染五郎、勘九郎、七之助出演、歌舞伎『阿弖流為』公演決定

染五郎、勘九郎、七之助出演、歌舞伎『阿弖流為』公演決定

  阿弖流為に扮する市川染五郎 (C)松竹株式会社

 7月、新橋演舞場では、歌舞伎『阿弖流為(あてるい)』を上演、市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助の出演が決定しました。 

 2002年8月に新橋演舞場で上演された『アテルイ』が、歌舞伎の『阿弖流為』として新たに新橋演舞場に蘇ります。

 2000年に上演された『阿修羅城の瞳』に続く、市川染五郎と劇団☆新感線のコラボ企画第2弾として、中島かずきがオリジナル作品として書き下ろし、いのうえひでのりの演出で上演された『アテルイ』。

 両花道を使った躍動感あふれる演出、全編を彩るドラマチックなアクション、そして劇場を包み込む照明や音響など、スケールの大きなエンタテインメントとして人気を呼びました。古代日本を舞台に、虐げられた民の闘いと運命を、現代的な視点と壮大な構想をもって描いた作品としても高く評価され、第2回朝日舞台芸術賞秋元松代賞、また、中島かずきは岸田國士戯曲賞を受賞しました。

 そして今回、蝦夷(えみし)の英雄、阿弖流為に再び挑むのが染五郎。阿弖流為に奇妙な友情を感じながらも蝦夷討伐へ向かう坂上田村麻呂には勘九郎、謎に満ちた蝦夷の女、立烏帽子に七之助という配役で、タイトルも新たに『阿弖流為』となってお目見得します。

 2002年から13年の時を経て、これまでに見たことのない歌舞伎が、この夏の新橋演舞場に登場します。公演の詳細は決まり次第、公演情報で順次お知らせしますので、ぜひ、ご注目ください。

2015/01/27