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獅童出演『江戸は燃えているか』初日に向けて
3月3日(土)~26日(月)、新橋演舞場『江戸は燃えているか TOUCH AND GO』公演に中村獅童が出演、12人の出演者が初日に向けて意気込みを語りました。
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三谷幸喜書き下ろしの『江戸は燃えているか』。江戸城を攻め落とそうとする官軍の西郷吉之助、なんとしても将軍を守りたい勝海舟と山岡鉄太郎、江戸城明け渡しに至るまでのドラマは、歌舞伎の『江戸城総攻』をはじめあまたの舞台や映像、小説に描かれています。が、この作品は「笑えるお芝居をつくりました」と三谷が言うとおり、オリジナリティーあふれる喜劇です。出演者の言葉からは三谷作品、三谷演出に大きな期待と信頼が寄せられていることが伝わってきました。
12人が一丸となっての喜劇
獅童が演じるのは勝海舟。西郷が城を攻める前に降伏を勧めにやってくると聞いて、小心者で喧嘩っ早い勝のとった言動に、交渉決裂を懸念した周囲が、江戸を戦火の海にしないためにと策をめぐらせます。獅童は、「お客様におおいに笑っていただけたらいいなと思います。喜劇はお客様がお入りになってみないとわからない。ここで笑わせようと思って演技はしていません」。喜劇の難しさを率直に語った言葉からは、稽古の充実ぶりがうかがえました。
そして、すったもんだの末にとった策が、勝の身代わりを立てること。身代わりに選ばれたのは庭師の平次、松岡昌宏が勤めます。「いろいろなジャンルの人がいらっしゃって、存在感、笑いの間が皆違う。それが一緒になるからこそ面白い。今回は出演の12人が一丸となった、料理の“ばくだん”のような公演です。ぜひ、一人ひとりの味を楽しんでいただけたら」。まさにこれは、12人がそれぞれの味を出すことで笑いを起こす“群像喜劇”です。
この二人について三谷は、「どんな演出の注文をしても絶対に、できないと言わないで瞬時にやってくれる。しかも、あとで冷静にきちんと考えて論理的に構築してやってくれる。本当にやりやすいです」と絶賛。さらに、「獅童さんが前半で飯尾さんと、後半で磯山さんと、毎回稽古場で笑ってしまうシーンがあるんですが、どちらも台本に書いていないところで本当に腹立たしい! あんなに的確に絶妙につっ込みつつ、ぼろぼろになっていく獅童さんが、本当に面白い」。
笑わないのが難しい
ほかの出演者も、「たくさん笑っていただけるように、たくさん汗をかいていきたい」(高田聖子)、「(芝居の)経験は少ないですが、皆さんに教わりながらここまで来ました」(八木亜希子)、「見ている皆様が、楽しかった、笑って腹筋が疲れた、という芝居をしたい」(磯山さやか)、「わくわくしています。ハッピーになってもらえるように頑張りたい」(妃海 風)、「舞台でたくさん走っております。皆様のお力をお借りして25日間走り続けたい」(中村蝶紫)と、この喜劇への意気込みを見せました。
「皆の芝居がおかしくて。笑わないよう負けないよう芝居をします」(藤本隆宏)、「笑いなくして見られない。本番中に笑わないよう気を付けます」(田中 圭)と、喜劇を演じる側には笑いを起こすだけでなく、笑わないという試練もある様子。「始まりから終わりまでノンストップの芝居」(飯尾和樹)、「ノンストップの笑い合戦に、セットを使った笑いどころもあります」(吉田ボイス)と、笑いのツボはあちこちに仕掛けられているようです。
新橋演舞場で初演出
新橋演舞場で初めて演出する三谷は、「花道がある舞台が初めてなので、今までやったことのない使い方をと考えましたが、ほとんどのことはやられていると聞き、オーソドックスな感じになりました」と明かしましたが、ここで出演者からはあれがオーソドックスなのかと驚きの声。花道がどういう空間になるかは見てのお楽しみです。「新橋演舞場に出演するのは初めてなので、花道を歩きたかった」とは松岡茉優、「ちょっと三谷さんに恨み節です」。
また、三谷は、「歌える人がいっぱいいることに気づき、急きょ『江戸は世界一』というナンバーをつくりました」と、宝塚退団後初の大舞台という妃海が中心となって、ミュージカルシーンも入れ込みました。獅童は、「セットがリアルで本物かと思うくらいよくできています。ご覧になる場所によって見え方も全然違うので、2、3度は見てほしい」と、みどころは言い尽くせないようです。
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約1カ月にわたる稽古を経て、いよいよ初日の舞台へ。「稽古場で皆と一緒に過ごす時間がとても長かったですが、やっていて楽しかった。集中していたのであっという間でした」と獅童。「野球でいうなら全員野球。誰ひとり欠けても成立しない芝居です。皆で頑張ってここまでこぎつけました」と三谷。ぜひ、新橋演舞場へ足をお運びください。
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PARCO Production 三谷幸喜新作書き下ろし
江戸は燃えているか
TOUCH AND GO
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作・演出:三谷幸喜
出演: |
中村獅童 松岡昌宏 松岡茉優 高田聖子 八木亜希子 飯尾和樹 磯山さやか 妃海 風 中村蝶紫 吉田ボイス 藤本隆宏 田中 圭 |
■日時
2018年3月3日 (土) ~2018年3月26日 (月)
開演時間はこちら
【上演時間】
第一幕 1時間15分
<休憩 35分>
第二幕 1時間20分
※休憩を含む上演時間は3時間10分
■場所
新橋演舞場
■チケット
一等席:13,000円 二等席:8,500円 三階A席:4,500円 三階B席:3,000円 桟敷席:14,000円
桟敷席お弁当付きセット券:17,000円(全席指定・税込) ※左記はイープラスのみで販売
チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォン版 チケットホン松竹 0570-000-489(10:00~18:00)
【当日券情報】
各公演の開演1時間前より、新橋演舞場 切符売場にて発売いたします。なお、販売席数には限りがございますので、
■お問い合わせ
パルコステージ 03-3477-5858(月~土 11:00~19:00、日・祝 11:00~15:00)