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歌舞伎座「三月大歌舞伎」初日開幕
3月3日(金)、歌舞伎座「三月大歌舞伎」の初日を迎えました。
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昼の部の幕開きは、『明君行状記』です。明君の誉れ高い藩主とその心を試そうとする家臣の白熱した問答を梅玉の池田光政、亀三郎の善左衛門、團蔵の山内権左衛門でご覧いただきます。
続く『渡海屋・大物浦』は、身をやつして源氏への復讐の機会を狙う平知盛の最期を描いた壮絶な物語。仁左衛門の渡海屋銀平実は新中納言知盛、時蔵の女房お柳実は典侍の局、彌十郎の武蔵坊弁慶、梅玉の源義経により、重厚な一幕をご堪能いただきます。
昼の部の切は、『どんつく』です。平成27(2015)年に亡くなった十世坂東三津五郎は、時代物や世話物、荒事や新歌舞伎などあらゆるジャンルで多くの当り役を多く持ち、所作事を得意としました。当月はその三回忌追善として、三津五郎の当り役であった荷持どんつくを長男の巳之助が初役で勤め、菊五郎をはじめ縁ある俳優がそろい、賑やかに追善します。
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夜の部の幕開きは、天窓を効果的に用いて親子の情愛が描かれた『引窓』です。幸四郎演じる南与兵衛後に南方十次兵衛と、魁春演じる女房お早、彌十郎演じる濡髪長五郎の三人の思いが、舞台上で交錯します。
続く『女五右衛門』は、伝説の盗賊石川五右衛門と豊臣秀吉の対面を描いた『楼門五三桐』を、女性を主人公にして書きかえた一幕。満開の桜の中、藤十郎の石川屋真砂路と仁左衛門の真柴久吉が絵面の美をみせます。
夜の部の切は『助六由縁江戸桜』です。市川宗家が助六を勤める際に演奏される河東節が今年開曲300年を迎え、この度はその記念の公演となります。江戸の華である花川戸助六を海老蔵、三浦屋揚巻を初役で雀右衛門、白酒屋新兵衛を菊五郎、髭の意休を左團次が勤める、記念すべき公演をご覧いただきます。
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歌舞伎座「三月大歌舞伎」は3月27日(月)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹にて販売中です。