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梅玉らが博多で「船乗り込み」
2024年5月30日(木)、博多座開場二十五周年記念「六月博多座大歌舞伎」の開幕を目前に、出演者13名が博多で「船乗り込み」を行いました。
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歌舞伎俳優のご当地到着を告げる、博多初夏の風物詩「船乗り込み」。博多座が開場した平成11(1999)年に初めて行われ、令和2(2020)年より3年間はコロナ禍のため中止を余儀なくされましたが、昨年より晴れて復活し、今年で23回目を迎えました。
「船乗り込み」に参加したのは、中村梅玉、中村扇雀、坂東彌十郎、尾上松也、坂東新悟、尾上右近ら総勢13名。紙吹雪が舞うなかで、提灯や色とりどりの幟を立てた10艘の船がゆっくりと川を下ると、沿道からは大向うの掛け声や声援が送られ、俳優たちも笑顔で手を振って応えました。約3万人の歌舞伎ファンが詰めかけた今年の「船乗り込み」は、5月の爽やかな風と晴天に恵まれたなかで行われ、博多座開場25周年を祝す記念すべき公演にぴったりの晴れやかな開催となりました。
博多座へ移動し行われた式典では、出演者全員が公演への意気込みを込めてお客様へご挨拶。梅玉は、自身が「雨男」だと明かし、「今回は晴れ男がたくさんいるおかげで、無事に船乗り込みをさせていただくことができました。私は、昼の部『新口村』で忠兵衛とその父親の孫右衛門という2役を早替りで勤めます。一所懸命演じ分けたいと思っております」と、意気込みました。13名の公演に対するそれぞれの熱い胸の内が語られるたびに会場からは拍手が送られました。 最後は公演の成功を祈願する博多ならではの一本締めが行われ、大きな一体感に包まれた会場は、笑顔であふれました。
「六月博多座大歌舞伎」では、演目をよりお楽しみいただけるよう博多座初の試みとして、すべての漢字にふりがなを振った、「歌舞伎ふりがなチラシ」(表面/裏面)が作成されました。初日より、劇場のチラシラックでも設置されますので、ご来場の際はぜひお手にとってお楽しみください。
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博多座開場二十五周年記念「六月博多座大歌舞伎」は6月2日(日)から17日(月)までの公演。チケットは、博多座オンラインチケット、電話予約センター、劇場窓口ほかで販売中です。