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歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」初日開幕、八代目中村芝翫襲名披露 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露スタート

歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」初日開幕、八代目中村芝翫襲名披露 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露スタート

 

 

 10月2日(日)、歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」が初日の幕を開け、中村橋之助改め八代目中村芝翫 中村国生改め四代目中村橋之助 中村宗生改め三代目中村福之助 中村宜生改め四代目中村歌之助 襲名披露興行が始まりました。

 昼の部の幕開きとなる新作舞踊『初帆上成駒宝船』では、新橋之助、新福之助、新歌之助がせり上がりで舞台に登場。三人の姿が現れると、客席からは襲名を祝う大きな拍手が起こりました。

 

 続く『女暫』は、先代芝翫が好きだったという演目。先代の孫である七之助が、女ながらも大力の巴御前を演じ、悪人たちを次々と退けます。さらに『お染久松 浮塒鷗』では、先代が得意とした女猿曳を菊之助が勤め、お染を先代の孫で新芝翫の甥である児太郎が演じます。 

 

 昼の部の切は『極付幡随長兵衛』です。長兵衛を勤める新芝翫が客席から登場すると、客席は割れんばかりの拍手に包まれ、新芝翫は客席に向かって一礼して舞台へと上りました。

 夜の部は『外郎売』で幕を開けます。松緑が外郎売実は曽我五郎を演じ、七之助が大磯の虎、児太郎が化粧坂少将を勤める華やかな一幕です。 

 

 襲名披露「口上」では、襲名披露の祝幕が開くと、より一層の大きな拍手が贈られました。「先祖の名を汚さぬよう、なお一層芸道に精進する心得でございます」と述べた新芝翫に続き、新橋之助は「この責任を心に刻み、三人兄弟力を合わせてなお一層芸道に精進いたします」、新福之助は、「父と兄弟三人、ともに襲名披露をできましたるうえは、ともに手を携えて、芸道に精進いたします」、新歌之助は「このような喜びはございません。なにとぞいずれも様には、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」と述べ、お客様からは、襲名を祝う大きな拍手が起こりました。

 

 夜の部の三幕目、『熊谷陣屋』は芝翫型での上演となります。四世芝翫によるこの型は、二世尾上松緑に受け継がれ、その書き抜きをもとに当代芝翫が復活したものです。

 

 夜の部は、先代芝翫の当り役でもある『藤娘』で幕を閉じます。藤の精を玉三郎が勤め、美しく幻想的な舞踊が繰り広げられます。

 

 今回の襲名にあたり、祝幕やオリジナル襲名記念バッジをデザインしたのは、世界的に活躍するデザイナーの佐藤可士和氏。祝幕は襲名披露演目の前にご覧いただけます。

 

歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」初日開幕、八代目中村芝翫襲名披露 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露スタート

 歌舞伎座10月公演の祝幕

歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」初日開幕、八代目中村芝翫襲名披露 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露スタート

襲名記念バッジ

 

 
歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」初日開幕、八代目中村芝翫襲名披露 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露スタート

 歌舞伎座タワー4階回廊で開催中の「襲名披露記念展」

 襲名披露公演に合わせ、10月1日(土)からは歌舞伎座タワー4階回廊にて、「襲名披露記念展」も始まりました。

 

 これまでの芝翫家の歴史とともに、新芝翫らの主な役々を、写真でご覧になれます。昭和通側の入口からエレベーターでお越しいただけますので、ご観劇の折には、ぜひお立ち寄りください。

 歌舞伎座 八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露「芸術祭十月大歌舞伎」は、10月26日(水)までの公演。このあと襲名披露興行は、歌舞伎座11月「吉例顔見世大歌舞伎」に続いて1月の大阪6月の博多、12月の京都へと続きます。

 

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2016/10/03