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吉例顔見世大歌舞伎

松竹創業120周年

吉例顔見世大歌舞伎

十一世市川團十郎五十年祭
 

当公演は終了いたしました。

2015年11月1日(日)~25日(水)

当公演は終了いたしました。

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【貸切】9日(月)昼の部、23日(月・祝)夜の部 ※幕見席は営業

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 源平布引滝
    実盛物語

  • 幕間 30分
  • 若き日の信長

  • 幕間 20分
  • 曽我綉俠御所染
    御所五郎蔵

  • 江戸花成田面影

  • 幕間 15分
  • 元禄忠臣蔵
    仙石屋敷

  • 幕間 30分
  • 歌舞伎十八番の内 勧進帳

  • 幕間 10分
  • 天衣紛上野初花
    河内山

※11月6日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

源平布引滝

一、実盛物語(さねもりものがたり)
斎藤実盛
瀬尾十郎
郎党
郎党
九郎助
葵御前
小万
     染五郎
     
     廣太郎
     
     松之助
     児太郎
     秀太郎

大佛次郎 作


守屋多々志 美術監修

二、若き日の信長(わかきひののぶなが)
織田上総之介信長
弥生
五郎右衛門
監物
甚左衛門
林美作守
僧覚円
木下藤吉郎
平手中務政秀
     海老蔵
     孝太郎
     寿
     九團次
     
     
     右之助
     
     左團次

河竹黙阿弥 作

三、曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)

御所五郎蔵

御所五郎蔵
星影土右衛門
傾城逢州
梶原平蔵
新貝荒蔵
秩父重介
二宮太郎次
花形屋吾助
傾城皐月
甲屋与五郎
     菊五郎
     左團次
     孝太郎
     
     寿
     廣太郎
     宗之助
     橘太郎
     
     仁左衛門

夜の部

一、江戸花成田面影(えどのはななりたのおもかげ)



堀越勸玄 初お目見得

芸者お藤
鳶頭梅吉
鳶頭染吉
鳶頭松吉
     藤十郎
     
     染五郎
     
      ◯
     海老蔵
初お目見得堀越勸玄
(海老蔵長男)

     
     
     九團次
     右之助
     仁左衛門
     菊五郎

真山青果 作


真山美保 演出

二、元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)

仙石屋敷

大石内蔵助
堀部安兵衛
間十次郎
富森助右衛門
大高源吾
磯貝十郎左衛門
大石主税
伴得介
谷土源七
不破数右衛門
吉田忠左衛門
桑名武右衛門
鈴木源五右衛門
仙石伯耆守
     仁左衛門
     権十郎
     
     寿
     
     児太郎
     千之助
     
     橘太郎
     松之助
     
     調
     
     
三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶
源義経
亀井六郎
片岡八郎
駿河次郎
常陸坊海尊
太刀持音若
富樫左衛門
     幸四郎
     
     友右衛門
     高麗蔵
     宗之助
     
     
     染五郎

河竹黙阿弥 作

天衣紛上野初花

四、河内山(こうちやま)

松江邸広間より玄関先まで

河内山宗俊
高木小左衛門
宮崎数馬
腰元浪路
北村大膳
松江出雲守
     海老蔵
     左團次
     九團次
     
     
     

みどころ

昼の部

一、実盛物語(さねもりものがたり)
◆源氏の白旗をめぐり明かされる武将の本心

 琵琶湖のほとりで暮らす百姓の九郎助夫婦の家に、侍の斎藤実盛と瀬尾十郎が詮議のために訪れます。実はこの家には、源氏再興の念願かなわず命を落とした木曽義賢の妻で、懐妊中の葵御前が匿われているのです。産まれてくる子の検分が目的の二人に、九郎助は、最前拾った白旗を掴んだ女の片腕を、葵御前が産んだと言って差し出します。憤った瀬尾が実盛に言いくるめられ去っていくと、残った実盛は、白旗を守るために小万と名のる女の片腕を斬り落としたと語り始め…。
 斎藤実盛は、歌舞伎の代表的な捌き役の一つで、知勇を兼ね備えた武将として描かれています。時代物の名作にご期待ください。

二、若き日の信長(わかきひののぶなが)
◆信長の熱き青年時代を描いた新歌舞伎の傑作

 駿河の大名今川義元が隣国尾張への勢力拡大を目指す中、尾張を治める織田信長は、傍若無人なふるまいから、うつけ者と呼ばれています。父の法要に顔を出さず、村の子どもたちと遊ぶ信長。責任を感じたお守り役の平手中務政秀は、死をもって信長を諫めようと自害します。その後、今川勢が尾張への進軍を始めますが、信長は軍議に耳を傾けません。実は今川と戦う機会を狙っていた信長は、家臣の木下藤吉郎を呼び寄せ…。
 大佛次郎による新歌舞伎の傑作で、信長の青年時代を鮮やかに描き出しています。十一世市川團十郎が海老蔵を名のっていた昭和27(1952)年に歌舞伎座で初演されました。十一世團十郎から受け継がれた舞台です。

三、曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)
◆七五調の名せりふで聞かせる男伊達の意地と粋

 御所五郎蔵は、もとは奥州の大名浅間家の家臣でしたが、腰元皐月との不義を星影土右衛門に密告され、皐月ともども追放の身となります。俠客になった五郎蔵は、京の五條坂仲之町で土右衛門と再会し、今は廓勤めをしている皐月をめぐり一触即発となりますが、その場を甲屋与五郎が収めます。旧主のための金策で苦心している五郎蔵の様子を見かねた皐月は、金の工面のため、土右衛門になびいたふりをして、偽りの愛想尽かしをしますが、皐月の本心を知らない五郎蔵は激怒し…。
 河竹黙阿弥による名せりふのやりとり、歌舞伎の様式美など、みどころあふれる演目をお楽しみください。

夜の部

一、江戸花成田面影(えどのはななりたのおもかげ)
◆十一世團十郎をたたえ、初お目見得を祝う一幕

 祭り囃子が賑わう中、芸者や鳶頭たちによる華やかな踊りが繰り広げられます。十一世市川團十郎五十年祭の顔見世で、市川海老蔵の長男であり、十一世團十郎の曾孫にあたる堀越勸玄が初お目見得いたします。豪華顔ぶれによる一幕です。

二、元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)
◆静けさの中に信念を貫く大石内蔵助の姿

 宿敵吉良上野介の首を討ちとり、本懐を遂げた赤穂浪士たち。浪士大石内蔵助は、家臣を仙石伯耆守(ほうきのかみ)の屋敷へ向かわせ、敵討ちの始末を届け出ます。詳細を聞いた伯耆守はその労をねぎらい、老中たちに討ち入りの一件を報告すべく登城します。その日の夜、仙石屋敷に内蔵助をはじめ、浪士たちが集まり、伯耆守らの尋問に答えます。浪士たちは諸家へのお預けが決まり、内蔵助は別々の屋敷に預けられる息子主税との別れを惜しむのでした。
 真山青果による歴史劇『元禄忠臣蔵』より、思慮深い内蔵助の姿を描き出す名作をご覧いただきます。

三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
◆追い詰められた弁慶が見せる決死の覚悟

 兄頼朝と不和になり、都を逃れた源義経は、武蔵坊弁慶ら家来とともに姿を変えて奥州平泉を目指します。その道中、一行は加賀国安宅の関で、関守富樫左衛門の詮議を受けます。窮地に立たされた弁慶は、自分たちが東大寺勧進の山伏である証拠として、白紙の巻物を取り出すと、勧進帳と偽り読み始めます。さらに、主君を命懸けで守るため義経を打擲(ちょうちゃく)する弁慶。富樫はその心情に打たれ、一行が義経たちだと見破りながらも、関所の通行を許すのでした。
 歌舞伎十八番の中でも屈指の人気演目です。緊張感みなぎる舞台にご期待ください。

四、河内山(こうちやま)
◆大胆不敵な河内山が大名を懲らしめる痛快劇

 河内山宗俊は、上野寛永寺からの使僧と身分を偽り、松江出雲守の屋敷へ単身乗り込みます。出雲守は、腰元奉公をする質屋上州屋の娘浪路を我がものにしようとしましたが、なびかないことに立腹し、浪路を手討ちにしようとしていました。悪巧みに長けた河内山は上州屋からこの窮状を聞きつけ、金目当てに奪還を引き受けたのです。渋る出雲守を見事説得し、屋敷を引き揚げようとする河内山でしたが…。
 江戸城で茶道を務める坊主ながら、悪事をはたらく大胆不敵な河内山宗俊をいきいきと描いた世話物の舞台です。十一世市川團十郎の当り役の一つで、名せりふも聞きどころです。

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