公演情報詳細
大阪松竹座新築開場二十周年記念 | ||
二月花形歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2017年2月1日(水)~25日(土)
劇場:大阪松竹座
演目と配役
午前の部
〈ご挨拶〉
出演スケジュールはこちら |
一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
渡海屋
大物浦
渡海屋銀平実は新中納言知盛 女房お柳実は典侍の局 入江丹蔵 相模五郎 源義経 武蔵坊弁慶 | 松也 壱太郎 右近 種之助 新悟 歌昇 |
二、三人形(みつにんぎょう)
若衆 奴 傾城 | 梅枝 種之助 新悟 |
午後の部
〈ご挨拶〉
出演スケジュールはこちら |
祇園祭礼信仰記
一、金閣寺(きんかくじ)
雪姫 此下東吉後に真柴久吉 慶寿院尼 十河軍平実は佐藤正清 松永鬼藤太 狩野之介直信 松永大膳 | 梅枝 歌昇 新悟 種之助 右近 壱太郎 又五郎 |
河竹黙阿弥 作
二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精 狂言師左近後に仔獅子の精 | 松也 右近 |
みどころ
午前の部
一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 渡海屋・大物浦
兄頼朝に都を追われた源義経一行は、九州へ逃れるため、大物浦の渡海屋で船出を待っています。そこへ鎌倉方の追手の相模五郎と入江丹蔵が現れ、船を出すように迫りますが、渡海屋の主人銀平と女房お柳に追い返されます。まもなく船出の時刻となり、義経は家臣と共に渡海屋を後にすると、鎧姿の銀平が現れます。実は銀平は壇ノ浦の合戦で死んだはずの平知盛。女房お柳は典侍の局、娘お安は安徳帝であり、義経を待ち伏せしていたのです。知盛は義経を討ち取ろうと出陣しますが、返り討ちにあい、敗北。安徳帝を守護するという義経の言葉を聞いた局は自害し、知盛も体に碇を巻きつけ壮絶な最期を遂げるのでした。
重厚感あふれる義太夫狂言屈指の名作にどうぞご期待ください。
二、三人形(みつにんぎょう)
舞台は江戸の吉原仲之町。若衆、傾城、奴の三体の人形が箱から出され、それぞれに魂を持って動き出します。三味線の音も賑わしく、満開の桜並木の艶やかで粋な光景を背に、若衆と供の奴が、廓へ通う様子を賑やかに踊ってみせます。続いて、傾城が花魁道中の様子や間夫が通って来るのを待つ女心の切なさなどを、つややかな踊りでみせます。最後は三人での華やかな総踊りとなります。
古風な味わいを残す常磐津の舞踊をご堪能ください。
午後の部
一、金閣寺(きんかくじ)
謀反を企む松永大膳は、将軍足利義輝を殺害し、その母の慶寿院を金閣寺の2階に幽閉しています。そこへ敵方から降参してきた此下東吉が現れ、大膳の家臣になりたいと申し出ます。さらに大膳は、思いを寄せる雪姫も幽閉し、絵師である夫の狩野之介直信に代わって金閣の天井に龍を描くよう迫ります。手本がなければ龍を描くことはできないと断る雪姫に、怒りをあらわにした大膳は、雪姫を桜の幹に縛り付け、直信の処刑を命じます。悲嘆にくれる雪姫が、祖父雪舟の故事を思い出し、降りしきる桜の花びらを集め、足で鼠を描くと…。
金閣寺を舞台に満開の桜の中で繰り広げられる、豪華絢爛な時代物の名作をご覧ください。
二、連獅子(れんじし)
清涼山の麓にある石橋で、狂言師の右近と左近が、手獅子を携え、石橋の謂(いわ)れや親獅子が仔獅子を千尋の谷に突き落とし、自力で這い上がってきた子だけを助けるという故事を踊ります。やがて、二人の僧がやってきて、お互いの宗派の違いから口論をしていると、おどろおどろしい山風が吹きます。驚いて二人が退散すると、ほどなくして先ほどの狂言師が、親獅子と仔獅子の精となって現れ、獅子の豪放華麗な狂いを見せ、勇壮に舞い納めるのでした。
能の「石橋」をもとに親子の情愛を描いた人気の歌舞伎舞踊をお楽しみいただきます。
続きを読む