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二月大歌舞伎

料金(税込)

  • 一等席17,000円
  • 二等席9,000円
  • 三等席4,500円
  • 特別席19,000円
  • 特別室・東(4名) 76,000円
  • 特別室・西(3名) 56,000円

学生割引
2階・一等席 7,000円 二等席 5,000円 三等席 3,000円
※平成23年1月2日(日)より御園座窓口のみにて発売(要学生証)

上演時間

  • 芦屋道満大内鑑
    葛の葉

  • 幕間 30分
  • 勧進帳

  • 幕間 30分
  • 与話情浮名横櫛
    源氏店

  • 義経千本桜
    木の実 小金吾討死

  • 幕間 30分
  • 義経千本桜
    すし屋

  • 幕間 25分
  • 二人道成寺

演目と配役

昼の部

一、芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)

葛の葉(くずのは)

女房葛の葉/葛の葉姫
信田庄司
妻柵
安倍保名




二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶
源義経
亀井六郎
片岡八郎
駿河次郎
常陸坊海尊
富樫左衛門
團十郎
七之助


男女蔵


三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)

源氏店(げんじだな)

与三郎
お富
蝙蝠の安五郎
和泉屋多左衛門



左團次

夜の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

木の実(このみ)

小金吾討死(こきんごうちじに)


すし屋(すしや)

いがみの権太
お里
主馬小金吾
鮓屋弥左衛門
猪熊大之進
若葉の内侍
お米
小せん
梶原平三景時
弥助実は三位中将維盛
團十郎

七之助


芝のぶ
右之助

左團次

二、二人道成寺(ににんどうじょうじ)
白拍子花子
白拍子桜子
所化
所化

七之助
男女蔵

みどころ

昼の部

一、芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)

 信田の森の葛の葉狐の伝説と、陰陽師として名高い安倍晴明の伝説をもとにした作品で、享保19(1734)年に大坂竹本座で全五段の人形浄瑠璃として初演されました。今回上演される「葛の葉」は、原作の四段目にあたり、最も人気のある場面です。
 安倍保名の妻となり、子まで生した葛の葉は、実は保名に救われた狐で、本物の葛の葉姫が現れたことにより、我が子や夫と別れ古巣の信田の森へ帰っていきます。葛の葉と葛の葉姫の早替りや、子別れの愁嘆など、見どころの多い作品です。

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

 歌舞伎十八番の中でも屈指の人気を誇るこの作品は、天保11(1840)年に江戸河原崎座で初演されました。初演時に弁慶を勤めたのは、歌舞伎十八番を制定したことでも知られる七世市川團十郎で、その子である九世團十郎が現在のように演出を洗練させました。
 都落ちを余儀なくされた源義経、武蔵坊弁慶主従は、強力、山伏にその姿をやつして、奥州の藤原秀衡のもとへ向かいます。しかし安宅の関を守る富樫左衛門は、一行の様子を怪しみ、関の通行を許しません。そこで弁慶は所持する巻物を勧進帳と偽って読み上げるなどしてその誤解をときます。しかし強力姿の義経が呼び止められ、絶体絶命となりますが……。勧進帳の読み上げ、山伏問答、延年の舞、幕切れの飛び六方など見どころ溢れる注目の舞台にご期待下さい。

三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなよこぐし)

  源氏店

 「切られ与三郎」と通称されるこの作品は、嘉永6(1853)年に江戸中村座で初演されました。
伊豆屋の若旦那与三郎は、赤間源左衛門の妾お富と男女の仲になりますが、これが露見したために散々に切り苛まれます。その三年後、九死に一生を得た与三郎は、和泉屋多左衛門の囲い者となったお富と偶然にも再会し、恨み言を述べていきます。 「しがねぇ恋の情が仇」に始まる与三郎の名台詞が聴きどころの世話物の名作です。

夜の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  木の実
  小金吾討死
  すし屋

 延享4(1747)年に、大坂竹本座で全五段の人形浄瑠璃として初演された作品で、義太夫狂言三大名作のひとつに数えられている人気作品です。今回上演される「木の実」から「すし屋」は原作の三段目にあたり、源平の合戦で命を落した平維盛が実は生きていたという大胆な着想のもと、吉野下市に住む〝いがみの権太〟を主人公として物語が展開していきます。ちなみに「いがみ」とは、悪漢のことを指します。
 「木の実」は、いがみの権太が若葉の内侍、主馬小金吾一行から、親切を装って金を巻き上げる件がその見どころで、愛敬ある権太が一転してふてぶてしい悪漢ぶりを見せるところに、その面白さがあります。
 「小金吾討死」は、主馬小金吾が若葉の内侍を追う猪熊大之進と奮戦する様子を見せる場面で、小金吾の歌舞伎の様式美溢れる立廻りが見せ場となっています。
 「すし屋」は、吉野で釣瓶すし屋を営む弥左衛門のもとに、弥助の名で匿われている平維盛を巡る物語となっています。権太が母のお米を騙して金を手に入れようと実家に戻るところ、弥助こそが維盛と知り、褒美の金を欲しさに訴人に駈け出します。やがて権太は、梶原景時に維盛の首と、生け捕った若葉の内侍、六代君を差し出しますが……。典型的なモドリを見せる権太とその妹のお里の悲恋、弥左衛門、お米夫婦の悲劇など、見どころ多い義太夫狂言をご堪能下さい。

二、二人道成寺(ににんどうじょうじ)

 女方舞踊の大曲である『京鹿子娘道成寺』を、ふたりの女方が勤める趣向が見どころとなっている「道成寺物」の舞踊です。
 桜が咲き誇る道成寺に、花子、桜子と名乗る白拍子が現れ、能がかりの金冠の舞を舞始めます。そして鞠唄に合わせての手踊りや振り出し笠を手にしての踊り、「恋の手習い」に始まるクドキや、鞨鼓、鈴太鼓の踊りを踊っていきます。歌舞伎舞踊の醍醐味に溢れた名作舞踊をご覧下さい。

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