511:0016:00貸切貸切
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昼の部夜の部11:0016:0011:0016:0011:0016:0011:0016:0011:0016:0011:0016:0011:0016:00
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昼の部夜の部11:0016:0011:0016:00

2014年5月

昼の部 夜の部
2
(金)
11:00 16:00
3
(土)
11:00 16:00
4
(日)
11:00 16:00
5
(月)
11:00 16:00
6
(火)
11:00 16:00
7
(水)
11:00 16:00
8
(木)
11:00 16:00
9
(金)
11:00 貸切
10
(土)
11:00 16:00
11
(日)
11:00 16:00
12
(月)
11:00 貸切
13
(火)
11:00 16:00
14
(水)
11:00 -
15
(木)
貸切 ☆17:15
16
(金)
11:00 16:00
17
(土)
貸切 貸切
18
(日)
11:00 16:00
19
(月)
11:00 16:00
20
(火)
11:00 16:00
21
(水)
11:00 16:00
22
(木)
11:00 16:00
23
(金)
11:00 16:00
24
(土)
11:00 16:00
25
(日)
11:00 16:00
26
(月)
11:00 16:00

演目と配役

昼の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

鳥居前

佐藤忠信実は源九郎狐
静御前
早見藤太
源義経
武蔵坊弁慶
中村
中村
中村 吉之助
中村
中村 種之助
二、釣女(つりおんな)
太郎冠者
大名某
上臈
醜女
市川 染五郎
市川 高麗蔵
中村 壱太郎
中村
三、邯鄲枕物語(かんたんまくらものがたり)

艪清の夢(ろせいのゆめ)

艪屋清吉
女房おちょう/梅ヶ枝
米屋勘助/蕎麦屋與四郎
鳥追いお七
安芸の内侍
横島伴蔵/盗賊唯九郎
家主六右衛門/鶴の池善右衛門
市川 染五郎
中村 壱太郎
中村
中村
澤村 宗之助
中村
中村

夜の部

慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)

三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役(だてのじゅうやく)

市川染五郎十役早替り宙乗り相勤め申し候

発 端
序 幕


二幕目
三幕目

四幕目
稲村ヶ崎の場
鎌倉花水橋の場
大磯廓三浦屋の場
三浦屋奥座敷の場
滑川宝蔵寺土橋堤の場
足利家奥殿の場
同  床下の場
山名館奥書院の場
問註所門前の場
同  白洲の場
口上
仁木弾正
絹川与右衛門
赤松満祐
足利頼兼
土手の道哲
高尾太夫
腰元 累
乳人政岡
荒獅子男之助
細川勝元

沖の井
渡辺民部之助
京潟姫
山中鹿之助
新造薄雲
新造小紫
笹野才蔵
松島
大江図幸鬼貫
渡辺外記左衛門
山名持豊
三浦屋女房松代
八汐
栄御前
市川 染五郎

市川 高麗蔵
中村
中村 壱太郎
中村 種之助
中村
大谷 廣太郎
中村
中村 児太郎
中村 吉之助
松本
大谷
坂東 竹三郎
中村
片岡 秀太郎

みどころ

昼の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

    鳥居前

 伏見稲荷の鳥居前には兄の源頼朝から疑いをかけられた源義経の一行がいる。都落ちする義経の後を追って静御前がやって来るが、同行の願いは却下される。やがて武蔵坊弁慶が駆けつけるが、義経は、弁慶が堀川館に押し寄せた鎌倉方の軍勢を討ち取ったことを軽率な行為だとして憤っている。だが、静御前の執り成しによって、弁慶は義経の供を許される。

 その後、義経は後白河法皇から拝領した初音の鼓を静御前に渡すと、後を追わないように静御前を梅の木に縛りつけて参拝に出かける。そこへ鎌倉方の早見藤太がやって来て、静御前を捕らえようとするところ、義経の家臣佐藤忠信が現れ、これを助ける。忠信の手柄を知った義経は、褒美として鎧と源九郎の名を忠信に与えて西国へと出立する。静御前の守護を命じられた忠信だが、どこか不審な様子で…。

 三代名作の一つである『義経千本桜』は、延享4(1747)年に大坂竹本座で初演された時代物です。全五段の内、二段目にあたる『鳥居前』では、様式美に溢れながら、忠信の荒事の立廻りや、狐の本性を見せる狐六法などが見どころの一幕です。平成生まれの若手たちによる清新な競演をお楽しみください。

二、釣女(つりおんな)

 太郎冠者は主人の大名某と二人で、西宮の戎神社に、妻を得たいと願掛けの参詣にやって来ました。二人が祈願するところ、夢のお告げがあり、釣針が与えられます。早速、大名が釣竿をさげると、世にも美しい上﨟が釣り上げられ、これを見た太郎冠者は、自分も美しい妻を娶りたいと釣竿をさげます。やがて手応えを感じた太郎冠者が釣竿をあげると、醜女がかかり…。

 『釣女』は、明治34(1901)年に東京座で初演された常磐津による歌舞伎舞踊です。作者は河竹黙阿弥、作曲は六世岸澤式佐。狂言の『釣針』をもとにしたこの作品は、わかりやすくユーモラスな内容ですが、演者には松羽目物としての品格も求められる舞踊です。

 みどころは太郎冠者と醜女とのやりとりで、嫌がる太郎冠者を慕う醜女の愛らしさが可笑しみとともに表現されます。大名と美女、太郎冠者と醜女という対比も面白く、誰もが楽しめる微笑ましい舞踊です。本興行では初役で勤める演者たちの顔合わせも注目の一幕をご覧ください。

三、邯鄲枕物語(かんたんまくらものがたり)

 江戸の池の端の待合茶屋に引越して来たのは、艪屋の清吉と女房おちょう。金に困る夫婦のもとへ米屋の勘助が引越先まで催促しに来るので、家主の六右衛門がこれを追い払う。実は、清吉夫婦は義理ある主人の難儀を救おうと、紛失した御家の一軸を突き止めたが、請け出す金子がなく苦心していた。これを聞いた六右衛門は、美しい女房を使って大名から金を巻き上げる策略を伝授するので、清吉夫婦はこれを承諾する。

 そこへ侍の横島伴蔵がやって来るので、おちょうを使って間男騒動を起こす清吉。慌てる伴蔵は自分の荷物と店の物入を取り違えて逃げていく。やり損なった清吉は、侍の荷を枕にして一眠りすることにする。 やがて目を覚ますと、そこは大坂の鶴の池にある善右衛門の別宅。奇病にかかる善右衛門から見初められた清吉は、十二萬両という小遣いをもらい、さらにひと月に萬両の金を遣わないと大臣にさせられてしまう。金の遣い道に困った清吉は、金を遣おうと出かけていくが…。

 三世桜田治助による『邯鄲枕物語』は、通称「艪清の夢」ともいわれるように、艪職人清吉が見た夢物語が展開する作品。大金の遣い道に困り果てる清吉の姿をユーモアに見せることで、栄枯盛衰の人生ドラマを明るくほのぼのと描きます。本興行としては、明治38(1905)年の明治座での上演以来となる珍しい復活上演。清吉を勤める染五郎をはじめ、それぞれ個性溢れる登場人物たちが魅せる洒落っ気たっぷりの芝居をお楽しみください。

夜の部

三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役(だてのじゅうやく)

 鎌倉稲村ヶ崎で亡父の亡霊から鼠の妖術を授かった足利家の悪臣仁木弾正。弾正は亡父の無念を晴らすため、当主の足利頼兼を遊興に仕向け、跡継の鶴千代を毒殺しようと御家横領を企てる。一方、足利家に仕える絹川与右衛門は、腰元累との不義で手討ちになるところ一命を助けられていた。弾正の隠謀を知った与右衛門は、悪事を防ごうとするが…。

 仙台藩伊達家の御家騒動を題材にした作品の一つに文化12(1815)年に初演された四世鶴屋南北の『慙紅葉汗顔見勢』があります。通称「伊達の十役」と呼ばれるこの作品は、七世市川團十郎が登場人物十役を早替りで勤め大当たりをとりました。

 その後、上演が途絶えていた幻の作品を、昭和54(1979)年に三代目市川猿之助(現・猿翁)が明治座において復活上演したのが本作です。御家横領を企む仁木弾正の物語を中心に、横軸では与右衛門と累の物語も絡み、善人と悪人、男女の十役を四十数回の早替りと宙乗りなどの仕掛けで見せるスペクタクルな趣向は大好評を得ました。

 この度は、染五郎が初役で十役に挑みます。口上の後の発端では仁木弾正に妖術を授ける「術譲り」をはじめ、序幕の与右衛門と傾城高尾、土手の道哲の三役早替りや二幕目の六役早替りのだんまりなど、趣向を凝らしたみどころが続きますが、三幕目の鶴千代の乳母政岡の我が子千松を犠牲にする悲劇の物語は、この作品の奥行きを気品ある女方で見せます。その後には、力強い男之助から仁木に替わっての「宙乗り」となり、猿翁演出の見どころの一つです。さらに、四幕目の裁き役の細川勝元が爽やかな弁舌をふるう場面でのあざやかな台詞の応酬は俳優の力量が発揮されます。

 明治座では32年ぶりの上演となる話題作をお楽しみください。

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