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壽 初春大歌舞伎

壽 初春大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2021年1月2日(土)~27日(水)

第一部 午前11時~
第二部 午後2時45分~
第三部 午後6時45分~
※1月11日(月・祝)~27日(水):第三部 午後6時20分~

※開場は開演の40分前を予定
【休演】12日(火)、19日(火)

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席15,000円
  • 2等席11,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 1階桟敷席16,000円

※客席は、前後左右を空けた席配置及び2席並びの席となります
※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません。また、お座席でのお食事はお控えくださいませ
※4階幕見席の販売はございません

上演時間

  • 壽浅草柱建

  • 幕間 15分
  • 猿翁十種の内 悪太郎

  • 夕霧名残の正月
    由縁の月

  • 幕間 15分
  • 仮名手本忠臣蔵
    祇園一力茶屋の場

  • 菅原伝授手習鑑
    車引

  • 幕間 15分
  • 眠駱駝物語
    らくだ

※1月10日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

一、壽浅草柱建(ことほぎてはながたつどうはしらだて)
曽我五郎時致
曽我十郎祐成
小林朝比奈
大磯の虎
化粧坂少将
喜瀬川亀鶴
茶道珍斎
小林妹舞鶴
工藤左衛門祐経


巳之助



種之助


岡村柿紅 作

二、猿翁十種の内 悪太郎(あくたろう)
悪太郎
修行者智蓮坊
太郎冠者
伯父安木松之丞
猿之助
中村福之助
鷹之資

第二部

坂田藤十郎を偲んで

今井豊茂 脚本

一、夕霧名残の正月(ゆうぎりなごりのしょうがつ)

由縁の月

藤屋伊左衛門
扇屋夕霧
太鼓持鶴七
同  亀吾
同  竹三
同  梅八
扇屋番頭藤兵衛
扇屋女房おふさ
扇屋三郎兵衛

鴈治郎


虎之介
玉太郎
歌之助
寿治郎

又五郎
二、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
祇園一力茶屋の場
大星由良之助
遊女おかる
鷺坂伴内
斧九太夫
寺岡平右衛門
吉右衛門
雀右衛門
吉之丞
橘三郎

第三部

一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

車引

松王丸
梅王丸
桜丸
杉王丸
金棒引藤内
藤原時平


幸四郎
染五郎
廣太郎

彌十郎

岡 鬼太郎 作

眠駱駝物語

二、らくだ
手斧目半次
紙屑買久六
駱駝の馬太郎
半次妹おやす
糊売婆おぎん
家主女房おいく
家主佐兵衛

愛之助



彌十郎
左團次

みどころ

第一部

一、壽浅草柱建(ことほぎてはながたつどうはしらだて)
初春にふさわしい舞踊で新年を寿ぐ

 主君の源頼朝から富士の巻狩の総奉行職を命じられた工藤祐経は、そのための仮屋の普請を行うこととなり、柱建ての儀式を執り行います。これに列座するのは、小林朝比奈をはじめ、傾城の大磯の虎や化粧坂少将たちに加え、工藤を親の仇と狙う曽我十郎、五郎兄弟。いきり立つ五郎を舞鶴や茶道珍斎、喜瀬川がなだめるところ、工藤は兄弟の父である河津三郎の最期の様子を物語っていきます。
 「曽我もの」の舞踊のなかでも珍しい、長唄の「新柱建」を再構成し、正月恒例の「新春浅草歌舞伎」を彩っている花形たちがそろって、令和3(2021)年の幕開きを寿ぎます。

二、猿翁十種の内 悪太郎(あくたろう)
悪太郎が繰り広げる、ユーモアたっぷりの舞踊劇

 大酒飲みで酒乱の悪太郎。陽気で無邪気な腕白坊主ですが、酔うと周囲に迷惑をかけるので悪太郎と呼ばれています。伯父の松之丞は、何度意見しても聞く耳を持たぬ悪太郎を懲らしめようと一計を案じますが…。
 澤瀉屋の家の芸「猿翁十種」のひとつである本作の主人公・悪太郎は、大きな鎌髭を生やし、愛嬌ある表情からも憎めない存在です。修行者とのやりとりや、薙刀を振り回しながら舞う姿など、随所で笑いを誘います。狂言を素材にした、おかしみあふれる軽快な舞踊劇をお楽しみください。

第二部

一、夕霧名残の正月(ゆうぎりなごりのしょうがつ)
伊左衛門と夕霧の艶やかで儚いひととき

 大坂新町の扇屋抱えの遊女夕霧が病によってこの世を去り、今日は四十九日。扇屋で法要の支度をしていると、夕霧の恋人・藤屋伊左衛門がやって来ます。放蕩の末に借金を抱え、家を勘当された伊左衛門は、夕霧の死に目にも会うことができませんでした。伊左衛門がその死を悼むところへ、在りし日の夕霧が姿を現し…。
 和事芸の創始者である初世坂田藤十郎によって初演された上方由縁の作品を、四代目坂田藤十郎が自身の襲名披露興行で作り直し、たびたび伊左衛門を勤めてきました。名優を偲ぶひと幕をご堪能ください。

二、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)

  祇園一力茶屋の場

華やかな廓を舞台に描かれる、仇討ちの本心

 塩冶判官切腹の後、祇園の一力茶屋では、塩冶家の元家老・大星由良之助が遊興にふける日々。一人座敷に残った由良之助は、釣燈籠の灯りの下で塩冶の奥方からの密書を読み始めます。しかし、その書状を二階から遊女のおかるに盗み読まれたことに気づくと、由良之助はおかるを身請けすると言って去ります。これを聞いたおかるの兄の平右衛門は、由良之助の真意を悟ると…。
 赤穂浪士の仇討ちを題材とした『仮名手本忠臣蔵』の七段目に当たる華やかなひと幕。忠義を貫く本心を隠して遊興にふける由良之助と、平右衛門・おかる兄妹の苦衷を描く名作です。

第三部

一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

  車引

荒事で見せる三つ子の争い

 三つ子の兄弟である松王丸、梅王丸、桜丸は、それぞれ左大臣藤原時平、右大臣菅丞相、帝の弟斎世親王の舎人として奉公しています。うららかな春の日の吉田神社の参道。梅王丸と桜丸は、互いの主人を追い落とした時平の牛車が通るというので、恨みを晴らそうと牛車の前に立ちはだかります。しかし、これを止めに松王丸が現れると…。
 『菅原伝授手習鑑』は、菅原道真の大宰府流罪の悲劇と、それに翻弄される三つ子の運命を緻密に描き出した名作。『車引』は、歌舞伎の様式美が凝縮され、みどころ満載の華やかな場面です。荒事の魅力にあふれる舞台にご期待ください。

二、らくだ
酒で豹変、次第に立場が逆転する笑いあふれるひと幕

 遊び人の手斧目(ちょうなめ)の半次は、らくだと仇名される悪友の馬太郎のもとへやって来ますが、らくだは河豚の毒にあたって頓死していました。半次は、そこへ通りかかった紙屑買久六を呼び止め、家主から弔いの金を用立てようと思案を巡らせます。半次は、久六に馬太郎の死体を担がせて家主を脅すと、まんまと酒をせしめた二人は酒盛りを始めますが…。
 粗暴でやくざ者の半次と朴訥で正直者の久六が、酒を飲みはじめて主客転倒する様子が楽しいひと幕です。落語をもとにした、笑いあふれる舞台をご覧いただきます。

※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは“わかんむり”です

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