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芝翫が通天閣「干支の引継ぎ式」で酉年の口上
12月27日(火)、大阪 通天閣「干支の引継ぎ式」に、大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」で襲名披露する中村芝翫、中村橋之助、中村福之助、中村歌之助が登場、芝翫が来年、酉年の口上を述べました。
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浪花の年の瀬の恒例行事「干支の引継ぎ式」では、今年と来年の干支にちなんだ動物が対面し、干支を折り込んだ口上で、この一年を振り返り、来たる年への抱負を述べます。申年を代表して通天閣猿回し劇場からやって来たのは、菊千代、ハル、よもぎの3匹の猿。酉年の代表は、天王寺動物園で餌となる運命から3度も逃れて“奇跡のニワトリ”と呼ばれ、園内で散歩するところに出会うと幸福になれるといわれているマサヒロとヨシトの2羽の鶏です。
まず、猿の代わりに今年を振り返ったのは、通天閣観光の西上雅章社長。事件や出来事が入った駄洒落たっぷりの口上で、「モンキー(文句)言わんといて! サル(去る)年は追わず、前向きに来年を迎えましょう」と締めて、酉年へバトンタッチ。
続いて、芝翫がヨシトの後ろに立ち、「来年も大きく羽ばたく年にいたしましょう! 飛ぶトリ落とす勢いで、幸福と繁栄をトリ込み、世の中が色トリドリの幸せに、うっトリ包まれるように、日本の元気をトリ孵す(返す)ぞー!」と酉年の口上を述べると、大きな拍手が沸いて無事、干支が引き継がれました。
挨拶に立った芝翫は、家族で参加できたことを喜び、橋之助は「襲名させていただく橋之助の名は、父が若い頃、大阪で修業を積んで大きくした名前と聞いております。その大阪で襲名披露させていただけること、大変うれしく思っております」と、笑顔。福之助と歌之助も1月の公演での精進を誓いました。
今年のニュースを問われた芝翫は、「やはり、親子そろって四人で襲名披露をさせていただいたのが一番。襲名披露はこれからも続き、まだまだスタートしたばかりです。来年も気の張った年になると思いますが、酉年ですから、羽ばたけるようにしたいですね。いい年にしたいです」と、気を引き締めつつも飛躍への意欲を見せました。
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大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」は1月2日(月・休)から26日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹にて販売中です。