公演情報詳細
壽初春大歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2011年1月2日(日)~26日(水)
劇場:大阪松竹座
日程詳細
2011年1月
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
昼の部夜の部 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:00貸切 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | |
昼の部夜の部 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | |
昼の部夜の部 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 |
23 | 24 | 25 | 26 | ||||
昼の部夜の部 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 | 11:0016:00 |
2011年1月
昼の部 | 夜の部 | |
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2 (日) |
11:00 | 16:00 |
3 (月) |
11:00 | 16:00 |
4 (火) |
11:00 | 貸切 |
5 (水) |
11:00 | 16:00 |
6 (木) |
11:00 | 16:00 |
7 (金) |
11:00 | 16:00 |
8 (土) |
11:00 | 16:00 |
9 (日) |
11:00 | 16:00 |
10 (月) |
11:00 | 16:00 |
11 (火) |
11:00 | 16:00 |
12 (水) |
11:00 | 16:00 |
13 (木) |
11:00 | 16:00 |
14 (金) |
11:00 | 16:00 |
15 (土) |
11:00 | 16:00 |
16 (日) |
11:00 | 16:00 |
17 (月) |
11:00 | 16:00 |
18 (火) |
11:00 | 16:00 |
19 (水) |
11:00 | 16:00 |
20 (木) |
11:00 | 16:00 |
21 (金) |
11:00 | 16:00 |
22 (土) |
11:00 | 16:00 |
23 (日) |
11:00 | 16:00 |
24 (月) |
11:00 | 16:00 |
25 (火) |
11:00 | 16:00 |
26 (水) |
11:00 | 16:00 |
演目と配役
昼の部
一、玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)
第一場 第二場 | 向島晋其角寓居の場 土屋邸奥座敷の場 |
土屋主税 大高源吾 晋其角 落合其月 侍女お園 | 翫雀 染五郎 橘三郎 薪車 扇雀 |
二、男の花道(おとこのはなみち)
第一幕 第一場 第二場 第三場 第四場 第五場 第二幕 第一場 第二場 第三場 第四場 | 東海道金谷宿なる旅籠松屋の店先 同 裏の部屋 同 奥の離れ 同 奥の離れ 元の松屋の店先 茶屋むさし屋の二階座敷 山谷堀の料亭万八の離れ 中村座の舞台 元の万八の離れ |
加賀屋歌右衛門 万八女将お時 加賀屋歌之助 加賀屋歌五郎 田辺妻富枝 加賀屋東蔵 田辺嘉右衛門 土生玄碩 | 藤十郎 秀太郎 染五郎 錦吾 吉弥 竹三郎 翫雀 幸四郎 |
夜の部
一、八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)
湖水御座船の場
佐藤正清 斑鳩平次 正木大介 鞠川玄蕃 雛衣 | 我當 進之介 薪車 錦吾 秀太郎 |
二、玩辞楼十二曲の内 廓文章(くるわぶんしょう)
吉田屋
藤屋伊左衛門 扇屋夕霧 女房おきさ 吉田屋喜左衛門 | 藤十郎 扇雀 吉弥 我當 |
江戸川乱歩「人間豹」より
三、江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)
─明智小五郎と人間豹─
第一幕 第一場 不忍池、弁天島の茶屋の前 第二場 江戸橋広小路の支度小屋 第三場 ウズメ舞の場 第四場 隅田河畔の茶屋 第五場 浅茅ヶ原 第二幕 第一場 団子坂、明智小五郎の家 第二場 笠森稲荷 第三場 団子坂近くの一本道 第四場 洞穴、恩田の隠れ家 第五場 浅草奥山の見世物小屋 エピローグ 同 見世物小屋裏手 市川染五郎大凧にて宙乗り相勤め申し候 |
明智小五郎 商家の娘お甲/女役者お蘭/明智の女房お文 目明し恒吉 老婆百御前 同心小林新八/娘お玉 恩田乱学/神谷芳之助 | 幸四郎 扇雀 錦吾 吉弥 高麗蔵 染五郎 |
みどころ
昼の部
一、玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)
俳諧師の其角(きかく)の家に、赤穂浪士の一人、大高源吾が仕官が決まった暇乞いに訪れます。其角が詠んだ「年の瀬や水の流れも人の身も」という上の句に対し、源吾は「あした待たるるその宝舟」と附け句をして帰って行きます。
その夜、吉良邸の隣、土屋主税の屋敷で行われた句会で其角から昼間の一件を聞いた赤穂贔屓の主税は、源吾が詠んだ下の句の意味を探ろうと思案するうちに、その真意を察します。やがて隣家の吉良邸から太刀音が鳴りわたるのを聞いた主税は、喜び勇んで要所に高張提灯を灯し、赤穂浪士へせめてもの力添えをするのでした。
「玩辞楼十二曲」の一つで、吉良上野介の隣家に住む旗本・土屋主税の屋敷が舞台となる忠臣蔵の外伝物です。翫雀が勤める土屋主税の、内心で討入りを待ち望む心情表現がみどころです。
二、男の花道(おとこのはなみち)
歌舞伎の女方、加賀屋歌右衛門は、失明寸前のところを旅の宿で出会った蘭方医の土生玄碩(はぶげんせき)の手術によって救われます。固い友情で結ばれた二人は、刎頸(ふんけい)の交わりを確かめ合い、後の再会を誓って別れます。
数年後、当代一の人気役者となった歌右衛門の元に、やむを得ぬ事情から、今すぐ歌右衛門に来て欲しいと苦境を知らせる玄碩からの手紙が届きます。折しも今は舞台の最中。役者にとって何よりも大事な舞台と、大恩人の狭間で悩む歌右衛門。決断を迫られた歌右衛門が取った行動とは…。
映画で評判を取り、昭和三十七年に初めて舞台化された作品です。江戸時代の人気女方歌右衛門と、将軍の侍医にもなった名医土生玄碩はともに実在の人物で、二人の男の友情を描いた心温まる名作です。
藤十郎が当たり役の歌右衛門、幸四郎が初役となる土生玄碩という話題の配役にご期待ください。
夜の部
一、八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)
主君小田春永の嫡孫・春若の代理として上使と会うため、佐藤正清は北畠春雄の館を訪れました。その帰り、嫁の雛衣を伴って安土へ向かう船上で正清は寛いだ様子を見せますが、実は北畠の館で跡目争いの計略により毒酒を飲まされていたのでした。平然を保つ正清の元に、北畠の使者が迫ります――。
加藤清正が毒殺されたという伝説を描いた通称「毒酒の清正」。湖面に浮かぶ朱塗りの御座船という舞台装置をはじめ、大時代な歌舞伎の様式美が堪能できる一幕を、我當の佐藤正清、秀太郎の雛衣でご覧いただきます。
二、玩辞楼十二曲の内 廓文章(くるわぶんしょう)
吉田屋
新町の傾城夕霧太夫と深い仲になり、実家の藤屋からも勘当された伊左衛門ですが、恋しい夕霧が病に伏せっていると聞き、落ちぶれた身も省みず正月準備で慌ただしい吉田屋の店先までやって来ます。吉田屋夫婦の好意で夕霧には会えたものの、嫉妬のあまり心にもないつれない態度をとってしまう伊左衛門のもとへ朗報が届きます――。
華やかでお正月らしさに溢れた舞台面に、藤十郎の伊左衛門、扇雀の夕霧で、「傾城買狂言」の伝統を今に伝える上方和事の魅力溢れる舞台をお楽しみください。
三、江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)
色男で道楽者の下級武士神谷芳之助の恋人がたて続けに何者かに殺されます。これらの事件には、ともに目をつけられてからちょうど百日目に殺され、肩には鋭い咬まれたような傷という共通点があったことから、隠密廻り同心の明智小五郎は、それらを同一犯の犯行とにらみ、人を食い殺す人間豹の仕業と見極めます。次の狙いが自分の女房であると知った明智は、人間豹・恩田乱学の挑戦を敢然として受けて立つ決意をするのでした。
妖しげな見世物ショーや大凧の宙乗りまで、妖しくも恐ろしい、江戸川乱歩の世界を歌舞伎に取り込み、九代琴松こと松本幸四郎の演出により東京で初演され、大きな話題となった作品の大阪初上演です。
幸四郎の明智小五郎と染五郎の神谷芳之助、恩田乱学の二役による怪奇の世界を存分にご堪能ください。
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