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五月大歌舞伎 ※12日(水)より公演開始

五月大歌舞伎 ※12日(水)より公演開始

当公演は終了いたしました。

2021年5月3日(月・祝)~28日(金)

※新型コロナウイルスの感染拡大と政府の緊急事態宣言を受け、5月3日(月・祝)~11日(火)の公演が中止となりました。
詳細につきましては、こちらをご確認ください


※5月12日(水)以降の公演につきましては、こちらをご確認ください

第一部 午前11時~
第二部 午後2時30分~
第三部 午後6時20分~

※開場は開演の40分前を予定
【休演】10日(月)、19日(水)

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席15,000円
  • 2等席11,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 1階桟敷席16,000円

※客席は、前後左右を空けた席配置及び2席並びの席となります
※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません。また、お座席でのお食事はお控えくださいませ
※4階幕見席の販売はございません

上演時間

  • 三人吉三巴白浪

  • 幕間 15分
  • 新古演劇十種の内 土蜘

  • 仮名手本忠臣蔵
    道行旅路の花聟

  • 幕間 15分
  • 仮名手本忠臣蔵
    六段目

  • 八陣守護城

  • 幕間 20分
  • 新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子

※5月11日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

河竹黙阿弥 作

一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
大川端庚申塚の場
お嬢吉三
お坊吉三
夜鷹おとせ
和尚吉三
尾上右近


巳之助

河竹黙阿弥 作

二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
叡山の僧智籌実は土蜘の精
平井保昌
渡辺源次綱
坂田公時
碓井貞光
ト部季武
太刀持音若
侍女胡蝶
源頼光

坂東亀蔵
中村福之助
鷹之資

弘太郎
寺嶋眞秀

猿之助

第二部

仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
浄瑠璃
 道行旅路の花聟
六段目
 与市兵衛内勘平腹切の場
〈道行旅路の花聟〉



〈六段目〉

早野勘平
鷺坂伴内
腰元おかる

早野勘平
女房おかる
千崎弥五郎
判人源六
母おかや
一文字屋お才
不破数右衛門

錦之助
萬太郎


菊五郎

又五郎
橘太郎


左團次

第三部

中村漁岸 作


佐川藤太 作


松 貫四 補綴

一、八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)

湖水御座船

佐藤正清
轟軍次
鞠川玄蕃
雛衣
吉右衛門 
種之助
吉之丞
雀右衛門
※中村吉右衛門休演につき、中村歌六が代役にて上演いたします

福地桜痴 作

二、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
小姓弥生/獅子の精
用人関口十太夫
局吉野
胡蝶の精
胡蝶の精
老女飛鳥井
家老渋井五左衛門
菊之助
彦三郎

亀三郎
丑之助
萬次郎

みどころ

第一部

一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
三人の盗賊の運命的な出会いと、美しい名ぜりふ

 節分の夜更け、美しい娘姿の盗賊・お嬢吉三が、夜鷹のおとせの懐から100両を奪い取ります。その様子を終始見ていたのは、御家人崩れのお坊吉三。お嬢を呼び止めると、その金を巻き上げようとして二人は争いを始めます。そこへ通りかかった和尚吉三が二人を仲裁すると…。
 「吉三郎」という同名の三人の盗賊が、100両の金と名刀・庚申丸を巡って数奇な運命に翻弄される物語のうち、三人が初めて出会い義兄弟の契りを交わす屈指の名場面です。黙阿弥ならではの美しく流麗な七五調のせりふ、幕末の退廃的な雰囲気を存分に堪能できる世話物の名作を、当月は清新な配役でお楽しみいただきます。

二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
土蜘蛛退治の伝説をもとにした緊迫感あふれる舞踊劇

 病床に伏せる源頼光のもとへ、家臣・平井保昌が見舞い、病の快方を喜びます。薬を届けに訪れた侍女・胡蝶も紅葉の名所の様子を語って元気づけ、頼光はしばし癒されています。しかし夜も更けた頃、頼光が再び胸苦しさを感じると、智籌と名のる叡山の僧が忽然と姿を現し、病平癒の祈祷を申し出て…。
 能『土蜘蛛』を題材とした松羽目物の舞踊劇です。気品あふれる頼光と不気味さ漂う智籌の対峙、智籌が土蜘の精の本性を現してからの千筋の糸を繰り出す勇壮な立廻りと、変化に富んだ展開が魅力のひと幕。五世尾上菊五郎が初演した「新古演劇十種」のひとつです。長唄の詞章も美しい傑作にご期待ください。

第二部

仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
勘平・おかるの美しくも悲しい運命

 歌舞伎の三大名作に数えられる『仮名手本忠臣蔵』は、江戸時代に実際に起こった赤穂浪士の討入事件を題材とし、四十七士の仇討ちまでの困難や、彼らを取り巻く人間模様を鮮やかに描き出した作品で、今なお多くの人々の心をとらえてやまない名作です。
 塩冶判官は、幕府の執権である高師直に侮辱されると、殿中で刃傷に及びます。その際、塩冶の家臣・早野勘平は職務を怠り、恋人のおかると逢っていたために、主君の大事に居合わせませんでした。やがて判官は切腹。お家は取り潰しとなります。

「道行旅路の花聟」
 桜と菜の花が咲き誇るなか、人目をはばかるようにやって来たのは、勘平とおかる。主君の大事に居合わせなかった罪を恥じて切腹しようとする勘平を、おかるは必死に引き留めます。二人は、おかるの実家のある京・山崎を目指すのでした…。

「六段目」
 勘平はおかるの実家に身を置きながらも、仇討ちに加わるための機会をうかがっています。昨夜、猪と誤って人を撃ち殺してしまった勘平が、その懐にあった財布を、天の恵みに違いないと躊躇いながらも抜き出して帰宅すると、おかるが駕籠に乗せられてどこかへ行こうとしています。おかるは勘平が仇討ちに加わるための資金を用立てるため、身を売る決意をしていたのです。ところが、その半金の50両を受け取ったはずのおかるの父・与市兵衛がまだ帰ってきていません。勘平は自分が撃ってしまったのは舅なのではないかと思い込むと…。

 「道行旅路の花聟」は華やかな春景色のなか、寄り添う二人の姿に一抹の哀愁を漂わせる情緒あふれる清元の舞踊。「六段目」は、一途なおかると美しくも哀しい勘平の運命がドラマティックに描き出されます。歌舞伎屈指の人気作にご期待ください。

第三部

一、八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)
壮観たる船上で描かれる忠義に厚い英雄・正清の姿

 琵琶湖の湖上をゆく御座船。佐藤正清は北畠春雄の館を訪れた帰り、雛衣が奏でる琴に耳を傾けてくつろいだ様子を見せています。そこへ、北畠の使者達が見送りに現れ、様子をうかがうと…。
 猛将で知られる加藤清正(役名では佐藤正清)が、徳川家康から勧められた酒を毒酒と知りながら飲み、主君である豊臣家を守護したという逸話を題材にしています。原作の四段目にあたるこの場では、前の場で毒酒を飲んだ正清が苦しむようなそぶりを見せることなく、毅然とした様子で武将としての大きさを見せます。歌舞伎の様式美と時代物の風格漂うひと幕をご堪能ください。

二、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
可憐な娘に宿る、華麗かつ勇壮な獅子の精

 新年を迎えた江戸城の大奥。小姓弥生が将軍の御前で踊りを所望されます。初めは恥ずかしがっていた弥生ですが、覚悟を決めると可憐に踊り始めます。やがて弥生が獅子頭を手に取ると、獅子の精の魂が乗り移り…。
 獅子物の代表的な作品で、新歌舞伎十八番のひとつに数えられる人気の長唄の舞踊です。前半では小姓の弥生が可憐に踊り、二人の可愛らしい胡蝶の精の踊りを挟んだ後半には、勇壮な獅子の精が華麗かつ豪快な毛ぶりを見せます。一人の俳優が対照的な二役を踊り分け、格調高く華やかな魅力にあふれる歌舞伎舞踊の大曲をお楽しみください。

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