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三谷幸喜の新作歌舞伎、6月歌舞伎座で上演決定

三谷幸喜の新作歌舞伎、6月歌舞伎座で上演決定

 13年ぶりに新作歌舞伎を書き下ろす三谷幸喜

 2019年、歌舞伎座「六月大歌舞伎」の夜の部で、漫画『風雲児たち』を題材にした三谷幸喜作の新作歌舞伎の上演が発表されました。

 三谷の歌舞伎作品といえば、2006(平成18)年3月にPARCO劇場で上演されたPARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』。今回の作品は三谷にとって13年ぶり2作目の新作歌舞伎で、歌舞伎座での三谷作品上演は初となります。

 

 題材とするのは、1979(昭和54)年から連載されている長編歴史ギャグ漫画、みなもと太郎の『風雲児たち』です。みなもとファンを自認する三谷は、今年のNHK正月時代劇『風雲児たち ~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~』でも、この作品をとり上げています。

 

 今回、歌舞伎の新作として、現在も連載が続く原作漫画から、三谷がどこに焦点を当てて歌舞伎にするのか、『決闘!高田馬場』ではスピード感あふれる場面展開、ストップモーションの演技など、さまざまな工夫が観客を驚かせ、楽しませてきただけに、歌舞伎座での三谷作品上演に、いっそう期待が高まります。

 

 出演には松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、そして松本白鸚。幸四郎と猿之助は、それぞれ染五郎、亀治郎として『決闘!高田馬場』に出演、愛之助はドラマ『風雲児たち ~蘭学革命篇~』で、主役の前野良沢を演じています。白鸚は三谷とのつながりが深く、三谷がいつもインタビューで語っている子どもの頃大好きだった大河ドラマ『黄金の日日』の主演俳優が白鸚。その後、三谷のTVドラマ作品でも主演し、白鸚が九代目幸四郎として演劇企画集団「シアターナインス」を立ち上げた際には、『バイ・マイセルフ』(1997年)、続く『マトリョーシカ』(1999年)を三谷が書き下しています。

 

 これまで数々の新作歌舞伎に携わってきた幸四郎、猿之助、愛之助に、白鸚も名を連ねるという6月歌舞伎座の新作歌舞伎。公演の詳細は、決まり次第、公演情報等でお知らせしていきますので、どうぞ、ご注目ください。

2018/12/25