鴈治郎が博多座「船乗り込み」で襲名披露ご挨拶
5月29日(金)、「六月博多座大歌舞伎」の開幕を前に、四代目を襲名披露する鴈治郎ほか出演者12名がご当地博多へ、船乗り込みを行いました。
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昨年は中村翫雀として乗船、四代目鴈治郎襲名の今年は俳優陣の先頭の船に乗って、博多の皆さんにご挨拶した鴈治郎。寒さ厳しい年末の船乗り込みだった大阪とは打って変わって、当日は最高気温30度とすでに夏の暑さでしたが、鴈治郎の笑顔は変わりなく、紙吹雪が舞う中、沿岸の皆さんの大きな声援に応えていました。
後ろには梅玉、秀太郎、東蔵の船、そのあとに扇雀、中車、松江の船、さらに亀鶴、壱太郎、猿弥の船が続き、歌女之丞と寿治郎は艶やかな博多芸妓さんたちと同船。俳優名の入った幟がはためく柳川のどんこ舟が、賑やかなお囃子とともに、博多座のある博多リバレインまで、約800メートルをゆっくり下っていきます。
途中、川端ぜんざい広場での「口上」では、「成駒家!」の声に続き、俳優の名前が読み上げられるたびに次々と屋号のかけ声がかかって大賑わい。そして、博多リバレインの式典広場に俳優が登場したときには、お集まりの方々で広場はいっぱいになっていました。イ菱の紋付もすっかり体に馴染んできた鴈治郎は、博多の皆さんに襲名披露公演ができる喜びと感謝のご挨拶。最後に、式典から参加した藤十郎の発声で、公演の成功を願って一本締めを行いました。
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「六月博多座大歌舞伎」は、6月2日(火)から26日(金)までの公演。チケットは、博多座、博多座オンラインチケットほかにて販売中です。
2015/05/29