2023年3月4日（土）から始まる南座「三月花形歌舞伎」に出演の中村壱太郎、尾上右近、中村鷹之資、片岡千之助、中村莟玉が、京都市山科の大石神社を参拝し、公演の成功祈願を行いました。

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　南座「三月花形歌舞伎」では、若手俳優たちが『仮名手本忠臣蔵』の世界を堪能できるプログラムをお届けします。出演者5名は大石内蔵助にゆかりの深い京都・山科の大石神社を訪れ、公演の成功を祈願しました。

　参拝を終えた壱太郎は、「外気の冷たさが、厳かな気持ちにしてくれるような、とてもいい口火を切れたのではないかという気がします」と語りながら、「忠臣蔵のもつエンタテインメントとしてのおもしろさ、華やかさもお伝えできる公演になっていると思います。勘平ではドラマをみせ、『忠臣いろは絵姿』で華やかさをみせるという思いを強くもって勤めたいと思います」と、「三月花形歌舞伎」ならではのみどころを口にしました。

　右近は、「私たちは実在した方の物語を扱う役割を担う、素敵な仕事をしていると思っています」と、参拝を通して忠臣蔵の物語を肌で感じた様子。「平成世代の皆でできる最善を尽くし、忠臣蔵への思い、歌舞伎への思いを存分にぶつける公演になると思います。みずみずしく勤めますので、ぜひ劇場へおこしください」と、アピールしました。 

　鷹之資も、「忠臣蔵という物語を伝えていくことが、我々歌舞伎俳優の一つの使命であると改めて感じました」と言います。「花形歌舞伎ならではの魅力で、忠臣蔵という物語を、歌舞伎をご存じの方はもちろんのこと、初めて観る方にも楽しんでいただけるよう、精一杯勤めます」と、気合十分。

　千之助は、「この1カ月間、向上していかなければという緊張感があります」と、心の内を明かします。「勘平とおかるの距離感が近くなることにより、別れの辛さや悲しさ、儚さというものが、お客様に伝わるよう、おかるを演じれたらと思います」と、真摯に述べました。

　「本当に厳かな雰囲気で、素敵な場所」と、大石神社の印象を語るのは莟玉。「『仮名手本忠臣蔵』という作品がつくられたときは、まさかこんなに長い間受け継がれる作品になると想像されていたか分かりませんが、この作品によって歌舞伎自体も支えられてきたと思います。そんな作品をひと月かけて勉強できる幸せをかみしめながら過ごしたいと思います」と、感謝を込めました。 成功祈願の様子は、稽古場映像とともに動画でも公開しておりますので、ぜひ合わせてお楽しみください。 

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　南座「三月花形歌舞伎」は3月4日（土）から26日（日）までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。