「市川海老蔵特別舞踊公演」八坂神社で成功祈願と奉納舞
4月16日(木)、京都 八坂神社にて、市川海老蔵と市川九團次が、17日(金)から始まる京都四條南座「市川海老蔵特別舞踊公演」の成功祈願を行い、海老蔵が『延年の舞』を奉納しました。
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海老蔵が初役で『身替座禅』の山蔭右京に挑戦し、道行改め四代目市川九團次が襲名披露する今回の 「市川海老蔵特別舞踊公演」。初日を翌日に控えた16日、八坂神社の本殿で、海老蔵と九團次が公演の成功祈願を行いました。
続いて能舞台に海老蔵が上がり、素踊りで『延年の舞』を奉納しました。祇園さん、八坂さんの呼び名で親しまれる八坂神社は、国内外の観光客であふれていましたが、海老蔵が厳かに舞い始めると、一瞬にして空気が張りつめ、舞い終えた海老蔵には大きな拍手が送られ、「成田屋!」の声もかかりました。
その後の囲み取材にて、海老蔵は「成功祈願の今日の場にふさわしいと思い、『延年の舞』を舞わせていただきました」と語りました。また、九團次の襲名をあらためて奉告したことを述べ、「今回の襲名は市川家にとって大変めでたいことです」。九團次の名は、三世が京都出身で関西を中心に活躍していた上方ゆかりの名前であることにもふれ、「この関西の地で披露ができることをうれしく思います」と、笑顔を見せました。
山蔭右京を南座で初挑戦することについては、「昨年4月の南座では、歌舞伎、能、オペラを融合させた『源氏物語』を上演しましたが、今回は古典の歌舞伎舞踊。古典に立ち帰って勤めますので、ぜひご覧いただきたい」と、公演をアピールしました。
九團次は、まず南座にて『吉野山』の忠信、『身替座禅』の太郎冠者を演じることについて「大役を頂戴し、大変感謝しております」と語り、成功祈願を終え、また海老蔵の奉納舞を見て「身の引き締まる思いです。力不足ではありますが、九團次の名に恥じぬよう、頑張ります」と、意気込みを語りました。
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京都四條南座「市川海老蔵特別舞踊公演」は、17日(金)から25日(土)まで。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹にて販売中です。