公演情報詳細
四月大歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2016年4月2日(土)~26日(火)
劇場:歌舞伎座
演目と配役
昼の部
一、松寿操り三番叟(まつのことぶきあやつりさんばそう)
三番叟 後見 | 染五郎 松也 |
宇野信夫 作・演出
今井豊茂 脚本
沖津浪闇不知火
二、不知火検校(しらぬいけんぎょう)
浜町河岸より横山町の往来まで
按摩富の市後に二代目検校 生首の次郎後に手引の幸吉 奥方浪江 指物師房五郎 湯島おはん 手引の角蔵 丹治弟玉太郎 若旦那豊次郎 娘おしづ 富之助 魚売富五郎 初代検校 因果者師勘次 夜鷹宿おつま 検校女房おらん 岩瀬藤十郎 鳥羽屋丹治 母おもと 寺社奉行石坂喜内 | 幸四郎 染五郎 魁春 錦之助 孝太郎 松江 松也 廣太郎 児太郎 玉太郎 錦吾 桂三 由次郎 高麗蔵 秀調 友右衛門 彌十郎 秀太郎 左團次 |
岡村柿紅 作
三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
山蔭右京 太郎冠者 侍女千枝 同 小枝 奥方玉の井 | 仁左衛門 又五郎 米吉 児太郎 左團次 |
夜の部
一、彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
杉坂墓所
毛谷村
毛谷村六助 お園 杣斧右衛門 微塵弾正実は京極内匠 お幸 | 仁左衛門 孝太郎 彌十郎 歌六 東蔵 |
高野山開創一二〇〇年記念
夢枕 獏 原作
戸部和久 脚本
齋藤雅文 演出
新作歌舞伎
二、幻想神空海(げんそうしんくうかい)
沙門空海唐の国にて鬼と宴す
空海 橘逸勢 白龍 黄鶴 白楽天 廷臣馬之幕 牡丹 玉蓮 春琴 劉雲樵 楊貴妃 丹翁 憲宗皇帝 | 染五郎 松也 又五郎 彌十郎 歌昇 廣太郎 種之助 米吉 児太郎 宗之助 雀右衛門 歌六 幸四郎 |
みどころ
昼の部
一、松寿操り三番叟(まつのことぶきあやつりさんばそう)
操り人形が三番叟を踊る軽妙な舞踊
後見が箱から糸操りの三番叟の人形を取り出し、操りの糸をさばくと三番叟が軽やかに踊り始めます。そのうち糸が切れたりもつれたりしますが、後見が糸をつなぐと再び踊り出し、三番叟は五穀豊穣を祈り、めでたく舞納めるのでした。
人形らしく軽快に踊る楽しさあふれる一幕です。
二、不知火検校(しらぬいけんぎょう)
留まることを知らない欲望、型破りに生きる悪の華
生まれた時から眼がみえず、幼い時から按摩の修業をしている富之助は、盲人の中でも最上位の階級にいる不知火検校の元に弟子入りし、忠実な弟子を装いながら、隠れて数々の悪事を働きます。やがて成人し富の市という名の按摩となりますが、悪行の勢いは留まることを知らず、仲間となった生首の次郎や鳥羽屋丹治、玉太郎兄弟の手を借りながら、ついには師匠を手にかけ二代目不知火検校の座につきます。権力と大金を手に入れ、すべてが思いのままになった富の市は、今度は意中の女を巡って殺人を企みますが…。
悪の魅力が最大限に発揮される舞台にご期待ください。
三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
恐妻家の夫と嫉妬深い妻とのユーモラスな一幕
大名の山蔭右京は、愛人の花子がはるばる都へやって来たことを知り、なんとか会いたいと思っていますが、奥方の玉の井が片時もそばを離れようとしません。そこで、右京は思案し、邸内の持仏堂で一晩座禅する許しを得ると家来の太郎冠者を自分の身替りにして花子の元へと向います。しかし、この事が玉の井に知られてしまい…。
ほろ酔いかげんの右京と怒りに震える玉の井の可笑しみあふれる舞踊劇をお楽しみください。
夜の部
一、彦山権現誓助劔(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
杉坂墓所
毛谷村
毛谷村
師匠の仇討に奮起する純朴な若者と男勝りの許嫁
百姓ながらも剣術の名人の六助が、杉坂墓所で母の墓参りをしていると、通りかかった浪人微塵弾正から、母への孝行のため仕官したいと聞きます。六助はその心にうたれ、御前試合で勝ちを譲る約束をします。
数日後、弾正との試合が行われ、六助は約束通り負けてやります。そこへ謎の虚無僧が現れ、突然六助に斬りかかります。実は、この虚無僧は、六助の剣術の師、吉岡一味斎の娘で、許嫁のお園でした。お園から、一味斎が京極内匠という悪人に討たれたことを知らされたうえ、先程試合をした弾正こそ仇の京極内匠とわかった六助は…。
魅力あふれる義太夫狂言の名作をご覧にいれます。
二、幻想神空海(げんそうしんくうかい)
人智を超えた様々な人物が織りなす夢枕獏原作の新作歌舞伎
ここは唐の国。倭国よりの留学僧空海と儒学生の橘逸勢は、ある日訪れた妓楼で妖物に憑りつかれた男と鉢合わせし、空海は男から憑き物を取り除いてやります。実は男の家は人間の言葉を話す化け猫に憑りつかれ、妻は化け猫に寝取られてしまったとの事。空海は化け猫のもとへと向かいますが、そこから唐王朝の秘事に係る事件に巻き込まれていきます。事件を追う空海と逸勢は、50年前に楊貴妃が死んだことにつながりがあることをつきとめますが…。
空海と橘逸勢の二人が繰り広げる不思議な世界にご期待ください。
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