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「平成中村座 小倉城公演」小倉城下でお練りの賑わい

「平成中村座 小倉城公演」小倉城下でお練りの賑わい
 

 

 10月27日(日)、「平成中村座 小倉城公演」の出演俳優が、北九州市内でお練りを行いました。

「平成中村座 小倉城公演」小倉城下でお練りの賑わい

 秋晴れのさわやかな気候のなか、お練りのスタート地点である魚町銀天街のヒカリテラスに現れたのは、中村勘九郎、中村七之助、中村獅童、片岡亀蔵、坂東彌十郎の五名。集まった歌舞伎ファンの方々の歓声に包まれながら、人力車に乗り込み、お練りが始まりました。途中で合流した「小倉祇園太鼓」の山車に先導され、小倉らしい情緒にあふれたお練りの一行は、一路、目的地の船場広場へ向かいます。

 

 色とりどりの幟が立つ商店街を通りながら、周囲から寄せられる熱のこもった応援に、笑顔で手を振りながら応えた勘九郎たち。船場広場では、中村橋之助、中村虎之介、中村鶴松、中村歌女之丞が加わり、周囲を埋め尽くすほどの大勢の皆さんの前で挨拶を行いました。

 

 初めに勘九郎が、「皆様のおかげで最高のお練りができました、ありがとうございます」と感謝を込め、「父が生み出し、愛した平成中村座が九州初上陸ばい。本当にうれしく思います。この恩返しは、舞台上でしかできません、ぜひ足を運んでください」と挨拶しました。獅童は、勘九郎との久々の共演を楽しみとしながら、「劇場で待っています」と盛大に呼びかけ、会場もその声に応えて大きく沸き返りました。

 

 「平成中村座」へ長く出演してきた彌十郎は「一番年上になりましたが、命の限り勤めさせていただきます」とエネルギッシュに声を張りました。亀蔵は、「小倉にひと月滞在するのは人生で初めて。皆さん、美味しいお店を教えてください」と親しみを込めた挨拶で笑いを誘います。七之助も「平成中村座」の九州初上陸を喜びながら、「父も九州へ来たかったと思います。その魂を受け継いでやらせていただきたい」、と意気込みを見せました。

 

 小倉へは初お目見得となる橋之助は、今回の役について「憧れのお役でありますので、戦力となれるよう、一所懸命勤めたい」と気合十分。虎之介は「このメンバーに入れていただきありがたい。千穐楽まで頑張ります」と笑顔で述べました。歌女之丞は「ご声援、ご支援くださいますよう、よろしくお願いいたします」と、しっとりと挨拶し、幼い頃から平成中村座に出演していた鶴松は「今回、この小倉の地で参加できることは本当にこのうえない喜びです」と思いを込めました。

 

 最後はお集まりの皆さんと一緒に、福を包み込むという意味が込められた、全身を使う躍動的な小倉ゑびす締めを行い、公演の成功を祈りました。

 「平成中村座 小倉城公演」は、11月1日(金)~26日(火)までの公演。チケットの詳細は公演情報をご確認ください。

 

「平成中村座 小倉城公演」小倉城下でお練りの賑わい
2019/10/28