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染五郎が東京ミッドタウンで『石橋』披露

染五郎が東京ミッドタウンで『石橋』披露

 東京ミッドタウン10周年イベント 『石橋』市川染五郎

 3月16日(木)、東京 六本木の東京ミッドタウンで、開業10周年イベントが行われ、市川染五郎が舞踊『石橋』を披露しました。

 3月30日(木)に開業10周年を迎える東京ミッドタウンでは、記念のイベントが多数予定されています。その一つとして、ミッドタウン・ガーデン芝生広場に富士山をモチーフとしたアートインスタレーション「江戸富士」がつくられ、プロジェクションマッピングとともに染五郎の『石橋(しゃっきょう)』で、お披露目が行われました。

 

染五郎が東京ミッドタウンで『石橋』披露

 東京のど真ん中に現れた高さ約6メートル、幅23メートルの江戸富士に、ラスベガス公演『KABUKI LION 獅子王』でも染五郎と“共演”したネイキッドが、新作映像を映し出します。「映像は平面に映すもの、背景という先入観がありますが、それをとり払うことが難しい。しかし、ネイキッドさんの映像は、人物と共存でき、同じレベルで存在でき、コミュニケーションがとれます。体験してみないとわからない世界、未知の世界をご覧いただきたいと思います」と、染五郎はラスベガス公演での手応えを踏まえて太鼓判を押しました。

 

染五郎が東京ミッドタウンで『石橋』披露

 東京ミッドタウン10周年イベント 『石橋』市川染五郎

 映像とともに染五郎が踊る『石橋』は、「清涼山に住む獅子の精が、剛勇無双、力強さで邪気を払います。映像と歌舞伎の単なるコラボレーションや実験的なイベントではありません。美しさ、ドラマ、エンタテインメント性、それらが共通言語となって『獅子王』ができました。今日のような機会を得て、これからもさらなる積み重ねで、大きな化学反応を起こすような作品をつくっていきたい」と、10周年という節目のイベントにふさわしい、未来に向けての決意を語り、獅子の舞を披露しました。

 「江戸富士」は、東京の風景を彩ってきた木々の枝葉を堆肥化してつくられています。これから迎える桜の季節に向けて富士枝垂桜も植えられており、東京ミッドタウンと隣の檜町公園を合わせ、約150本の桜が10年目の春を祝います。染五郎は、「数字からは想像できないスケール感で、ミッドタウンに負けじとそびえたっていますね」と、感慨深げでした。

 

 なお、「江戸富士」の公開は5月28日(日)までですが、ネイキッドによる映像演出は4月16日(日)まで。4月21日(金)からはライゾマティクス・アーキテクチャーによるテクノロジー演出となります。

 

染五郎が東京ミッドタウンで『石橋』披露

2017/03/17