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秀山祭九月大歌舞伎

秀山祭九月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2014年9月1日(月)~25日(木)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【貸切】9日(火)昼の部、14日(日)夜の部 ※幕見席は販売

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 鬼一法眼三略巻
    菊畑

  • 幕間 30分
  • 隅田川続俤 法界坊
    序幕・二幕目

  • 幕間 20分
  • 隅田川続俤 法界坊
    大喜利

  • 絵本太功記
    尼ヶ崎閑居の場

  • 幕間 30分
  • 連獅子

  • 幕間 20分
  • 曽我綉俠御所染
    御所五郎蔵

※9月9日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)

菊畑

吉岡鬼一法眼
虎蔵実は源牛若丸
皆鶴姫
腰元白菊
笠原湛海
智恵内実は吉岡鬼三太

染五郎

歌女之丞


二、隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)

法界坊

   聖天町法界坊
おくみ
手代要助
野分姫

五百平
丁稚長太
大阪屋源右衛門
代官牛島大蔵
おらく
道具屋甚三
吉右衛門

錦之助
種之助(1日~13日)
児太郎(14日~25日)

玉太郎
橘三郎
由次郎
秀太郎
仁左衛門
  浄瑠璃 双面水照月(ふたおもてみずにてるつき) 
法界坊の霊/野分姫の霊
渡し守おしづ
手代要助実は松若丸
おくみ
吉右衛門
又五郎
錦之助

夜の部

一、絵本太功記(えほんたいこうき)

尼ヶ崎閑居の場

武智光秀
武智十次郎
佐藤正清
初菊
真柴郎党


真柴久吉
皐月

吉右衛門
染五郎
又五郎


種之助




二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精
狂言師左近後に仔獅子の精
浄土僧専念
法華僧日門
仁左衛門
千之助
錦之助
又五郎
三、曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)

御所五郎蔵

御所五郎蔵
星影土右衛門
子分 梶原平平
同  新貝荒蔵
同  秩父重介
同 二宮太郎次
同 畠山次郎三
番頭新造千代菊
花形屋吾助
傾城逢州
傾城皐月
甲屋女房お松
染五郎


寿

廣太郎
児太郎


高麗蔵

秀太郎

みどころ

昼の部

一、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)

  菊畑

◆華やかな菊花を背景に繰り広げられる時代物絵巻

 見事に菊が咲き誇る兵法学者の吉岡鬼一法眼の館の庭。かつて源氏に仕えていた吉岡三兄弟の長兄である鬼一は、今は平家についています。その鬼一の館に奉公している奴の智恵内は、実は秘蔵の虎の巻を手に入れるために姿を変えた鬼一の弟鬼三太で、敵方の平家に与する兄の真意を探っています。主君である牛若丸もまた、平家討伐の大望を抱きつつ、虎蔵という奴に身をやつし、奉公をしています。鬼一の娘皆鶴姫は以前から、虎蔵に一途な恋心を寄せていましたが、二人の素性を知ってしまい…。
 満開の菊畑を背景に、歌舞伎ならではの役柄が様々登場する華やかな一幕です。

二、隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)
◆色と欲におぼれた破戒僧の執念を描いた人気狂言

 浅草聖天町に住む願人坊主の法界坊は、釣鐘建立の勧進をして歩いていますが、実は集めた金を道楽や飲み食いに使ってしまう生臭坊主。永楽屋の娘おくみに恋慕していますが、おくみは、手代の要助と恋仲なので、相手にされません。その要助は、実は京の公家吉田家の嫡男松若で、野分姫という許婚がいる身でしたが、重宝「鯉魚の一軸」を紛失したために没落した御家の再興を目指し、姿を変えて機会をうかがっていたのでした。法界坊は要助を陥れようと悪事に加担し追い詰めますが、もとは吉田家の家来筋であった道具屋甚三の機転により、あえなく失敗します。怒りのおさまらない法界坊は、野分姫をも無理やり口説こうとして…。
 悪党ながら、人間味にあふれた法界坊。盗みも人殺しもするものの、美しい娘がいると追い掛け回したりと、どこか憎めない愛嬌があります。舞踊「双面」では、法界坊と野分姫の合体した霊を一人で演じ分けるのがみどころです。世話物の人気狂言をお楽しみください。

夜の部

一、絵本太功記(えほんたいこうき)

  尼ヶ崎閑居の場

◆光秀一家の悲劇を描く義太夫狂言の名作

 武智光秀は、主君尾田春長を本能寺で討ち果たしますが、光秀の母皐月は、息子の謀反に怒り、尼ヶ崎の庵室に籠っています。そこへ光秀の嫡男十次郎が初陣の許しを得るために訪れます。討死を覚悟している十次郎でしたが、皐月や母操の勧めもあり、許婚の初菊と祝言を挙げると、出陣していきます。そこへ現れたのは一人の旅僧。昨晩からこの庵室に身を寄せていましたが、この僧こそ、春長の腹心真柴久吉でした。夜もふけたころ、竹藪から姿を現した光秀は、久吉を討ち取ろうと、障子越しに竹槍で突き刺しますが…。
 明智光秀の謀反を題材にした義太夫狂言で、随所に見せ場が多い一幕です。重厚感あふれる舞台をご堪能ください。

二、連獅子(れんじし)
◆親獅子と仔獅子の情愛と迫力の毛振りが魅力の舞踊

 文殊菩薩が住むといわれる霊地清涼山。その麓にある石橋では、狂言師の右近と左近が手獅子を携え、石橋の謂れ(いわれ)や、親獅子が仔獅子を千尋の谷へ蹴落とし、谷底より駆け上る仔獅子の様子などを舞って見せます。そこへ法華僧の日門と浄土僧の専念が訪れますが、お互いの宗派が違うところから口論をしていると、おどろおどろしい山風が吹きます。驚いて退散すると、親獅子と仔獅子の精が現れ、勇壮に毛を振り、舞い納めるのでした。
 能の「石橋」をもとに、親子の獅子の情愛や勇猛な獅子の精の様子を描いた、歌舞伎舞踊の人気作品をお楽しみください。

三、曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)
◆男伊達の粋と意地を黙阿弥の名せりふで彩る絢爛の舞台

 御所五郎蔵は、もとは浅間家の家臣でしたが、腰元皐月との不義を星影土右衛門に密告され、皐月共々家を追放の身となります。俠客として、五條坂仲之町界隈では名を知られるようになった五郎蔵は、土右衛門と再会し、廓勤めをしている皐月をめぐり一触即発となりますが、甲屋女房がその場をおさめます。五郎蔵が旧主のための金策で困っているのを見かねた皐月は、金の工面のため、土右衛門になびいたふりをして、偽りの愛想づかしをしますが、事情を知らない五郎蔵は逆上し…。
 河竹黙阿弥ならではの七五調の名せりふのやりとり、歌舞伎の豪華絢爛な様式美など、名場面が散りばめられた一幕です。

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