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四月大歌舞伎 ※一部公演中止

四月大歌舞伎 ※一部公演中止

当公演は終了いたしました。

2021年4月3日(土)~28日(水)

※新型コロナウイルスの感染拡大と政府の緊急事態宣言を受け、4月25日(日)~28日(水)の公演が中止となりました。
詳細につきましては、こちらをご確認ください


第一部 午前11時~
第二部 午後2時45分~
第三部 午後6時~

※開場は開演の40分前を予定
【休演】9日(金)、19日(月)

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席15,000円
  • 2等席11,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 1階桟敷席16,000円

※客席は、前後左右を空けた席配置及び2席並びの席となります
※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません。また、お座席でのお食事はお控えくださいませ
※4階幕見席の販売はございません

上演時間

  • 猿翁十種の内 小鍛冶

  • 幕間 20分
  • 歌舞伎十八番の内 勧進帳

  • 絵本太功記

  • 幕間 15分
  • 団子売

  • 桜姫東文章
    発端・序幕

  • 幕間 15分
  • 桜姫東文章
    二幕目

※4月16日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

木村富子 作

一、猿翁十種の内 小鍛冶(こかじ)
童子実は稲荷明神
三條小鍛冶宗近
巫女
弟子
弟子
弟子
勅使橘道成
猿之助

壱太郎
笑三郎


左團次
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
[A日程]







[B日程]

武蔵坊弁慶
富樫左衛門
亀井六郎
片岡八郎
駿河次郎
常陸坊海尊
源義経

武蔵坊弁慶
富樫左衛門
亀井六郎
片岡八郎
駿河次郎
常陸坊海尊
源義経


幸四郎
友右衛門
高麗蔵
廣太郎

雀右衛門

幸四郎

友右衛門
高麗蔵
廣太郎

雀右衛門
A日程(3・5・7・10・12・14・16・18・21・23・25・27日)
B日程(4・6・8・11・13・15・17・20・22・24・26・28日)

第二部

一、絵本太功記(えほんたいこうき)
尼ヶ崎閑居の場
武智光秀
武智十次郎
初菊
佐藤正清
真柴久吉
皐月


菊之助

彌十郎



二、団子売(だんごうり)
杵造
お臼

孝太郎

第三部

四世鶴屋南北 作


郡司正勝 補綴

桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)

上の巻

清玄/釣鐘権助
入間悪五郎
粟津七郎
奴軍助
吉田松若
松井源吾
局長浦
役僧残月
白菊丸/桜姫
仁左衛門
鴈治郎
錦之助
中村福之助
千之助
松之助


玉三郎

みどころ

第一部

一、猿翁十種の内 小鍛冶(こかじ)
名刀「小狐丸」誕生の奇譚を描く舞踊劇

 当代随一の刀匠・三條小鍛冶宗近のもとへ、帝からの勅使・橘道成が訪れ、御剣を献上するように命じます。宗近は、神仏のご加護を得ようと氏神の稲荷明神に祈りを捧げるところへ、忽然と気高い童子が現れ出でて…。
 平安時代に実在した名匠が、名刀「小狐丸」を打つ伝説を描いた作品。前半は童子が放つ神秘性、後半は稲荷明神の荘重さ、リズミカルな槌音に合わせ刀剣がつくられていく動きなどみどころにあふれます。世の禍を鎮める霊力をもつとされ、時を超えて重宝される御剣。能『小鍛冶』を題材に初世猿翁(二世猿之助)が初演した澤瀉屋の家の芸「猿翁十種」のひとつに数えられる舞踊劇にご期待ください。

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
命懸けで主君を守る弁慶の勇ましき姿

 平家討伐に尽力しながらも、兄頼朝と不和となった源義経。武蔵坊弁慶ら家臣とともに都を逃れ、姿を変えて奥州平泉を目指す義経一行は、加賀国安宅の関で関守の富樫左衛門に行く手を阻まれます。主君義経を守るため、弁慶は命を賭して富樫と対峙します…。
 歌舞伎十八番のなかでも、屈指の人気作。東大寺再建のための山伏と名のる弁慶と、寺建立の寄付を募る帳面「勧進帳」を読むように迫る富樫のやりとりは、一触即発の緊迫感にあふれ、息もつかせぬ展開をみせます。当月は、主君を守る智勇を兼ね備えた弁慶と、颯爽とした風姿の富樫を日替りの配役で上演。荒事の魅力を存分に味わうことができる名作をご堪能ください。

第二部

一、絵本太功記(えほんたいこうき)
「本能寺の変」の後、光秀一家の悲劇を描いた時代物

 主君小田春永を本能寺で討ち果たした、武智光秀。しかし息子の謀反を快く思わない母皐月が尼ヶ崎の庵室へ籠ると、そこへ光秀の妻操が、息子十次郎、その許嫁の初菊を伴って訪れます。一方、宿敵久吉を追って庵室に現れた光秀は、久吉が潜んでいると思われる一間に竹槍を繰り出しますが…。
 織田信長を討った明智光秀の「本能寺の変」を素材に描かれた時代物の傑作。光秀が最期を遂げるまでの13日間を、一日一段という形で構成した原作の十段目に当たり、「太十」と通称される人気の場面です。光秀とその家族に焦点を当て、戦乱に生きる親子の情愛と悲壮感が胸を打つ、重厚な義太夫狂言の傑作をご覧いただきます。

二、団子売(だんごうり)
息の合った夫婦がみせる、幸福感に満ちた舞踊

 賑わいをみせる、大坂天神橋。やって来たのは、餅屋台を担いだ団子売の杵造とお臼夫婦。いつものように杵と臼を取り出すと、息の合った様子で餅をついては団子をつくっていきます。商いがひと息着くと、杵造とお臼は可笑しみのある踊りを軽快に踊り始めます。
 江戸時代、多くの行商が行き交い、物売りの声があふれていた大坂の町を舞台に、庶民の間で親しまれていた団子売りの姿を舞踊化した人気作です。義太夫の派手やかな演奏のなかを登場する愛嬌ある夫婦の、明るく華やかな踊りには五穀豊穣、子孫繁栄の願いが込められます。幸福感に満ちた風俗舞踊をお楽しみください。

第三部

桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)
南北ならではの退廃美、詩情豊かな名作

 長谷寺の僧・清玄は、稚児の白菊丸と道ならぬ恋の果て心中をしますが、一人生き残ってしまいます。それから17年…。高僧となった清玄阿闍梨は、新清水の満開の桜の下、桜姫と出会います。この桜姫は白菊丸の生まれ変わりなのか…。一方、御家没落のため出家を心に決めていた桜姫は、かつて自分を犯した男の子どもを秘かに産み落とし、今でも一夜の甘美な思い出としてその肌が忘れられずにいます。ある日、腕に鐘と桜の刺青のある男、釣鐘権助とめぐり逢うと、頑なだった桜姫の出家の意思が揺らぎます。権助こそ、桜姫の思う相手でした。再び権助に身を委ねる桜姫。しかしその密会が明るみになると、清玄が濡れ衣を着せられることに…。
 奇想天外な趣向のなかに、人間の本質を鋭く捉える四世鶴屋南北の大傑作。運命に翻弄されながら流転の人生を歩む桜姫と、因果の糸に執着して身を滅ぼしていく清玄、悪の魅力を放つ権助を中心に、始終目の離せない展開が繰り広げられます。この度は清玄と釣鐘権助、白菊丸と桜姫の役を、実に36年振りとなる人気の配役でご覧に入れます。南北ならではの退廃的な美しさが横溢する名作に、どうぞご期待ください。

※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは“わかんむり”です

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