歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



第6回 病鉢巻の憂いと色気?歌舞伎の中の「病人」たち

恋しい人を思い患い、紫色の鉢巻を額の左に結び目を作って締め、だらりと垂らした安倍保名(舞踊『保名(やすな)』)や夕霧(『廓文章(くるわぶんしょう)』)。歌舞伎の中で病人は「患っているしるし」となる病鉢巻をしています。伏し目がちな視線や翳りのある表情、美しい紫色の病鉢巻が象徴する「憂い」は何とも言えない色気まで感じさせます。
 
亡き許婚の小袖を抱いてさまよう安倍保名
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「紫の鉢巻」と言えば何と言っても『助六』!
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庶民にとっては医者よりも薬売り
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投書がきっかけでできた庶民のための江戸の医療施設
 
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