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秀山祭九月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 双蝶々曲輪日記
    新清水浮無瀬の場

  • 幕間 30分
  • 新歌舞伎十八番の内 紅葉狩

  • 幕間 20分
  • 競伊勢物語

  • 通し狂言 伽羅先代萩
    花水橋

  • 幕間 5分
  • 通し狂言 伽羅先代萩
    竹の間

  • 幕間 30分
  • 通し狂言 伽羅先代萩
    御殿・床下

  • 幕間 15分
  • 通し狂言 伽羅先代萩
    対決・刃傷

※9月5日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

新清水浮無瀬の場

南与兵衛
藤屋吾妻
平岡郷左衛門
太鼓持佐渡七
堤藤内
井筒屋お松
手代権九郎
三原有右衛門
山崎屋与五郎
藤屋都



宗之助

歌女之丞
松之助
弥 
錦之助

二、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
更科姫実は戸隠山の鬼女
局田毎
侍女野菊
山神
腰元岩橋
従者左源太
従者右源太
平維茂
染五郎
高麗蔵

金太郎
吉之助
廣太郎
寿

紀有常生誕一二〇〇年

三、競伊勢物語(だてくらべいせものがたり)

 

序幕

大詰
奈良街道茶店の場
同  玉水渕の場
春日野小由住居の場
同  奥座敷の場
紀有常
絹売豆四郎/在原業平
娘信夫/井筒姫
絹売お崎
同 お谷

旅人倅春太郎


およね
川島典膳
茶亭五作
銅羅の鐃八
母小由
吉右衛門
染五郎
菊之助

児太郎
初お目見得

井上公春
(桂三長男)

歌女之丞
橘三郎

又五郎


夜の部

通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)

花水橋

竹の間


御殿


床下


対決


刃傷

〈花水橋〉


〈竹の間〉        





〈御殿〉         





〈床下〉         


〈対決・刃傷〉      

足利頼兼
絹川谷蔵

乳人政岡
沖の井
鳶の嘉藤太
小槙
八汐

乳人政岡
沖の井
小槙
栄御前
八汐

仁木弾正
荒獅子男之助

仁木弾正
細川勝元
渡辺民部
山中鹿之介
大江鬼貫
山名宗全
渡辺外記左衛門


又五郎

玉三郎
菊之助
吉之助
児太郎


玉三郎
菊之助
児太郎



吉右衛門
松 緑

吉右衛門
染五郎

種之助
由次郎
友右衛門

※松本錦吾休演につき、配役変更にて上演いたします。

みどころ

昼の部

一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
◆清水観音で交錯する男女の思い

 新清水の料亭浮無瀬(うかむせ)。藤屋の遊女吾妻には豪商山崎屋の若旦那与五郎、都には元は侍で今は笛売りの南与兵衛という恋人がそれぞれいます。しかし、横恋慕する侍が吾妻を身請けすると聞いた与五郎は、店の金に手をつけてしまいます。与五郎は店の手代の計略にかかり盗人の汚名を着せられてしまいますが、その危機を与兵衛が救います。腕に覚えのある与兵衛は悪人たちを打ち負かしますが、はずみで人を殺してしまい…。
 人気狂言『双蝶々曲輪日記』より、上演の珍しい序幕の場面をご覧に入れます。与兵衛が清水観音の舞台から傘を差して飛び降りる趣向など、随所にみどころあふれる作品です。

二、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
◆美しい姫があらわした鬼女の本性

 紅葉が見事に美しい信濃国戸隠山。平維茂は、従者を伴い紅葉狩に訪れると、ひと足先に宴を催している更科姫の一行に誘われて、酒を酌み交わします。更科姫が舞ううちに維茂はまどろみ、姫たちは姿を消します。そこに山神が現れ、更科姫は実はこの山に棲む鬼女であると警告します。目覚めた維茂は、鬼女の正体を顕した更科姫に立ち向かい、松の大木の上まで追いつめ…。
 紅葉の鮮やかな舞台を背景に、竹本、常磐津、長唄の三方掛合の舞踊です。美しい姫から猛々しい鬼女への変化もみどころの大曲をお楽しみください。

三、競伊勢物語(だてくらべいせものがたり)
◆忠義のはざまで紀有常が下した苦渋の決断

 文徳帝(もんとくてい)の跡目争いで、朝廷では惟喬(これたか)親王と惟仁(これひと)親王が対立していました。大和国春日野に住む小由(こよし)の娘信夫(しのぶ)は、玉水渕で惟喬親王方に奪われていた神鏡を銅羅の鐃八(にょうはち)と争いながら手に入れたのも、夫の豆四郎(まめしろう)が惟仁親王方の旧臣の子であり、忠義を立てさせたい一心からのことでした。一方、紀有常(きのありつね)が小由の住居を訪れ、信夫を返してほしいと申し入れますが拒まれます。信夫は実は有常の娘で、訳あって小由に託していたのです。有常が今、自分の娘として育てている井筒姫は、実は先帝の子であり、在原業平と深い仲。惟喬親王はそうとは知らずに井筒姫を所望するので、二人を助けるために、有常は姿形のよく似た信夫と豆四郎に自らの思いを伝え…。
 王朝時代を舞台に、「伊勢物語」の趣向を巧みに取り入れた作品です。歌舞伎座ではじつに半世紀ぶりの上演となります。

夜の部

通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)

  

花水橋

 奥州の大名足利頼兼は廓通いの帰りがけ、鎌倉花水橋でお家乗っ取りを企む悪人たちに襲われますが、力士の絹川谷蔵によって救われます。

竹の間

が相続することになりましたが、仁木弾正を始めとする悪臣たちは、鶴千代暗殺を画策します。鶴千代の乳人政岡は、我が子の千松と共に御殿にこもり、若君を懸命に守っています。そこへ弾正の妹八汐をはじめ、沖の井らが現れ、八汐は政岡を追い落とそうとしますが、その企みは失敗します。

御殿

 政岡は鶴千代と千松のために自ら御膳の用意をします。そこへ現れたのは管領山名宗全の妻栄御前。栄御前は鶴千代への見舞いと称し、毒入りの菓子を鶴千代に勧めますが、そのとき、千松が飛び出して菓子を口にします。そこで八汐は、悪事が露見しないよう千松を懐刀で殺しますが、涙ひとつみせない政岡の様子から、若君と千松を取り替えたと勘違いした栄御前は、政岡に足利家横領を企む一味の連判状を渡します。その後、ひとりその場に残り、千松の死を嘆き悲しむ政岡に八汐が刃を向けますが、逆に政岡は我が子の仇を討ち取ります。しかしそこへ一匹の鼠が現れ、連判状を奪い去ってしまうのでした。

床下

 御殿の床下で鶴千代を守る荒獅子男之助は、鼠を捕らえようとしますが、実はこの鼠は仁木弾正が妖術で姿を変えたもので、弾正は中空へと姿を消すのでした。

対決

 足利家のお家騒動は、幕府の問注所で裁かれることとなり、仁木弾正ら悪臣たちと、渡辺外記左衛門ら忠臣たちが管領山名宗全の前に集います。しかし弾正方に味方している宗全は、弾正たちに有利な評決を下します。そこへ管領細川勝元が駆け付け、弾正たちの企みを暴き、見事にやり込めると、外記左衛門たちを勝訴に導きます。

刃傷

 追い込まれた弾正は外記左衛門に斬りかかりますが、死闘の末、外記左衛門が弾正の止めを刺します。勝元は、傷ついた外記左衛門に、鶴千代の家督相続を許した幕府からの書面を与えて、褒め称えるのでした。

 仙台伊達藩で実際に起こったお家騒動を題材にし、各場ともみどころの多い人気演目です。今回は通し狂言にてご覧いただきます。

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