公演情報詳細
二月花形歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2013年2月2日(土)~26日(火)
劇場:大阪松竹座
料金(税込)
- 1等席10,500円
- 2等席7,350円
- 3等A席5,250円
- 3等B席4,200円
演目と配役
昼の部
新八犬伝(しんはっけんでん)
片岡愛之助四役早替り宙乗り相勤め申し候
崇徳院 扇谷定正 網干左母次郎 犬飼現八 犬塚信乃 伏姫 足利成氏/犬田小文吾 犬川荘介 犬坂毛野 犬村角太郎 犬江親兵衛 濱路 犬山道節 仙女 亀篠 | 愛之助 松也 梅枝 萬太郎 巳之助 壱太郎 種之助 吉太朗 梅丸 薪車 吉弥 秀太郎 |
夜の部
GOEMON 石川五右衛門(ごえもん)
片岡愛之助宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候
石川五右衛門 カルデロン神父 石田局 出雲の阿国 加藤虎之助 石田三成/お菊 友市 名古屋山三/北政所 豊臣秀吉 フラメンコ | 愛之助 松也 梅枝 壱太郎 種之助 梅丸 吉太朗 吉弥 翫雀 佐藤浩希 |
みどころ
昼の部
新八犬伝(しんはっけんでん)
この国を手中に治めようとたくらむ魔界の王崇徳院は妖術で管領扇谷定正に乗り移り、将軍の忠臣の子伏姫と里見義成を犬畜生の姿におとしめた。それを嘆いた伏姫が自害しようとすると、仙女が現れ伏姫に己の宿命を告げる。そして伏姫の体から、八つの光る玉が飛び出し、この乱世を鎮めることを誓い、四方に飛び発っていくのだった。
時は流れ、将軍家は凋落、乱世はますますひどくなっていた。八犬士の一人犬塚信乃は、天下の宝剣村雨丸の力で仕官を願っていたが、宝剣をねらう定正は浪人網干左母次郎に姿を変え、村雨丸を偽物にすり替え、信乃の許婚でもある濱路を連れ去り、濱路の母の亀篠を村雨丸で刺し殺す。深手を負った信乃の持つ水晶玉が、自分の持つ玉と同じだと気づいた下男額蔵実は犬川荘介は、八行の因縁のある玉をもつ同志であることに気づき、信乃と義兄弟の契りを交わす。
偽物の宝剣を将軍足利成氏に献上したため追われる身となった信乃を追う成氏の家臣犬飼現八は、信乃に切られた傷口から水晶玉が出たことで、同志であることが分かり、義兄弟の契りを結ぶ。左母次郎を倒すため、三人は残りの八犬士を探す旅に出る。
その頃、左母次郎は、隆盛を誇る太夫旦開野を口説こうとしていたが、実は旦開野は女に姿を変えた八犬士の犬坂毛野であり、父の仇の定正を狙い近づいていたのだった。そこへ定正を追って、犬山道節も現れる。毛野を返り討ちにし、止めようとした濱路をも殺そうとした左母次郎。しかし、濱路の血潮を浴びた左母次郎は妖術が使えなくなり、その場から去ってしまう。そして、本性を現した定正実は崇徳院を追って、犬田小文吾、犬村角太郎、犬江親兵衛も集結、八犬士が勢揃いする。
夜の部
GOEMON(ごえもん)
時は天正時代、豊臣秀吉が天下を統一し、戦乱の世もおさまり、信長の時代に布教が始まったキリスト教も各地に大聖堂を持つようになった。そんな秀吉の世を憎んでいるのが、秀吉に滅ぼされた明智光秀の家臣四王天但馬守の娘石田局。父の仇を討つ機会をうかがっていたが、キリスト教の教えに触れ、秀吉への憎しみを忘れるようになった。それは、カルデロン神父の熱心な教えによるものであり、いつしかカルデロン神父と石田局との間に恋が芽生え、友市が誕生した。しかし、神父としての禁忌を破ったカルデロンは神父を退き、親子三人で生きる道を選ぶ。
7年の歳月が流れ、親子三人幸せに暮らしていたところ、秀吉が切支丹禁令を行う。カルデロンは国外追放となり、秀吉はかねてから想いを寄せていた石田局を我がものにしようと、聚楽第に呼び出す。石田局は覚悟を決め、秀吉を討とうと決意するが遂げることは出来ず、命を失ってしまう。
さらに歳月は流れ、秀吉は奥方北政所の目を盗み、今度は都の人気者出雲の阿国を寝所に侍らせようと呼び出す。そこへ、親の仇を討つべく大泥棒・石川五右衛門と名のるようになった友市が現れ、秀吉の家臣加藤虎之助や石田三成らの手を鮮やかな手口でかいくぐり、阿国を救い出し、秀吉の鼻をあかす。実は阿国の夫である名古屋山三も明智光秀の家臣安田作兵衛の息子であることが判明、三人は共通の敵秀吉に立ち向うべく手を組む。
一方、五右衛門は、お菊ら女猿楽の登場で、人気に翳りがみえ始めて苦悩する阿国に、新しい踊りのヒントとして、父カルデロンの国スペインの踊りを教え、阿国もそこから新たな発想を得て、再起をはかる。そうしている間にも、五右衛門を捕える包囲網はだんだん狭まっていき…。
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