公演情報詳細
料金(税込)
- 1等席8,000円
- 2等席5,000円
演目と配役
一、名物喧嘩茶屋(めいぶつけんかぢゃや)
お種と仙太郎
茶屋の女主人お岩 お岩の倅仙太郎 その女房お種 講中の人 同 宮男太吉 知り合いの人お富 その亭主駒造 丹波屋息子新二郎 その女房お久 丹波屋ご寮さんおせい | 坂東 竹三郎 坂東 薪車 川奈美 弥生 中村 鴈祥 中村 鴈大 山本 和孝 岸本 康子 中村 寿治郎 坂東 竹朗 出口 ルナ 大津 嶺子 |
二、 怪異 有馬猫(ありまねこ)
中老お藤の方 老女岩波 奥女中潮路 召使お仲 小姓秀之進 お仲実は怪猫 | 中村 壱太郎 坂東 薪車 中村 寿治郎 坂東 竹三郎 |
三、 道頓堀歌舞伎賑(どうとんぼりかぶきのにぎわい)
〈お祭り〉 〈大和楽三題〉 〈櫓のお七〉 〈ご挨拶〉 | 坂東 薪車 坂東 竹朗 山村 太志 山村 太鶴洋 山村 太輝夫 中村 壱太郎 坂東 竹三郎 |
みどころ
一、名物喧嘩茶屋(めいぶつけんかぢゃや)
茂林寺文福作で昭和18年に旧松竹家庭劇で『鸚鵡茶屋』の名で初演された本作品は、その後『名物けんか茶屋』となり、現在は松竹新喜劇の『お種と仙太郎』で人気の演目です。
いつの世も変わらぬ姑の嫁いびりを抱腹絶倒の喜劇に仕立てたもので、それを見かねて改心させる丹波屋ご寮さん役は、初演では丹波屋の主人清二郎で、曽我廼家十吾が勤めていました。今回は大津嶺子が演じます。初演時の母親お岩役は浪花千栄子、その後花村美津子、石河薫が勤めていたのを昭和54年から藤山寛美が女方で勤め、嫁をいびる鬼姑役で大当たりを取り、藤山寛美二十快笑の一つとなっています。その藤山寛美のお岩に憧れ続けていたという坂東竹三郎が、今回初めて勤めます。
二、 怪異 有馬猫(ありまねこ)
鍋島、阿波等、日本には化け猫ものがたくさんありますが、中でも有名なのが北九州、久留米の有馬猫で、何度か映画化もされた人気の演目です。河竹黙阿弥の作で、本名題は『有松染相撲浴衣』。明治13年猿若座初演です。
「加賀見山」(「鏡山」)の世界を借りた怪談で、今回特別出演の中村壱太郎が中老お藤の方を、坂東薪車が老女岩波を演じるのも楽しみなところです。
坂東竹三郎は薪車時代、昭和40年8月に中座で一度、召使お仲、小姓秀之進、鳥追いお駒、怪猫駒の四役を早替りで勤め、生きている鯉を使ったり、ケレン味たっぷりの舞台が評判を呼びました。関西での『有馬猫』の上演はそれ以来で、44年ぶりとなります。今回は、坂東竹三郎が召使お仲、小姓秀之進とお仲実は怪猫の3役を勤めます。
三、 道頓堀歌舞伎賑(どうとんぼりかぶきのにぎわい)
坂東竹三郎が家元を務める東山村流一門の方々と、坂東薪車、坂東竹朗、そして特別出演の中村壱太郎が華やかに踊る歌舞伎舞踊です。締めに坂東竹三郎が登場し、皆様にご挨拶をして幕といたします。
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