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歌舞伎座「七月大歌舞伎」『め組の喧嘩』團十郎、新之助が公演成功祈願
2023年7月3日(月)から始まる歌舞伎座「七月大歌舞伎」『め組の喧嘩』に出演する市川團十郎、市川新之助が、芝大神宮を参拝し、公演成功祈願を行いました。
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歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部で上演する『め組の喧嘩』は、文化2(1805)年に、芝神明(現在の芝大神宮)の境内で実際に起こった、鳶と力士の喧嘩を題材とした世話物狂言です。江戸庶民の憧れの対象でもあった鳶と力士の姿など当時の風俗が描かれ、江戸の粋をたっぷりと味わえる人気作です。7月公演では、鳶頭のめ組辰五郎を團十郎が勤め、新之助が若い鳶の山門の仙太役で出演することが決定しています。
物語の舞台であり、当時実際に喧嘩が起きた地でもある芝大神宮を参拝した團十郎と新之助。この地域を管轄していた町火消「め組」の纏振り(まといぶり)の様子や境内にある記念碑を見学し、公演成功祈願を行いました。参拝を終えた團十郎は、「纏を振っていただき、また祈願をさせていただいて、感じるものがありました。鳶の生き様や男の意気地を、背中で見せられるように頑張りたいと思います」と、感慨深げな様子を見せます。新之助も「本物の鳶の方にお会いするのは初めて。貴重な機会をいただきました」と、感想を述べました。
「鳶を演じるにあたって必要な、さまざまな決まりごとを先輩からうかがいましたので、しっかりと守りながら演じたいと思います」と、意気込みを語った團十郎。芝大神宮に今も残る、200年以上前の喧嘩の際に打ち鳴らされた「め組」の半鐘を興味深げに見つめていた新之助も、「頑張ります!」と、改めて気合を込めました。
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歌舞伎座「七月大歌舞伎」は7月3日(月)から28日(金)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。
2023/06/27