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「平成歌舞伎三十年博」歌舞伎座ギャラリーでオープン

「平成歌舞伎三十年博」歌舞伎座ギャラリーでオープン

 歌舞伎座ギャラリー 木挽町ホール特別展「平成歌舞伎三十年博」 中央の『菊宴月白浪』の大凧は撮影スポット。舞台上では、『獨道中五十三驛』の化け猫も間近で見られます。靴を脱いでお上がりいただけます

 

 

 5月3日(木・祝)、歌舞伎座ギャラリーの特別展「平成歌舞伎三十年博」がオープンしました。

 歌舞伎座ギャラリーの木挽町ホールで始まった特別展「平成歌舞伎三十年博」。3期に分けて展示が変わるこの特別展で、まずは平成元年(1989年)からの10年間を振り返る展示が公開されました。

 

 特別映像「平成歌舞伎の30年」では、平成の幕開けから10年までの「歌舞伎ブームの定着と新時代の胎動」がご覧いただけます。懐かしいチラシ画像に並んでいる配役は、見慣れた名前も実は一つ前の世代、現在の親世代が名のっていた名前が多く、世代交代が進んだことを感じさせます。1年を通して歌舞伎座で歌舞伎が上演されるようになったのが、実は平成からで、それには8月の納涼歌舞伎復活が大きく貢献しました。今では人気演目の『怪談乳房榎』の稽古をつける三世實川延若の貴重な写真もお見逃しなく。

 

「平成歌舞伎三十年博」歌舞伎座ギャラリーでオープン

 スーパー歌舞伎『リュウオー』で三代目猿之助(猿翁)が着用した衣裳の実物展示

 昭和61(1986)年に始まり、平成になって次々と新作が生まれたスーパー歌舞伎は、まさに平成の時代を象徴する歌舞伎。平成から次の時代へと移り変わるのに呼応するかのように、スーパー歌舞伎II(セカンド)へと受け継がれていきます。展示では『リュウオー』の衣裳、27点にも及ぶ衣裳デザイン画など、いろいろな切り口で、スーパー歌舞伎を紹介しています。

 

 そしてもう一つ、平成に生まれたのが渋谷・コクーン歌舞伎。芝居小屋をキーワードに、やがてその名もずばり“平成”中村座へとつながっていくコクーン歌舞伎の誕生は、映像の中の舞台写真のほかポスター展示で振り返ります。場内の展示はぜひ、10年間を12分ほどに凝縮したこの特別映像とともにご覧ください。

 

「平成歌舞伎三十年博」歌舞伎座ギャラリーでオープン

 使い込まれたスーパー歌舞伎の台本の数々。スーパー歌舞伎の歴史はそのまま平成歌舞伎の歴史に

歌舞伎座ギャラリー 木挽町ホール特別展「平成歌舞伎三十年博」

 

「歌舞伎座ギャラリー」公式サイト

2018/05/04