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大輪の牡丹を豪快に描いたこの扇は、人気の歌舞伎舞踊『連獅子』で用いられます。5月に花期を迎える牡丹は、中国原産の落葉低木で、豊麗な姿の中に微かな妖気が含まれることから、鬼神が好む花とされています。 曲の後半に、親獅子の精が白、仔獅子の精が赤い毛を豊かに垂らして登場しますが、扇も白い花は親、赤は子と決まっています。
演目:連獅子 タイプ:舞扇 memo:「立てば芍薬、座れば牡丹」と賞されるように、牡丹は羽状の葉を豊かに茂らせ、貴婦人が座したように花を開く。