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大阪松竹座「七月大歌舞伎」開幕前の船乗り込み
2023年6月29日(木)、大阪松竹座「七月大歌舞伎」出演者が、船乗り込みを行いました。
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昨年、3年ぶりに開催された大阪の夏の風物詩「船乗り込み」。大阪松竹座開場100周年記念の興行となる今年の「七月大歌舞伎」に先がけ、このたびは4年ぶりに一般参加者を募集しました。俳優とご応募いただいたお客様らおよそ200名が乗船した船が、沿道や川岸からの熱い声援を受け、大阪松竹座のある道頓堀へ。昨年好評を博した、YouTube松竹チャンネルによるオンライン配信も引き続き実施され、全国のお客様からチャット機能により応援のメッセージが送られました。
昨年同様、大阪松竹座の舞台で開催された式典では、片岡仁左衛門が「この7月の舞台に立たせていただくときは毎回、昔のことが思い出されて、そして今日のありがたさを改めて感じております。今年も、我々一丸となってこの7月の公演を盛り上げていきたいと思います」と挨拶。中村鴈治郎は、「皆さんに熱く迎えていただき、お気持ちを大変うれしく思います。父(四世坂田藤十郎)相手にやらせていただいた『沼津』の平作を、このたびは弟の(中村)扇雀と、親子として演じます。熱い芝居、舞台をお届けしたいと思っています」と、抱負を語ります。
中村扇雀は、「この季節を楽しみに大阪に帰ってまいりました。今回は客席の皆様の間も歩けるということで、いろいろな時事ネタなども交え、楽しくお芝居をしたいと思います」と、今年ならではの演出があることを明かします。坂東彌十郎が、「3年半ぶりに松竹座に戻ってまいりまして、工藤左衛門祐経と瀬尾太郎兼康を勤めさせていただきます。お一方ずつ、最低10人にはお声がけいただいて(笑)、熱い大阪を見せていただきたいと存じます」と、語ると、会場は温かな雰囲気に。
片岡孝太郎は、「『沼津』では鴈治郎兄さん、扇雀兄さん、幸四郎さんというメンバーでお芝居ができることがとても楽しみ。『吉原狐』では若手のなかに交じって頑張りますので、よろしくお願いいたします」と、意気込みました。松本幸四郎は、「いずれも大きな役を勤めさせていただきます。人の情、繋がりを温かく観ることができ、笑って、ちょっとほろっとしていただくお芝居を目指します。倅(市川)染五郎が初お目見得をさせていただきますので、よろしくお願いいたします」と、親子での共演に触れ、尾上菊之助は、「3年の間が空いてしまい、ずっと大阪に来たいと思っていましたが、念願かない、船乗り込みでは沿道からのたくさんの応援が本当に力になりました」と、感動した様子で語りました。最後に、仁左衛門が大阪締めで締めくくりました。
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大阪松竹座「七月大歌舞伎」は、7月3日(月)から25日(火)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。