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扇雀、中車が「十日戎」宝恵駕行列に登場
1月9日(土)、大阪 今宮戎神社の「宝恵駕行列(ほえかごぎょうれつ)」に、中村扇雀、市川中車が登場しました。
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“えべっさん”の名で親しまれている、大阪の今宮戎神社、年明けの伝統行事といえば十日戎(とおかえびす)。1月9日から11日までの3日間、昼夜を通して福笹を持った参拝客で境内は大変な賑わいとなります。その関連行事の一つで大阪ミナミの恒例となっているのが、宝恵駕行列です。
今年は例年より一日早い9日に行われ、大阪松竹座の前には、「壽初春大歌舞伎」出演の扇雀と中車が登場しました。
宝恵駕に乗った二人は宗右衛門町商店街から川を渡って道頓堀に入り、大阪松竹座へと向かいます。商いの街、大阪で商売繁盛を願っての行事とあって、活気あふれる沿道からの「ホーエカゴ、ホーエカゴ」の声に、扇雀、中車の顔も自然とほころんでいました。笑顔を絶やすことなく到着した大阪松竹座前で出迎えたのは、たくさんの歌舞伎ファンの皆さんで、扇雀と中車が新年のご挨拶を行いました。
「久しぶりに宝恵駕に乗せていただきまして、皆様からたくさんの福を頂戴いたしました。本日もこれから大阪松竹座の舞台に出演させていただきます。皆様からいただいたたくさんの福を、劇場で多くのお客様にお分けしたいと思っております。この一年、皆様の幸せがありますよう、心から願っております」との扇雀のご挨拶に、「成駒家!」の声も飛び交い、大きな拍手が送られました。
続いて襲名披露以来の参加となる中車は、「本日は3年ぶりに、宝恵駕行列に参加させていただきました。大勢の皆様の支えをいただきまして、本当に素晴らしい一年の初めを迎えることができました。26日まで大阪松竹座において歌舞伎公演をさせていただいております。お一人でも多くの方に観ていただけるように心から願っております」と、ご来場を呼びかけて拍手を浴びました。
最後に景気のよい大阪締めでめでたく締めた後、扇雀と中車は戎橋の特設舞台にも立ち、多くの声援に大きく手を振って応え、商売繁盛と公演の大入りを願って盛大に手打ちを行いました。舞台で再びお客様にお目にかかるため劇場へ戻った二人、今年も出演俳優がミナミの街をおおいに盛り上げました。
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大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」は26日(火)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹にて販売中です。