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芸術祭十月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 音羽嶽だんまり

  • 幕間 20分
  • 歌舞伎十八番の内 矢の根

  • 幕間 35分
  • 一條大蔵譚

  • 幕間 20分
  • 人情噺文七元結

  • 壇浦兜軍記
    阿古屋

  • 幕間 40分
  • 梅雨小袖昔八丈
    髪結新三

※10月10日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一、音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)
音羽夜叉五郎
七綾姫
源頼信
鬼童丸
保昌娘小式部
将軍太郎良門


萬太郎
尾上右近
児太郎
権十郎

二世尾上松緑二十七回忌追善狂言

二、歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)
曽我五郎
大薩摩主膳太夫
馬士畑右衛門
曽我十郎

彦三郎
権十郎
藤十郎
三、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)

檜垣茶屋の場

大蔵館奥殿の場

一條大蔵長成
お京
鳴瀬
八剣勘解由
吉岡鬼次郎
常盤御前
仁左衛門
孝太郎

松之助
菊之助

二世尾上松緑二十七回忌追善狂言

四、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
左官長兵衛
女房お兼
鳶頭伊兵衛
和泉屋手代文七
娘お久
角海老手代藤助
和泉屋清兵衛
角海老女将お駒
菊五郎



尾上右近

左團次
玉三郎

夜の部

平成27年度(第70回)文化庁芸術祭参加公演


一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)

阿古屋

遊君阿古屋
岩永左衛門
榛沢六郎
秩父庄司重忠
玉三郎
亀三郎

菊之助

二世尾上松緑二十七回忌追善狂言

二、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)

髪結新三

序 幕

二幕目


大 詰
白子屋見世先の場
永代橋川端の場
富吉町新三内の場
家主長兵衛内の場
元の新三内の場
深川閻魔堂橋の場
髪結新三
白子屋手代忠七
下剃勝奴
お熊
丁稚長松
家主女房おかく
車力善八
弥太五郎源七
後家お常
家主長兵衛
加賀屋藤兵衛
肴売新吉


寿


右之助
調

秀太郎
左團次
仁左衛門
菊五郎

みどころ

昼の部

一、音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)
◆闇の中で繰り広げる歌舞伎の様式美

 音羽嶽の山中にある神社に供えられた名刀と白旗。奉納の舞が始まる中、盗賊の音羽夜叉五郎がその品を奪い取ろうとします。闇の中で、その品をめぐり夜叉五郎や将軍太郎良門たちの探り合いが始まります。
 歌舞伎の様式美があふれるだんまりをお楽しみください。

二、歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)
◆豪快さに満ちた荒事の一幕

 新年を迎えたある日。父の敵を討つために曽我五郎が矢の根を砥いでいると、大薩摩主膳太夫が年始の挨拶に訪れます。五郎は主膳太夫が持参した宝船の絵を枕の下に敷き、初夢を見ようとうたた寝を始めますが、兄の十郎が夢に現れて助けを求めます…。
 荒事ならではの豪快さで華やかな、二世尾上松緑の追善狂言をお楽しみください。

三、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
◆阿呆の大蔵卿が明かす秘めた本心

 平家全盛の御代、阿呆として知られる一條大蔵卿は、常盤御前を妻に迎えます。源氏の忠臣吉岡鬼次郎は、敗死した源義朝の妻であった常盤御前の本心を探ろうと妻のお京と共に大蔵卿の館に潜り込みます。楊弓に興じている常盤に、鬼次郎は意見をしますが、実はその弓矢は平家調伏の願いが掛けられたものでした。八剣勘解由はこの様子を平清盛に注進しようとしますが、それを制したのは先ほどの阿呆とは全く異なる威厳にあふれた大蔵卿でした…。
 義太夫狂言の名作として知られる、一條大蔵卿の作り阿呆と本性の演じ分けがみどころの舞台です。

四、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
◆江戸っ子の義理と人情が溢れる名作

 本所割下水に住む左官の長兵衛は腕の立つ職人ですが、大の博打好き。女房のお兼とはいつも喧嘩ばかりで、家の苦境を見かねた娘のお久は、自分が吉原に身を売って借金を返す決意をします。この孝行心に胸をうたれた妓楼角海老の女将お駒は長兵衛を呼び出し、お久のためにも心根を入れ替えて仕事に精を出すように諭し、五十両の金を渡します。孝行娘の想いにすっかり目が覚めた長兵衛は、大金を懐に家路に着きますが、その途中の大川端で、店の売上金を無くした申し訳なさから、身投げをしようとしている文七を見かけます。この窮状を見かねた長兵衛は…。
 三遊亭円朝口演の人情噺をもとにした名作です。二世尾上松緑追善の心温まる世話物にご期待ください。

夜の部

平成27年度(第70回)文化庁芸術祭参加公演

一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)
◆遊君が見事に弾きこなす三曲の調べ

 平家滅亡後、源頼朝の命により残党狩りが行われる中、平家の武将悪七兵衛景清の行方を詮議するために、愛人の遊君阿古屋が問注所に引き出されます。景清の所在など知らないという阿古屋に対し、代官の岩永左衛門は拷問にかけようとしますが、詮議の指揮を執る秩父庄司重忠は、阿古屋に琴、三味線、胡弓を順に弾かせることで、彼女の心のうちを推し量ろうとします。言葉に嘘があるならば、わずかな調べの乱れでもそれとわかるという重忠ですが、阿古屋は見事に三曲を演奏します。
 阿古屋は、舞台で実際に三曲を演奏し唄いながら、心情を細やかに表現しなければならない女方の大役です。音曲と共に華やかな舞台をご堪能ください。

二、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
◆髪結のいなせな風情と悪党ぶりを生き生きと描く傑作

 主人を亡くしてから身代が傾いてきた材木問屋の白子屋では、美人と評判の高い一人娘のお熊に持参金付の婿を迎えることが決まります。しかし、実はお熊は手代忠七と深い仲。この事情を知った髪結の新三は、忠七を騙してお熊を誘拐し、身代金をせしめようと企みます。新三は永代橋で忠七をうちのめし、お熊を自分の家の押入れに閉じ込めてしまいます。困り果てた白子屋は、お熊をとり戻そうと乗物町の親分弥太五郎源七に助けを求めますが、逆に新三から身代金の少なさをなじられ追い返される始末。そこで今度は源七に代わり、老獪な家主の長兵衛が乗り出し、まんまと新三をやり込めますが…。
 初鰹の売り声をはじめ、江戸の下町風情を鮮やかに伝える河竹黙阿弥の代表作です。二世尾上松緑追善狂言の舞台をご堪能ください。

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