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比叡山薪歌舞伎

中村吉右衛門奉納公演

比叡山薪歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2008年7月19日(土)~25日(金)

午後6時45分~
(開場 午後5時45分 終演 午後9時予定)
【貸切】23日(水)、25日(金)

劇場:比叡山延暦寺 野外特設舞台

料金(税込)

  • S席20,000円
  • A席15,000円

演目と配役

一、近江のお兼(おうみのおかね)
近江のお兼
中村
二、舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)
白拍子和歌妙
中村
  火入れの儀


三、藤戸(ふじと)
老母藤波/藤戸の悪龍
浜の女
浜の女
浜の女
佐々木盛綱
中村 吉右衛門
中村
中村
中村 壱太郎
中村

みどころ

一、近江のお兼(おうみのおかね)

 琵琶湖をのぞむ堅田のあたり。晒し盥を手に駆け出してきたお兼は、可憐な見かけによらず怪力の持ち主で、相撲のまねで力自慢をするおおらかな娘です。のびのびとした素朴な所作が楽しく、最後は力強く華やかな布晒しで盛り上がる長唄舞踊です。 

二、舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)

 白い水干に烏帽子と狩衣、腰には太刀を差した、男装の白拍子。通称「男舞」と呼ばれるこの曲は、天保9年(1838)に四世中村歌右衛門が初演した三変化舞踊のうちのひとつで、長く絶えていたのを、六世中村歌右衛門が復活させたものです。厳かに始まり、艶やかに舞い納める、緩急に富む女方舞踊の難曲です。

  火入れの儀
三、藤戸(ふじと)

 領主として備前国藤戸に着任した佐々木盛綱の前に、藤波という老婆が現れます。
 一年前の藤戸の合戦で、浅瀬を教えてくれた漁夫を、無情にもその場で殺した盛綱。藤波は、その若い漁夫の母でした。息子を返せと涙ながらに訴える藤波に、盛綱は心から詫び、漁夫の霊魂を慰めようとします。そこへ怨念のため悪龍となった漁夫の霊が襲いかかりますが、無心に祈る盛綱と仏の力で、ついには成仏します。松貫四こと中村吉右衛門が、能の『藤戸』を素材に、戦いで子を失う親の悲しみを描いた鎮魂の舞踊劇です。

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