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南座「吉例顔見世興行」まねき書きで大入り願う
2023年11月6日(月)、京都市内の妙傳寺で、京の年中行事「當る辰歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」に向けて、「まねき書き」が行われました。
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京の師走の風物詩として親しまれる、南座の「吉例顔見世興行」。劇場の正面を華やかに彩る「まねき看板」は、看板上部に庵形をつけたものに勘亭流で俳優の名前を記し、上部をその俳優の紋で飾ったもので、南座では古来からこの伝統を受け継いでいます。
揮毫は、勘亭流書家の川端清波さん。平成25(2013)年まで18年間にわたりまねき看板を書き続けてきた川勝清歩さんに師事し、昨年まで9年間まねき看板を書かれた井上玉清さんのまねき書きの作業を手伝いながら、まねき文字を習得されました。「(タケマツ画房の竹田耕清さんが最初にまねき文字を書かれてから)ちょうど101年目にあたる今年から担当させていただき、歴史の重みを感じながら書かせていただきました」と、伝統を受け継ぐ率直な思いを真摯に語ります。今年の「吉例顔見世興行」は、十三代目市川團十郎白猿襲名披露、八代目市川新之助初舞台。團十郎と新之助のまねきが同時に上がるのは、南座史上初めてのこととなる今回、大名跡「市川團十郎」のまねきに、力強く筆を走らせていました。
まねき文字について、「京都の皆様にはお馴染みの書体です。肉太で迫力があり、勘亭流の言われにもある“お客様を呼び込む”縁起のいい書体であるところが魅力的だと思います」と表現する川端さん。書くうえで難しさもたくさん感じたと言いますが、そばで見守っていた先代の井上玉清さんは、「無事にこうしてお披露目できたことを、非常にうれしく思っています。(川端さんのまねき看板は)申し分ない出来で、十分この大役をこなしていると思います」と、穏やかに語りました。
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京の年中行事「當る辰歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は12月1日(金)から24日(日)までの公演。チケットは11月9日(木)から、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で発売予定です。